無知の知

ほたるぶくろの日記

謹賀新年

2010-01-03 00:39:01 | 日記

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
おかげさまで和やかに新年を迎えることができました。新年のお祝いも無事終わり、やっと少しのんびりとしています。

例年、家族で深大寺にお参りすることを長年しております。皆で楽しく新年をお祝いする恒例行事なので、はずせません。
このお寺は武蔵野の自然の中にあり、手入れが行き届いた「生きている」と感じるお寺です。天台宗のお寺ですから、護摩供養などもあって、いわゆるご祈願のメッカ。ちょっとあやしいのですが、不思議と清冽な空気を感じるところなのです。開基は天平五年ですが、この地は湧水もあるので、おそらく古くからの聖地だったのではないでしょうか。

長くお参りしていますといろいろ気づくことがあります。バブルの前は、本当にのんびりとした、晴れ着などを着た家族の方々がゆるゆるとお参りするような雰囲気でした。それがバブルの頃からしばらくは人々の欲が渦巻いていたのか、なんとも殺伐とした雰囲気がありました。この数年は何となく切羽詰まった表情をされている方も多く見かけました。

そして今年は久しぶりにのんびりとした晴れの雰囲気が戻ってきていました。経済的には低迷状態が続いていますが、何かが変わってきているのでしょうか。護摩のあとの法話も「競争の社会から家族隣人と助け合って生きていく社会になれば、身近にある幸せに『気づく』ことができましょう」というものでした。

そうしてもう一歩進めば、生かされていることへの感謝、自然への感謝ができるようになるのではないでしょうか。