無知の知

ほたるぶくろの日記

どうするか

2015-02-14 09:56:41 | 日記

少子化です。30年前、大学で人口動態の講義とともに今後の少子老齢化の凄まじさをさんざん聞かされました。知識として分かってはいましたが、今周囲を見回して見事にその予想通りの社会になっていることを確認すると、愕然とします。要するにこの30年、みんな分かっていたけれどどうにもできずにここまで来た、ということです。

家族、家庭、子育て、家事、介護

という単語にかかわる議論も山のようにあります。本来、このあたりのことは表に出ない、ごく当たり前の空気のように存在し継続するはずのものであったのでしょう。議論するべきことではない、何の知的興味もわかない、下世話な話題であったのでしょう。たしかに現実問題についてあれこれすることはつまらないことです。つまらないとは語弊があるかもしれません。

「適当にやっとけ、個人の問題だろう。」

という言葉が聞こえてくるようです。現在少しずつ表に出てきている、先進国の貧困の問題もそうですが、「個人の問題」「自己責任」で片付けられる範囲を超えた部分もあります。

「自分には関係ない」

と思っている方も多いかと思いますが、自分が何らかの理由で自由に動けない身になったときに「遅すぎた後悔」をすることになりましょう。女の人に矛盾の解決を「個人の問題」と押しつけてきた結果です。今の社会の様相は女性が「個人の問題」解決を図った結果、出現した社会です。

人口が少なくなったので、女性に働いてもらおう。という議論もあるようですが、女性はみんな働いています。家でも外でも。すでに働いています。

女性に働いてもらおう、ではなく、「働ける人はみんなでできることをやろう」でしょう。誰もが自分にできることを一つでも二つでも、もうちょっとやるしかありません。