無知の知

ほたるぶくろの日記

匂いを吸い取る神(紙)

2016-08-20 09:18:11 | 日記

匂いつながりで記事をもうひとつ。最近すごいな〜と思った商品があるので、紹介します。

(株)丸金製紙の「ひとちぎり」(使用期限開封後6ヶ月)

トイレットペーパーのようなロール紙にテクノカーボンを抄きこんであるそうで、可愛い紙箱に入っています。取り出して10センチほどちぎりとって生ゴミ用ゴミ箱に入れておきますと、匂いが素晴らしく軽減されます。

近所のスーパーに積まれていたのを、数日横目で眺めていて、あるときふと気づくと最後の一個に。迷わず購入、試してみました。かれこれ一ヶ月使用しましたが、素晴らしいです。この夏の暑い時期ですから毎年生ゴミ入れの悪臭には辟易しているのですが、今年はかなり改善されました。テクノカーボンを「漉きこんで」ではなく「抄きこんで」あるところは製法に対するこだわりなんでしょうか?

使用期限が開封後6ヶ月、というのが重要です。今の一箱を6ヶ月以内に使い切るかどうか、お試し中。サイズ感的にはいい感じですが、 余りそうになったら冷蔵庫や下駄箱にも進出させる予定です。箱も紙箱ですし、開封するとその辺りの匂いをどんどん吸着するので、使用期限が生じるのでしょう。

ともかく匂いでお困りの向きは是非お試しあれ。

もうひとつ(株)クリロン化成の「BOS」のビニール袋もすごいです。こちらも匂いの軽減力が素晴らしい。

先日、被災した場合の簡易トイレ後のゴミをどう処理するか考えていて、こちらの商品を試すことにしました。この他にもいろいろなものが開発されているようですが、需要がある、ということはすごいことです。

仕事場でのエチケットの第一はやはり匂いの管理でしょう。今までに私も何度か何とかならないかな〜と思う方に出会いました。特に夏場は身体の清潔とお洗濯。洗濯もやり方を間違えますと匂いをさらに酷くすることになりかねません。

家庭科という教科についていろいろ議論がありますが、生活に関わる科学リテラシーを上げることは人々の暮らしの快適さに直結します。まじめに考えるべきだと思います。もちろん家庭で教育ができるのが一番いいわけですが、いろいろな事情があって、行き届かないこともあるはずです。

また女性だけでなく、むしろ男の方がこの辺りの知識と技術に関してしっかりとした教育を身につけるべき、と思います。常に女性に身の回りの世話をして貰えるわけではありません。自分でしっかりと身の回りの匂い管理もできることが、社会人の第一歩です。洗濯機も使い方、手入れとなかなかに奥の深いものです。洗剤もいろいろあります。何をどう使うのかは頭の使いどころ。お洒落と同時にこちらの知識も磨いていくことをお勧めします。


夏と匂い

2016-08-11 11:42:47 | 日記

このところ香り関係のことを書いているのですが、夏はやはりどうしても匂いに敏感になります。空気が湿気を帯びていることは、香りの拡散、関知に重要な要因です。

そして、汗。微生物。

何度も書いていることですが、微生物に重要な温度と湿度と栄養分、全てが揃うこの時期、微生物たちにとってはパラダイスです。そうして人ごみはヘル。

そんな季節、自分の匂い管理にも悩まれている方も多いのでは。私もまわりの方にご迷惑にならないよう、あれこれ試しています。そんな中で出色と思っているのが「デオナチュレ」。主成分はアルム石、いわゆる焼きミョウバンで、匂いの抑制力が完璧です。制汗作用はあまりありませんが、それよりも微生物の繁殖を抑えてくれているのがありがたい点です。汗は生理的に必要があって出ているものですし、止めるのはよろしくないと思います。

汗は出ても良いとして、その後の匂いの発生は微生物によるもの。そこは何とかしたいと思います。ヨーロッパではやたらにトワレを使う向きもありますが、匂いに香りを加えて分からなくするよりも、しっかり微生物の管理をする方が身体のためには良いと思います。また湿度の高い日本では、周りにとってもその方が助かります。手元にデータはないのですが、トワレを多用する女性の脂肪にはかなりトワレの成分が蓄積しており、それは母乳にも混入している、という話しを聞いたことがあります。トワレの成分は、呼吸器系、皮膚から吸収されます。脂肪には容易に蓄積されるでしょう。

それはともかくデオナチュレに話しをもどします。この主成分、アルム石、焼きミョウバンについて安全性など調べました。これらはウイキペディアでは古代ローマ時代から様々な用途で使われている物質とありますが、おそらくアジアではもっと昔から使われてきたに違いありません。1価の陽イオン硫酸塩と3価の金属イオン硫酸塩の 複塩だそうで、アルム石はカリウムとアルミニウム。アルミニウムの神経系への影響についてはいろいろ言われましたが、結局透析脳症のことが誤って伝わっているようで、通常の腎機能では何の問題もないようです。

長い間使われ続けているこの物質、本当に効果があります。様々なデオドラント剤がありますが、比較になりません。

ミョウバンはお料理にも使いますね。なすの色止めは有名です。ぬか漬けに入れたりもします。アントシアニンの構造を安定化するため色が残ります。

ちょっと異なった匂いの話しですが、台所の下水管の匂い。これは枯草菌で解決しています。前にも書いたと思いますが、納豆菌のお仲間に住み着いて頂いて、いろいろ分解してもらっています。これもとても助かっている匂い対策のひとつです。

これらの夏ならではの匂い対策を万全にして、快適に暮らしたいと思います。匂いは意外に気になるものですから、エチケットとして気をつけなくてはと思っています。

ともあれ清潔が第一なんですけどね。


台拭き

2016-08-07 15:39:24 | 日記

先日、台拭きの匂いのことを書いていて、改めて今の台拭きの匂いを確かめてみました。やはりあの時の匂いではありません。当たり前のことなのですが、つい確かめてしまいました。

ところで、台拭きの匂いで気のついたことがあります。新しいふきんをときどきおろします。私が使っているのは、よくあるかやのふきん。使い初めの頃、うっかりすすぎが足りないままになっていますと、、何か変な匂いが。。はっと気がつくと台拭きが変な匂いになっている!

