無知の知

ほたるぶくろの日記

怪しい魅力『毒』展

2023-01-29 11:55:50 | 日記
題名には怪しい魅力、などと書いてみましたが、魅力は感じません。
むしろ恐怖、ですね。
国立科学博物館で開催中の展示。かなり気合の入ったものです。

私は毒草(薬草)、植物の物質生成能力、に幼い頃から魅了されてきました。
身近なものに毒があることを知って、驚いたことから、調べると、あるわあるわ、この世は毒だらけ。きのこなんてほんと、恐ろしく、その辺りで採取したものなど絶対食べたくないですね。
そして微生物、さらには動物たちの作る猛毒もあります。

しかし、『毒』といいますが、それはつまり薬でもあり得るということで、まあ「自然界の生物へ影響のある物質」とも言えます。今回はこれらのほぼ全てが展示されていました。

自然界、特に植物はさまざまな香り、薬効成分を作り出し、人間の社会へ影響を及ぼしています。
青酸配糖体、モルヒネ、コルヒチン、ステロイド、、、植物由来の薬効成分はじつに有用です。

大変興味深く拝見しました。
ご家族連れが多く、子供たちも興奮気味で、自然の魅力はなかなかだな、
と思ったことです。

面白かったのは「ヤマカガシ」の毒が2種類ある、ということ。
知らなかった。。。自身が生産した毒と、カエルなど、食した動物由来の毒、それぞれ別の場所に保管されていて、2重の毒で対象を攻撃するそうで。。。


そして、私が初めて見知った未知の生物


クセノフィオフォラ、とも呼ぶようです。
これ、この大きさで「単細胞生物」だそうです。数10センチはあります。
深海に住む不思議な生物。
海はすごいところです。。。


1月は比較的ゆったりとした流れでした。昨年末に予想していたほど悪条件ではなかったため、心理的にもホッとして過ごしました。

もう来週は2月です。
そして今は大寒波の真っ最中。
東京も寒い日が続いています。
そして、海外からの旅行者の方々の増えたこと!
もうコロナ前とほぼ同じです。
5月連休明けからはマスクもなしになるのでしょうか。。。?

大雪の地方も多いようです。
皆様、お気をつけてお過ごしください。

分断の世界

2023-01-09 18:02:46 | 日記
この連休は正月休みとは異なったスタンスで過ごしました。
もう少しアクティブに、いろいろ考えることも多く。。。


先日仕事で訪れた仙台でセガ・フレードを見つけました。
メッツォ・メッツォを頂きました。
久しぶりです。
以前は駅にあったのですが、建物の改築に伴ってなくなってしまって。

小さな出来事ですが、私にとってはとても大きなこと。
休日の楽しみがなくなってしまって。

東京の街はどんどん変化しています。
東側も西側も変わっています。
この7−8日は山手線の外回りが一部完全に止まりました。
内回りを動かしつつの工事だったため、線路の移動は
「人力」!
そのため2日間を要したようです。

まだ行っていませんが、来週あたり明治神宮へお参りがてら
渋谷のホームを見てきましょう。
あそこのホームは狭くて本当に怖かったのです。
今回の変更でどんなになったか、百聞は一見に如かず、見てきます。

そう、色々考えることの一つは
「あすなろ人生」はよくない、ということ。
目指すのではなくて、しっかりと、前を向くこと。
足元を確かめつつ進むこと。
自分の持ちカードは何かを十分に理解すること。

そして早く『修羅道』から抜け出て、『人道』を生きること。
『人道』の世界とはどういうものか。
もう一度じっくり考えてみたいです。

智積院展

2023-01-07 18:58:55 | 日記
サントリー美術館『京都・智積院の名宝』へ行ってきました。

お目当ては長谷川等伯、長谷川久蔵親子の襖絵。
「楓図」「桜図」「松に秋草図」「松に黄蜀葵図」

私は長谷川等伯が好きです。
先日は東博で、このところのお正月恒例「松林図屏風」を拝見してきたところ。
能登生まれで遅咲きの天才。
智積院のこれらの絵は既に京都でも拝見してきたものですが、
何と東京へお出ましになると知って、昨年秋から行こう行こうと思っていたのです。

