無知の知

ほたるぶくろの日記

亜鉛は重要です

2012-07-30 01:27:23 | 生命科学

最新のNatureに面白い記事がありました。「年輪に記録された謎の放射線バースト」(Nature日本語訳から)。名古屋大学の先生が屋久杉の年輪ごとの14C(カーボン14)を測定したところ約1200年前の年輪から通常の約20倍の変動がみられた、というもの。つまり774-775年に放射線バーストが地球を襲っていたということを意味します。その原因については特定できていないのですが、巨大な太陽フレアというのがあり得る(著者の三宅先生は否定していますが)という意見もあります。

今のところこの現象に関係する歴史的な記述は知られていないのですが、これから見つかるかもしれません。例えば低緯度での赤いオーロラとか、そのような記録が発見されたら興味深いと思います。そのときは地球に高エネルギーの放射線が降り注いでいたはずです。ヒトを含む地球上の生物にはどのような影響があったのでしょうか。

放射能の影響をキャンセルするのには亜鉛、セレン、マンガンの摂取が重要です。あまり詳細はわかっていないのですが、免疫系細胞の増殖、活性化に重要です。

最近いろいろ多忙でなかなかこちらに書く時間が持てないのが残念です。とくに微量金属に関しては少し研究対象にしていたことがあるので、書きたいことはあるのですが。ただ、役に立ちそうなことに関しては結論だけ書いていきます。


地球への想い

2012-07-16 12:25:35 | 日記
北九州の被災した方々に、お見舞い申し上げます。本当に天が割れたか、という豪雨のようですね。田んぼを見にいった方が車ごと流されたニュースもありましたが、パジャマ姿ということは、寝ていて心配になって田んぼを見に行かれたということでしょうか。その心配であった気持ちが伝わります。

東京は逆に晴れていて、風が強く吹いています。しかし、空が秋の空のように感じられます。夏の始まりというよりは台風の過ぎ去った秋を感じるのです。自分の季節感との不一致に、なんとなく気持ちが落ち着かなくなります。

今年はエル・ニーニョ現象も起こるようですし、気象の乱れはまだまだ続くようです。ただ、地球の歴史を大きく観ますと、異常といってもこの数百年の平均から、ということです。私たちは本当の地球の「通常状態」を知らないといってもよいかもしれません。かえって特に静かなこの数万年があって、私たち人間は豊かに暮らして来れたのかもしれません。そう思うと、ただただ自然に感謝するばかりです。

今年の折り返し、ということもありましたが、この連休は掃除を大分やりました。ある程度まとまった時間ができやすかったので、食器棚の掃除や食器の並べ替え。窓ガラス拭き。溜まっている洗濯物(特に冬物)などもしました。掃除、とくに拭き掃除をしますと、なんとなくすっきりしたのがわかるのです。不思議なことです。手入れ、というのもそうですが、人が思いをかけて手で触れて、世話をすると、何かの魔法がかかるようです。地球から奪い取るばかりではなく、手をかけてあげたいと思います。

過去への感謝

2012-07-09 15:48:03 | 日記
今日は東京もやっと雨が上がりました。きれいな青空で陽射しは夏の陽射しですが、空気はさわやかで、まだ夏の空気ではありません。南の太平洋高気圧が弱いようです。今夏はあまり暑くならないとの予報もあるようですが、どうでしょうか。

ところで先日、こんな事件が報道されていました。

「6日午前7時5分頃、東京都福生市本町のJR青梅線福生駅の上り線ホームで、同市の会社員男性(52)が男に突然左肩を押され、線路に突き落とされた。
ホームには河辺発東京行き快速電車(10両編成)が進入していたが、運転士が気付いて緊急ブレーキをかけ、男性の3メートル手前で停車。男性にけがはなかった。
 駅から連絡を受けた警視庁福生署員が男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。発表によると、男はあきる野市草花、会社員大森正明容疑者(34)。同署幹部によると、大森容疑者と男性は通勤途中で、互いに面識がなかった。大森容疑者は電車を待っていた際、自分の前を男性が通り過ぎようとした際に突き飛ばしたという。「イライラしてうっとうしく、頭にきてやった」と供述しているという。」

これまでもこのような事件はあったのですが、これからますます気をつけたいと思います。ぼーっとホームで行列の先頭にいると危険です。駅や電車内で様子のおかしな方を時々見かけます。先日は電車の中で刃物を出している方がいて、しばらく止まっていたことがありました。その方は幸い誰も傷をつけることなく鉄道警備隊のかたに捕まったようですが、ぞっとする話しです。ストレスを溜めて、どうしようもなくなっている方が増えているのでしょう。なんとか活路を見出して、生きていってほしいと思います。

昨日は朝早くから出かける用事があり、途中時間が空いたので、かつて住んでいた街を少し歩きました。あの頃はなかなか辛い日々でした。そんな思いも甦ってきまして、過去の自分とそんな私を支えてくださった方々に感謝をしました。その街自体にも感謝しました。私のとても好きな街で、今でも歩いていますといいなぁ、と思います。なにかご縁があるのでしょう。ところが、実は嫌な思い出の多いところで、街を歩いていますと次々に憶いだしました。冷や汗をかきながら、ご迷惑をかけたかもしれない関係者に謝罪し、過去の自分に感謝していました。そうしますと、今になってみるとわかるいろいろなこと、つまり私のまわりにいた方々の様々な思いが実によくわかったりしまして、ますます冷や汗が出る始末。これがいわゆる「生きながらバルドォ」なのでしょうか。ともかく、そのようなあれこれをもひっくるめ、ともかくなんとかそういう状況を乗り越えた自分と、それを支えてくださった人々、ご先祖様に感謝をしたのでした。
少し自分の心がほどけたような感じはありますが、さてどうなんでしょうか。