このような現象、新しいほど起きます。一週間以上たちますと、すすぎが甘くてもそのようなことになりません。確かに匂いはありますが。そんなに嫌な匂いではないことが不思議。あまり深く考えたことがなかったのですが、今回、ふと思ったのは、台所やテーブルに棲んでいる微生物が台拭きに定着するから? ということです。

そうなると最初の嫌な臭いはもともと台拭きにいたヤツ? いや、そうではないでしょう。彼らもうちにいた菌でしょうが、別の菌たちで増殖が抑えられている方達。まったく知らない匂いではありませんから。最初には彼らが増えるのですね。それからやや遅れて別の菌が増えてくるのでしょう。そうするとあまり匂いもなく、いい感じの台拭きになります。

そんな風にこの家にやってくるものは少しずつ人間の手に触れ、微生物も一緒に乗り移り、少しずつうちの家風に染まって行くのでしょう。

何だかよくわかりませんが、おかしくなってしまいました。


夏の想い出

2016-08-05 22:01:46 | 日記

先日子どもの頃の話しを書いてから、あの頃の記憶を刺激したようで、ときどきふっと様々なことが思い起こされます。

雷雨の想い出もそんな中のひとつ。殆ど毎日のように夕立があって、あぁ今日も停電するのかな、なんて心配しました。井戸水を使っていた頃、井戸水を汲み上げるのは電動ポンプであったため、停電すると水が出なくなるのでした。だから雷が鳴り出すとバケツに水を汲んだりして、停電に備えました。あの頃はよく雷で停電したのです。

電柱の上の方にあるトランスに落ちることが多かったと思います。そうするとその一帯の家々は停電。回復するまでに1〜2時間かかったのではないでしょうか。その間はろうそくと汲み上げた水を使いながらなんとかしたのではなかったでしょうか。丁度お夕飯時でしたから、皆さん苦労したのではないか、と思います。最近電柱電線の地中化が進んで、そういうことも少なくなってきました。水道が通った時はこれで停電しても大丈夫、と喜んだものです。ただ、今でもマンションなどは水圧だけではタンクに水を上げられないため、停電するとタンクに水を溜められず、すぐには止まらないものの、不安はあります。

入道雲、蝉の声、青い空。経済成長の中の日本。貧しいけれど、希望に満ちた人々の顔。

柿の種。粉末ジュース。

なんだかジブリの映画を観たくなりますね。 夏なんだな〜


微生物あれこれ

2016-08-01 06:49:13 | 日記

子どもの頃、東京の多摩地区に住まいしておりました。そこは東京都の武蔵野台地の端なので、水が湧くところです。市街地からちょっとはずれると、沢や沼、林があり、特に湧き水はきれいでした。男の子たちは良くザリガニを採りに行ったりしていました。まだ上水道が整備されていない時でしたので、何処の家も井戸水を使っていました。私のうちでも敷地内に井戸があり、井戸水を使っていました。

まだ小学生入学前の頃です。私は変なことをしていました。私の母はその頃専業主婦でしたし、かなりきっちりとしている人だったので、台拭きも良く井戸水ですすがれているものでした。私はその台拭きの匂いが大好きだったのです。

すすがれた後の台拭きを口に入れてじゅるじゅる台拭きから出てくる水分を吸っていました。

今から考えると「ひょえ〜」な話しですが、本当です。今でもその時の台拭きの匂いが頭の片隅に残っています。母はそれを観ると「何してるの!」と言っては怒ったものですが(当たり前ですね)、私が「だっていいにおいだし」と言いますと、「カビの匂いじゃない」と言っていました。

しかし、私はカビの匂いはみかんやお餅で知っています。そういう匂いではないので、違う、と思っていました。今から考えますと、母の言っていたことはある意味正しいものです。

大人になって、武蔵野の林に入ったとき、ふわっとあの懐かしい香りがしていました。なるほど、と思ったものです。あれは林の中、武蔵野の土地に生息している微生物たちのつくり出す匂いだったんだ、とわかったのです。微生物。言ってみればカビたちの匂いだったんですね。私は台拭きを舐めながら、その微生物たちをお腹に納めていたわけです。

ところでその微生物たちは何処から来たかのでしょうか? おそらくは井戸水だと思います。先日日本酒の生もとづくりを調べていて、生もとに必要な微生物が水からも来る、ということを知り、やはり、と思ったものです。私のお腹にはきっと武蔵野台地の微生物が何種類かは残ってくれていることでしょう。

よく、その土地と水が合う合わない、と言いますが、それはミネラルなどの問題だけではなく、微生物の問題もあるのだと思います。水の中の微生物群が合う合わないとは大いにありそうな気がします。その土地の微生物たちとも仲良くないと暮らせない、ということです。今は上水道が完備していますので、水からの土地の微生物との接触はありませんが、空中にも漂っています。ただ、水から触れるよりは機会は減っているかもしれません。それだけ人が移動し易くなった、ということかもしれません。

今日の日記は自然科学のカテゴリーに入れるかどうか迷うところですが、なんの証拠もない話しのため、普通の日記としました。