無知の知

ほたるぶくろの日記

周りへの配慮がますますなくなる父

2023-05-06 16:24:52 | 日記
父の記憶がかなり曖昧になってきている。
特に困るのは病院の予約。

誰かついていかないとダメなのだけど、
関係者間の調整と連絡が危うい。


今回は危ないところだった。



昨日、父のところへ行って、ご飯を食べたりあれこれ話をして、
病院の予約の件も話した。
ところが日付のことについて話が合わなかったのだ。
あれ、と思ったが、他にも話があったので昨日は深追いしなかった。

今日、別件で電話していて、どうしても気になったので、
次の通院予約について確認した。
すると、聞いている予約の日付と、違う。

えっ? なんで?
父にさらに聞くと、「いや病院から電話があったんだ」 という。

「〇〇日と言いましたが、薬はXX日(〇〇日の約1ヶ月後、もともとの予約日)までありますか?
ああ、ある? それならXX日でいいですよ。」
だったとのこと。

「それ、S(弟)に言った? Sは〇〇日ってラインで言ってきてたよ」
と私が訊くと
「いや、あれ? でもXX日の予約票は一緒に行って取ってきてるんだから、
知ってると思うけど」
とのこと。

いや、でもSは〇〇日って言ってた。


おかしいじゃないの。

と言うことでSにラインで聞くと、どうやら通院した日に病院から電話がきて、
「予約票のXX日じゃなくて〇〇日(約1ヶ月前)に、来てくれ。」
とのことだったそう。
それで、Sは次の通院は〇〇日と私に連絡し、本人もそのつもりで調整している、と言う。

つまり、どうやら病院からは通院日について2回電話があったということらしい。
父はその2回目の電話のあと、日程に再変更があったことを弟に連絡していないということ? まさか?

何で連絡しないの? と聞くと、先にも書いたが、
「いや、一緒に病院へ行って予約票も一緒にもらってきているんだから。XX日のことはSも知ってる」
と言う。

「いや、そうじゃなくてー 再変更のことSは知らないでしょう。
Sは〇〇日だと思っていて仕事の調整をしてるんだから、次の通院日はXX日だって知らせないと!」
と強く言って、弟へ電話してもらった。

ここでやっと、「通院の数日後に(本当か?)」、もう一度病院から連絡があって、「日程変更の取り消し」があったらしいことが「判明(?)」し、弟にも伝わった。

まったく 危ないところだった。

自分が仕事をしていた時はそんなことされたら大騒ぎしていた父だが、
他人の仕事だとあまり気にならないのか?
「Sだって私だって仕事の調整があるんですから、日程に変更があったら
すぐに知らせてくれないと」
言ってみたが、
「そうだよなあ、わかる わかる」とのんびり言う。

電話の件、本当のところはよくわからないのである。
2回目の電話がいつあったのか、私と話している感じでは結局曖昧でわからないようだったのだ。
私の後に弟と話しながら、数日後、と言うことになったようだが、本当かどうかアヤシイ。


病院も病院である。
2回の通院日変更。しかも90歳のお年寄り相手に電話連絡のみで済ませるとは。

病院には、今後、父ではなく弟か私に連絡するよう、伝えてもらうことにした。
病院だって、患者が予約日間違えたら困るだろうに。。。
ああ、混乱の元。




根津美術館へ

2023-05-03 22:22:47 | 日記
久しぶりに。

毎年お庭の燕子花が見頃を迎えるこの時期に合わせて、

「燕子花図屏風」 尾形光琳 筆 (国宝)


が公開されます。
大体、連休の頃なので、お友達と連れ立ってきたこともあります。

今回暫くぶりに出かけました。
事前予約制で、大混雑もなさそうでしたので行くことにしました。

以前行った時にはものすごい人でした。
お庭も人でいっぱいで、人々の間からお花をチラリと眺めました。

今回もいつもよりは人が多いものの、適度な混み具合でした。

まずは屏風を拝見。
毎年、琳派の絵師のその他の作品も展示されます。

今年はちょっといいものを見せていただきました。
「四季草花図屏風」 喜多川相説 筆
この方、よく存じ上げませんでした。


大きな図版が見つからないので残念ですが、素晴らしいです。
機会があれば是非。
ススキの穂の表現や草花の葉、ツルのひげなど、すごい表現です。

そしてお庭に。


盛りを若干過ぎていますが、十分に美しい。



周りの新緑も合わせ、この時期のお庭を堪能しました。

人数制限があるため、以前来た時よりもゆったりと拝見できました。
ここの庭は広いのです。
木々の間を歩くのがとてもいい。
風があってざわざわ葉ずれの音も聞こえる。

いい時を過ごしました。