無知の知

ほたるぶくろの日記

日本とはなにか

2010-01-30 23:44:55 | 日記

内田樹さんの『日本辺境論』を最近読んでいました。先日書店で見かけ、これは外せない本だ、と直観し手にとりました。

丸山眞男さん、岸田秀さんの「日本」あるいは「日本人」についての優れた分析、養老孟司さんの日本人の脳の使いかたに関しての「マンガ脳」という仮説。それから武道、禅家における「機」。これらを土台に内田さんは確実に一歩踏み出した「日本文化論」を展開しています。「辺境人であること」、そこにおいて私たちはどんな「利」を得てきたのか。徹底して辺境人であることにポジティブな意味を見出す(それが目的、となってしまうことは著者の意図するところとは違います)試みは成功しているとおもいます。様々の新しいアイディアが示されているので久しぶりにワクワクしてしまいました。かなり触発されました。
批判、つっこみもありますが、それよりもさらに前向きに深化(進化)させて行きたい課題を頂きました。いま一度じっくりと読み返し、まとめたいとおもいます。内田樹さんに感謝いたします。
忘れないように、その課題をひとつだけ書いておきます。「「機」はつまり、カンナガラなのではないか」