無知の知

ほたるぶくろの日記

放射能レベルへの対処基準について

2011-03-30 23:39:35 | 日記
昨日貼付けましたサイトで、「どういうときに(放射能レベルのときに)何をすればよいのか。避難を考え始めるべきなのか、あるいは緊急に避難するべきなのか」の基準をどう考えるか提示してくれているサイトの紹介がありました。「放射能漏れに対する個人対策」スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)に勤務されている方が緊急にまとめてくださったものです。大変よくまとまっていて、要点がおさえられているものです。参考にされるとよいと思います。

少しずつ、原発の管理体制の甘さに対する認識が深まってきています。そして、事態は喫緊のものであるということに多くの方が気づくことになりました。これから対策を立てていかなくてはならないと、政府内にも組織ができるようです。日本のエネルギー政策が原子力からクリーンエネルギーへとシフトする可能性がみえてきました。あるいは、新しいエネルギー開発のための予算が強化されるかもしれません。

なにより、人々が原子力発電の未完成さ、脆弱さ、危険性をはっきりと認識したということが重要なことです。大難が小難になったというべきでしょうか。

東京の放射能レベルは引き続き減少しています。



放射線の可視化サイト

2011-03-29 11:28:58 | 日記
ぜひご覧ください。
大変わかりやすくできています。

http://microsievert.net/

どなたかが「いつくるかわからない天災の予算は無駄」といって4千億円の地震対策費削減になったのでした。そのとたんに大地震がおきたのでした。某知事が「天罰だ」と言ったということで変なたたかれ方をしましたが、彼は(世界中の)人間のこれまでの我欲を張った生き方が神の怒りに触れたのだという意図で言ったのだと思います。私には至極もっともな意見だと思えました。地球が悲しんでいるのです。もっともっとという人間たちの略奪にそろそろ鉄槌を下す時が来たとおもっているのかもしれません。

科学者、技術者の決意

2011-03-27 23:42:32 | 日記
昨日から今日にかけて、原子力関係の情報をいろいろみていました。これまで問題なのはわかっていてもそれに向き合うことを避けていたことに気づいたからです。とても辛い作業でした。しかし、ある程度状況が理解できるものはその事実に向き合わなくてはいけないと強く思いました。そして、原子力関係にかぎらず、大きな国家プロジェクト、企業体のプロジェクトにおいて、経営部門と技術部門のあいだの均衡が崩れているとき、大事件、大事故が起きていることも再認識しました。

メキシコ湾原油流出事故、もんじゅ事故、チャレンジャー事故、エトセトラ

あるサイトでもんじゅに関して次のような意見がありました。

「科学者は実験に際して、
「失敗の可能性がわずかでもある限り、それは対処を行わない限り必ず起こる。」
っていう考え方をする。

商人は商売に際して
「成功の可能性がわずかでもある限り手に入る。失敗の可能性を気にする暇は無い。」
っていう考え方をする。

そこで「科学者が未完成としている技術を、商人が持ち出した場合」に、
どういう事態になるかを、今、公開実験してるところ。 」

今回の福島第一原発では津波による予備電源故障の問題が経済産業省の審議会で2年も前に指摘されていたことがあきらかになっています。その指摘を東電は無視したのでした。そのことについてこれまでの会見では触れていません。「専門家にとっても想定外の事態(巨大津波)だった」と言っていました。これはウソです。

科学者、技術者は肚を決めなくてはいけないときなのかもしれません。できないことはできない、と貫き通す精神力を鍛えないといけないようです。沢山の企業で「会社の方針による無理なスケジューリング」により科学者や技術者が鬱に追い込まれたり、「責任を取らされたり(それはしばしば『自殺』であったりします)」しています。そして今やそれによる結果は、多くの人の命に関わったり、事実上の国土の喪失につながっています。いえ、地球規模の災害になろうとしています。

科学者、技術者はたんなる使われる人間、ロボットにならず、はっきりとした自分の意志を保ち、物事の予想される結果について妥協することなく主張し続けることを、いま一度決意するべきではないでしょうか。これはいまや人類の未来を決することなのです。

東京の放射線レベルは徐々に低下しています。今日は1日単位の平均値、最大値、最小値のグラフを示します。



節電の日々

2011-03-26 12:13:47 | 日記
このところずっとSeismic Monitorでは日本が沢山の円に覆われて見えない状態です。こういうことはこのモニターを見始めてからはじめてです。そして太平洋プレートと北米プレートの他の境界、ユーラシアプレートの境界全域で小さな地震がおこっているのが分かります。マントル対流が活発なようです。しかし、日本での地震は大分減ってきました。最近足下がしっかりしてきたような感じもします。でも週末の地震注意ということは忘れないようにしたいと思います。

東京の節電モードは続いています。駅や職場での階段エクササイズも続行中。体力増強に邁進しています。職場のかたとの話題と言えばやはり福島原発のこと。未だに決死の職務遂行を昼夜分たずされている現場の方々に感謝いたします。現場の作業員の方の骨髄幹細胞を採取しておくべきでは、という意見もあります。全身に高濃度被爆があった場合、もっとも影響が大きいのは骨髄細胞の死滅であるからです。そんな事態にならないように願っていますが、備えておくことは重要です。もしものときに、ご自分の幹細胞があれば再生の大きな助けになります。
ともあれ、いまの私ができるのは感謝をしながら、節電しながら気にかけることぐらいです。

東京の放射能レベルは少しずつ下がってきています。



そして花粉症の症状も落ち着いています。花粉の飛散が落ち着いてきたのでしょうか?これまで花粉、ウイルス(SARS、新型インフルエンザ)などで皆さんマスクのストックがあったのではないでしょうか?前回のウイルス禍のときには、職場で使用している業務用マスクさえも入荷されなくなり、困ったことがありますが、今回はそういう事態にはなりませんでした。ただ、街にでてもそれほどマスク姿の方は多くありません。花粉症の方かな、と思われる程度の割合でマスク姿の方がいらっしゃいます。東京で生活している人々はそこそこ冷静に見えます。農産物に関しても、パニックにならないで過ごしていきたいと思います。


ひょっとして静かな夏の夜?

2011-03-24 23:15:45 | 日記
九州にいる義母がときどき心配して電話をくれます。今日も「お水をおくろうか?」との電話をいただきました。ありがとうございます。「今のところ大丈夫ですが、もしものときにはよろしくお願いします」と伝えました。

これまでにも何度も指摘されてきた原発の危険性、監視体制の緩さが今回最悪の形で証明されました。規制する側と規制される側が結託している今の状況では、規制になっていません。しかし、そこまで考えなくてはきちんとできないとは、日本人の誠実さも地に堕ちたものです。

九電も定期点検中であった玄海原発の再開を延期すると発表しました。このままでは夏に停電するかもしれないということです。東電管内も夏は厳しいことになりそうです。もしかしますと、冷房を全く使わない東京の街が実現するかもしれません。かえって涼しくなったりするのかもしれません。そして静かな夜であろうと思います。モーター音のない静かな夏の夜!ちょっと楽しみな気もします。

21-24日の東京の放射能レベルです。相変わらず高止まりしていますが、上がる気配はありません。