無知の知

ほたるぶくろの日記

年の瀬

2015-12-29 11:26:03 | 日記

今年は年末にゆっくりとした時間を持つことができ、ありがたく思っています。気忙しさから解放されますと、一年を見返す余裕が出てきます。

いろいろありました。世界的には、今年はテロに始まり、テロに終わった感があります。フランスだけではなく、中東、中近東での状況は予断を許しません。日本では新国立競技場、オリンピックロゴの件が印象深く残っています。

少子化の問題がいよいよ大きく取り上げられるようになってきました。女性のおかれている状況、特に子どもを持った女性の状況が改善されない限り、この傾向は変わらないでしょう。

私も経験しましたが、乳児健診の際、赤ちゃんを連れたお母さんたちを「真冬にホールの床に敷いたござの上に座らせて」、順番待ちさせるような国です。

私はどこかの戦争をしている国の難民になったような気分になったものです。酷いもんだな、と思いました。免疫系の発達も不十分な乳児の健診です。お母さんたちは日々の乳児の世話に疲れています。そんな人々を大勢集めて 「真冬にホールの床に敷いたござの上に座らせて」平気なのが日本の保健所です。

あきれてものが言えません。

子どもを巡る様々な状況が変わらない限り、出生率は上がらないでしょう。

私は当時の職場で

「子どもなんて産みやがってよう!」

と当時の上司には言われました。女性に子どもができると「災難」なのです。おめでとう、とは一度も言って頂けませんでした。それがこの日本の現実です。

子どもが産まれることは「素晴らしいこと」ではないのです。少子化が進むはずです。

どこかで、何かを変えて行かなくてはなりません。社会は大人のものだけではないのです。未来を担う子どもたちのものでもあります。

来年からはもう少し「子どもたち」を意識した社会になって欲しいと願っています。そうすることで全ての道が整って行くのではないでしょうか。