無知の知

ほたるぶくろの日記

涼しい朝に

2011-06-24 11:32:02 | 日記
今日はやっと涼しくなりました。先週急に暑くなって、体調を崩された方も多いのではないでしょうか?私は食欲が落ちてしまって困りました。そんな人間の苦戦とは対照的にベランダの植物はぐっと成長してきました。シソが松葉牡丹の芽のあいだでシソらしい葉っぱを出してがんばっているのが愛らしいです。収穫を楽しみにする、というよりただただ元気に育ってほしいという気持ちです。そうやって勢いのある植物の姿をながめては元気をいただいています。

先週は「もんじゅ」の落下した装置の抜き取り作業があって、気が気ではありませんでした。8時間かけて抜き取りに無事成功したそうで、本当によかった。しかしそれはともかく、原子力機構としてはこれから内部を点検して、秋には再開をめざすとか。その組織はまさしくもんじゅのためにある組織ですから、そういうしかないと思います。しかし、今回のこの作業だけで17億5千万円かかったのです。一体、この先どれだけの資金を投入しなくてはいけないのか?それはそれだけのものを世界にもたらすのか?
そしてもっとも重要なのは
「もしも、何らかの深刻な事故がおこった場合、最悪で何が考えられるのか?」
経産省は国としてどういう決定をするのか? 注意して見守っていきたいとおもいます。
目先の経済効果に流されない、冷静な判断がなされることを願っています。

まさに「神業」でありました

2011-06-21 23:06:40 | 日記
「東京電力は19日、東日本大震災が発生した直後、福島第一原子力発電所4号機の核燃料一時貯蔵プールに、別の二つのプールから大量の水が流れ込んで危機を脱していた可能性が高いと正式に発表した。

 二つのプールの水位が震災発生当時より4・6メートル下がっていることが確認できたためで、東電は同日、二つのプールに注水を開始した。

 4号機燃料プールに沈められた燃料からは、計算上、数日でプールが沸騰するほどの熱が出ていたにもかかわらず、3月22日に注水を開始するまで十分な水が残っていたため、燃料の溶融が起きずに済んだ。

 東電が計器を復旧させたところ、発生当時は満水だった「原子炉ウェル」と「機器仮置プール」という二つのプールから、約1000トンの水がなくなっていることが判明。地震の揺れか水素爆発による衝撃で、プールの間を仕切っていた鉄板がずれて燃料プール側に十分な水が流れ込んだとみられることがわかった。(2011年6月19日23時02分 読売新聞)」

本当にありがたいことだったのだと思います。今回は世界への警告であったわけで、これによってエネルギー政策は変わっていくのでしょうか? 早く再開させたいという某院の動きはあやしいですね。注意して見守っていきたいとおもいます。

リスクのスキマ

2011-06-19 12:50:59 | 日記
昨日の記事を読んで、ドンッという地震が確かにあったなあ、とおもいました。3.11のしばらくあとだったか、東京湾北部であった地震だったとおもいます。

中米、南米の陥没は大規模なのでびっくりしました。しかもその陥没が埋め戻してもまた起きているとは。一応水が石灰岩を浸食しておこる、と説明されてはいますが。

つまり、太陽も地球も生きている(変化している)ということなのでしょう。不動なものなどこの世にはありえないのです。常に何らかの変化、反応が起こっている。どんな小さな範囲のことであっても、自然の成り行きを制御し尽くすのはほとんど不可能なのです。これは日々実験を行っている人間の実感です。常に「ある程度」。誤差が結果にひどい影響を与えない程度に制御するので精一杯です。

これは原発でも同じでしょう。規模や程度は違いますが、必ず不確定、不備、ぶれがでます。それが引き起こす結果をも見切った上で何事かを為すのが、英知というものでしょう。

最近、物理専門の方達の活動にずっと注目しています。彼らは科学者としての良心の発露としてネットやtwitter上で様々な情報発信をされています。本当に素晴らしいことだとおもいます。
最近、学習院大学理学部の田崎晴明先生が「放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説」というHPを開設されました。参考にされてください。

中川先生もがんについて「チーム・ナカガワ」のブログで解説されています。私も大筋では同様に考えています。人はがんから逃げることはできない。それは生きている限り、日々生成される大変に危険な活性酸素(それでいて免疫系細胞は殺菌のために有効利用しているのですけれど)のようなもの。絶対にがんを避けよう。全面戦争だ。殲滅だ。とは「生きている」ことをやめることにつながりかねません。冗談でいうのですが「生きているのは健康に悪い」のです。中川先生のおっしゃるとおり人生は致死率100%です。