なかなか機会がつかめず、1月22日までなので、あと少し。
今日は絶対、と思っていました。

会場を巡るとまず「桜図」が先にあって、その清々しく優しい絵を堪能。
そして隣に「楓図」。
やはりお父様、等伯の画面は艶と力強さが圧倒的です。
とはいえ、どちらも名画。並んで拝見するのは眼福でした。

サントリー美術館は六本木にあります。
久しぶりに訪れました。前に来たのは鳥獣戯画の展示だったか。
って開館記念の時ですか。2007年!

時の流れは速すぎる。しばし呆然。
その後も興味をそそられる展覧会は数知れず。
が、とてものこと訪れる暇も体力もありませんでした。

六本木自体もひょっとするとその時以来?
いや、国立新美術館には何度か足を運んでいるので、そうでもない。
でもこのミッドタウン、ガレリアは久しぶりです。



和を意識した内装。店舗も和物を扱う店が多く、外国人の来訪者を意識した品揃え。
少しぶらぶらして良いものを見せていただきました。

今年も東博へ

2023-01-04 11:38:34 | 日記
この何年か年初に上野へ出かけます。



だいたい国立科学博物館か、東京国立博物館ですが、今年は東博。
毎年は初詣企画をまず拝見するのですが、
今年はなんとなく本館へ足が向きました。

感染者数は最近横ばいですが、かなりの人出で、ちょっと驚きました。
みなさん今年は帰省されたりして、東京は人が減ってしまうかな、
と思ったのですが、そうでもなかったようです。
私が子供の頃は、お正月の都心は がらーん としていました。

神田明神や湯島天神のあたりはごった返していましたが。


今回目についたものは、
「仁清、色絵牡丹図水指(いろえぼたんずみずさし) 」


小ぶりなものですが、目を引く「静かな華やかさ」があります。

「鼠志野鶺鴒文鉢(ねずみしのせきれいもんはち) 」


私は鼠志野がなかなか好きです。
志野焼きもよいですが、この青みがかった灰色が渋い。


「仁阿弥道八、黒楽鶴亀文茶碗」


ポップな絵柄、です。
楽しいですね。 おめでたい。



これはうっかりして、いつの時代のものか覚えていないのですが、
織、染め(一部には絞りが入っています(竹の葉など))、絵付(松の幹)、刺繍
技の粋を尽くしたもので、しばし見惚れました。


今回は平成館には行かず、本館のみ。
結構な人出でしたので、混んでくる前に帰ることにしました。

平成館ではうさぎに因んだ展示もあります。
改めて観に行ってきます。

静かなお正月を過ごすことができました。つくづくありがたい。
今年こそ、もろもろがうまく収まるよう、切に祈ります。

謹賀新年

2023-01-01 11:12:57 | 日記
明けまして おめでとうございます



皆さま健やかに新年をお迎えのことと思います。

年末は昨年の(!)漢字をアップしようと考えていましたのに
あれこれやっているうちに年が明けてしまいました。

昨年の漢字は『安』を選びました。
世相は全然そうではなく、恐縮ですが、私個人の漢字ということで
ご容赦いただきたく。

2017年から約5年。家人が病に倒れ、2020年に急逝し、
自分自身を立て直すのに2年かかりました。
昨年祥月命日の法要の後、不思議に肩の荷が下りた気がしました。

職場の方も連動するように2017年に大きな組織改変があり、
それが落ち着くまで5年かかりました。
昨年末に、やっと今の組織体制が組織本体に浸透し、
落ち着いた と感じました。

それやこれやでの『安』です。
心底ホッとしている状況。

もちろん、課題や問題やらはいつものように山積しているわけですが、
心の重さが違います。
前を向く気力がありますので、なんとか。

良い年にしたいと思います。