さっむい です。
東京でも最近は0度を下回ることもあります。
朝は6時には明るくなってきてますし、夕方も5時を回ってもまだ明るい。
陽の光を見ている限りは春めいていて。
でも空気は間違いなく”ま冬”。
この連休は家で大人しくしていました。
家事もいろいろ溜まってましたし、あれこれ雑事もあったりして。
おまけに背中を冷やすと咳もすぐに出てくるので、
油断せず、なるべく家にいることにしました。
氏神様の白梅も8分咲きです。
梅はひんやりとした空気がよく似合う花です。

あちこちのニュースを観ていると、
世界が流動的で落ち着かない感じです。
民主主義(デモクラシー)の語源である、
古代ギリシャの民主的な市民団(デーモス)。
ギリシャの示唆に満ちた試行錯誤。
紀元前443年に選挙で将軍職に選出されたペリクレス
(紀元前5世紀後半のアテネで活躍)
が民主政の理想について演説した言葉を少し長いのですが、抜粋します。
(「独裁の世界史」木村俊二著(NHK出版)に引用されていた部分です)
*********ここから引用********
われらの政体は他国の制度を追従するものではない。ひとの理想を追うわけではなく、ひとをしてわが範を習わしめるものである。その名は、少数者の独占を廃し多数者の公平を守ることを旨として、民主政治と呼ばれる。わが国においては、個人間に紛争が生ずれば、法律の定めによって全ての人に平等な発言が認められる。だが、一個人が才能の秀でていることが世にわかれば、無差別なる平等の理を排し世人の認めるその人の能力に応じて、公の高い地位を授けられる。またたとえ貧窮に身を起こそうとも、ポリスに益をなす力を持つ人ならば、貧しさゆえに道を閉ざされることはない。われらはあくまでも自由に公につくす道をもち、また日々互いに猜疑の眼を恐れることなく自由な生活を享受している。よし隣人が己の楽しみを求めても、これを怒ったり、あるいは実害なしとはいえ不快を催すような冷視を浴びせることはない。私の生活においてわれらは互いに征肘を加えることはしない、だが事公に関するときは、法を犯す振舞いを深く恥じおそれる。時の政治をあずかる者に従い、法を敬い、とくに、侵された者を救う掟と、万人に廉恥の心を呼びさます不文の掟とを、厚く尊ぶことを忘れない。
(トゥーキュディデース『戦史(上)』久保正彰訳、岩波文庫)
*********ここまで********
なんといいますか、感動的にも全てがこの中で言い尽くされている。
これが全く実現されていないことが、人間の愚かさの証明であり、ちっとも進化していないことの証。
ボールドは私がしましたが、この部分、身に沁みます。
あちこちから入ってくるニュースにおろおろしつつ、ひたすら静観。
大雪の土地の皆さま、お気をつけて。
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