もちろん、多少発がんリスクを下げることはできます。今現在の問題でいえば放射性物質を「なるべく」避ける。清潔を保つ。微生物の作り出す毒素というのはばかにできないもので、強力な発がん物質があります。たとえばピーナッツかびのアフラトキシンは強烈です。さらにヘリコバクター・ピロリ菌は日本人の胃癌の原因であることも分かってきました。また発がんウイルスではB、C型肝炎ウイルス、HTLV(成人T細胞白血病)、ヒトパピローマウイルスが現在のところはっきりとしています。

しかし、これらの発がんリスクも「リスク」なのです。不思議にも100%ではありません。そこが生物科学が難しいと同時に面白い点です。必ず偶然に左右される「スキマ」があるのです。そこは未知の不思議な空間ですね。いまや、そこに様々な不思議思想や魔物思想がはびこっているのだとおもいます。しかしこの「スキマ」にこそ、われわれが自由としていただいている、祖先との接点の場があるのだとおもいます。感謝の気持ちで余計な連中を追い出して、「スキマ」を御先祖さまがたに活躍の場として提供していけるといいですね。

太陽活動が休止期に?

2011-06-17 23:35:17 | 日記
こんなニュースがありました。
『【6月16日 AFP】太陽黒点の増減に周期があることは、よく知られているが、太陽活動が近く休止期に入る可能性があると、米ニューメキシコ(New Mexico)州ラスクルーセス(Las Cruces)で開かれた米国天文学会(American Astronomical Society、AAS)の太陽物理学部門の会合で、天文学者らが指摘した。
 
黒点が著しく減少する太陽活動の休止期は17世紀以来はじめてで、このような時期には、わずかだが地球の気温が低下する可能性がある。数年前から天文学者たちは、太陽は2012年前後に激しいフレア活動や黒点増加がみられる活動極大期を迎えると予想してきた。しかし最近、太陽はその予測とは正反対に、異様な静けさを見せている。

 そのしるしとしては、ジェット気流や黒点の消滅、極点付近での活動低下などがある。米国立太陽観測所(National Solar Observatory)のフランク・ヒル(Frank Hill)氏によると、極めて珍しい予測外の現象で、今後、黒点周期は休止期に入るとみられるという。太陽活動は、ほぼ11年周期で変動を続けており、22年ごとの磁場極性反転の中間期に、それぞれ活動極大期と極小期が現れる。

 天文学者らは現在、近く訪れるとみられる太陽活動の休止期がモーンダー(Maunder)と呼ばれる70年間続く活動極小期にあたるのかどうかを調べている。モーンダーの期間は黒点がほとんど観測されない。前回のモーンダー期だった1645年から1715年は「小氷期」とも呼ばれている。(c)AFP/Kerry Sheridan』

さてさて、この太陽活動の変化はわれわれにとって、、そうですね、良い変化にしていきましょう。

今日のカンナガラ

2011-06-16 23:58:09 | 日記

今日は帰宅時に鉄道の人身事故がありました。夕方のラッシュ時に京浜東北線などが止まったため、困った方があったのではないでしょうか。私は経路としてはあまり影響がなかったのですが、乗り換えの大きい駅で山手線のホームに人が溢れ、ホームから出られなくなって往生しました。階段にたどり着くまでたっぷり15分はかかったでしょう。あまり押し合いにはなっていなかったのですが、階段の下で皆さん「あともう少しだ!」と思ったせいか、横からぐいっと押されました。人ごみの大分むこうから押してきたようでした。とても危険な状況でしたので、おもわず「押さないでください~危ないですよ~押さないでね~」と大きな声でアナウンスしてしまいました(笑)

日本人のすごいところで、そういう大混雑の時は、意外にし~んとしているものです。私のあまりとおりの良くない声がけっこう響き渡ってしまいました。ぐいぐい、の動きはぴたりと止まりまして、皆さんまたしずしずと階段にむかっていかれました。そんななかで、実は私は驚いておりました。そうやっておもわず大きな声で呼びかけてしまったこと。しかもそれがずいぶんのんびりとした声で、まるで子供に言い聞かせるようなかんじであったこと。それがなんともするりと口からでてきたこと。皆さんが心の中で(は~い)とお返事しているようにかんじたこと。

最近本当に人身事故が多いです。どうかみなさま正気を保って、魔物に魅入られませぬよう。