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やっぴBLOG

熱気むんむんのPTA東北大会

2010-09-26 | └社会教育
先日(といっても、9月11日)、日本PTA全国協議会東北大会が八戸市で開催されました。東北各県から、参加者2,000人を集めるというのは、さすがPTA、という感じですね。全体の基調講演は別として、参加者はいくつかの分科会に分かれることになります。

そのうち、「研修活動」をテーマとする第二分科会の「基調講演」を依頼され、「参加型学習で作るPTA研修」というタイトルで1時間ほどお話をさせていただきました。分科会とはいえ、定員を超える240名もの聴衆。皆さん、ほんとうに熱心に耳を傾けてくださったので、何とか役目は果たせたかなと思っています。

今回、大きな流れとして当初想定していたのは、

1 参加型学習とは何か
・「大人の学び」の特性
・「参加型学習」の二つのとらえ方
・参加型学習が求められる背景

2 参加型学習プログラムの企画立案の方法
・「ワークショップ」、「ファシリテーター」とは
・様々な参加型手法

3 「参加型社会」に向けて
・「ゆるやかなネットワーク」
・住民自治による地域づくり

というものでした。

しかし、途中でいくつかのワークをはさんだりしたこともあって、時間がとても足りませんでした。ある意味で今回一番お伝えしなければならなかった「3 「参加型社会」に向けて」の部分はほとんど話すことができませんでした。よくよく考えてみれば、この構成はそもそも「90分コース」分の内容でしたね。詰めが甘いいつもの癖が…。つい、まあなんとかなるさ、と思ってしまうのですよ。トホホ。

さて、講演のあとは、3人の方の事例発表を含めたパネルディスカッションです。コーディネーターの方が考えてきた構成は、

 1 事例発表に対する質疑応答。
 2 今日の分科会を通して学んだことから「1週間以内にできること」を考える。

事前の打合せの際、「参加型学習」について学ぶ研修会らしく、どちらについても、周りの方数名と話し合ってもらう方法をとることにしました。全体の数が数だけに、すべてのグループから質問や発表をしてもらうことはできませんから、挙手をしてもらうことに。

ところが、PTA活動をしていらっしゃる方(しかも大半は役員などを務めています)は、やはり積極的です。コーディネーターが挙手を促した途端に、ざっと10名くらいの手が一斉に上がったのにはびっくりでした。普通は、質問がこんなに出るなん考えられない。質問に答える事例発表者の皆さんも、とても丁寧に答えてくれたため、時間的には後半少しおす羽目にはなりましたが、フロアの熱気がこちらにもむんむん伝わってくる感じがしました。

「1週間以内でできること」については、やや「研修」とか「参加型」から離れた内容もありましたが、ああそれはそれでいいのです。この「学びの場」を通して自分たちのPTA活動を改めて振り返ってみたり、ほかの皆さんの活動の様子や抱えている悩みを聞けたりしたなら、それが最大の収穫ですから。

最後に私などにコメントも求められましたが、事例発表者に「会長を決める苦労」について質問が出ていたことも受け、そういう時こそ「参加型」で決めればいいのでは、と提案してみました。つまり、PTA組織そのものを「参加型」にするためには、「一人一人がキーパーソン」であることを確認する必要がある。会長=リーダーだけがキーパーソンでは決してなく、いろいろな色や形の「小さなキー」を持つキーパーソンたちが、それぞれの役割を果たすことによってこそ組織は活性化する。「会長」はたまたま「大きなキー」を持つキーパーソンに過ぎない。そういうことを、参加型学習の場で話し合うことで、会長候補者をしっかり「その気」にさせることができるはずだし、他の会員も、自分がキーパーソンであることを認識できるのではないか…。

熱気にあふれた、とてもいい研修会でした。


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