無知の知

ほたるぶくろの日記

自然に感動する日々

2011-09-25 22:32:56 | 日記
先日の台風は久々に東京を大祓えしていきました。5時頃から首都圏の電車は止まってしまいましたので、私は職場で仕事をして少し帰宅の時間を遅らせて、電車が動き始めるのを待つことにしました。久しぶりに台風の雨風を職場の窓から見ていましたが、すごいものだと改めておもいました。実は5時半頃、帰ろうかと一瞬外に出たのです。しかし風にあおられて歩けず、玄関に吹き戻されてしまいました。尋常でない風は恐ろしかったです。言わずもがなのことですが。そのころ丁度電車も運転を中止していました。一番風の強かった頃でしょう。

こういう圧倒的な自然の力を示されると、人間も少しは目を覚ますことができるでしょうか。自分の生かされていることに気がつくことができるでしょうか。子供があたかも全部自分で生きているようなことを言ったりしますと、大人は「ばかもん!」とカミナリを落とすわけですが、そんなもののようにも思われます。

そうして太陽の活動も活発です。この数日でXフレアが2回、M、Cクラスフレアは何回もおこっています。しかも今回は地球の方を向いてCMEが発生していますからなんらかの影響があるかもしれません。F10.7の値も190というこの数年見たこともない大きな数字です。ちなみに昨年のほとんどは70~80でした。森羅万象に気持ちをむけて、大事に過ごしていきたいものです。

今年はほんとうに自然の営みの偉大さを実感する年です。地球規模で大きな転換をおこしているのだな、と感じることができます。自然の一部の人間も一緒に変化していくのでしょう。変化することはこの世の醍醐味。自然の恵みだと素直に受け止めていきたい。とはいえ、どうやっていったらいいのでしょう。そのヒントを私はベランダの植物に見ることができました。

今回、うっかり植物たちの避難をしないまま台風を迎えてしまったので、ベランダの植物たちは大風に揺さぶられ、シソの葉っぱはほとんどちぎれて飛んでしまいました。でも今はもう新しい小さな葉をだしています。朝顔の葉も大風にやられてぼろぼろです。それにもかかわらず、今朝は大輪の花を8つも咲かせていました。松葉牡丹もちぎれとんでしまったり、茎がからまって団子のようになりながら、これまた立派な花を咲かせています。ブルースターはなんとほとんど無傷でして、涼しくなったためかこれまでよりも美しい青い花を咲かせています。あきれたのはスペアミント。あんなにやわやわとした草花のくせに台風の次の日もしゃんとして、何事もなかったかのように葉っぱを拡げていました。

強いものです。大風に目一杯揺さぶられ、そしてまた新しい葉を花をひろげていく。何があっても、生きている限り、やるべきことをできるだけやって、生きていきたいと思います。

お掃除について その2

2011-09-07 21:18:03 | 日記
今回の台風は大変な被害になりました。被災された皆様につつしんでお見舞いを申し上げます。まだ土砂崩れなどの危険はあるようですから、山間部にお住まいのみなさま、くれぐれもお気をつけ下さい。

さてそれから太陽の様子が活発です。今朝のXフレアは太陽のこちら向きの面の黒点がおこしました。CMEの方向は若干上向きではありますが、地球への影響はかなりあると思われます。いろいろ条件が整ってはいますが、少しずつのエナジー放出ができるといいなと夢想しております。

週末は90歳を超えた一人暮らしの大叔母を訪ねてきました。お若いときはしっかり者できれいにされていた方です。今は視力がないので鏡なんて見ない、と言っていましたが、どうして今でもこざっぱりとしています。ヘルパーさんなどもお願いしているようですが、料理などは自分で休み休みしているそうです。本当に生きるのに精一杯の体力よ、と笑っていましたが、それはそれで楽しんでいるようです。足も弱っているので、ヘルパーさんなど訪問される方のために、玄関に蚊取り線香を焚くのが大仕事だそうです。それでもひとりで気ままに生活するのが気楽でいい、と言っていました。寂しい感じはしませんでしたが、せめていろいろお話をして、たのしいひと時にしようと思いました。何ができるか考えてもそうして何くれとなく気持ちを配っておくことくらいです。幸い他の親類の方々も折々に訪問されては様子をみてくれているようですし、連携して見守っていきたいとおもいます。

ところで、掃除についてもう少し書いてみます。
「清潔にする」ということについて最近考えているのは、
清潔にする=除菌する≠滅菌する(清潔にすることとは自分に合ったいい微生物を養生すること)
かな、ということです。
”除菌”の菌は病原菌のことです。しかし以前から書いていますように、この病原菌の定義も最近は曖昧になってきています。これまでは日和見感染(健康な人には無害)とされてきた細菌によって深刻な症状を起こすことがあるからです。”滅菌”の菌は全ての菌を除去することです。家庭では塩素(次亜塩素酸)や消毒用エタノールを使ったりでしょうか。研究施設などでは塩素、ホルマリン、紫外線(放射線の一部)、熱と圧力を用いて完全に微生物を死滅させます。

ところで、現代の生活は微生物を排除することにやっきになっています。ドラッグストアにいきますと、除菌、滅菌と書かれた洗剤、薬品がたくさん売られています。私もたまには使います。今の時期、やはりこわいですから。しかし、ほんとうにそれでいいのか、ずっと気になっていました。今もこれ、という解決はないのですが、お手入れ、という言葉からなんとなく「ぬかみそ」のお手入れを連想していました。ぬかみそは野菜の乳酸菌を上手に糠床で増殖させたものです。きっとお掃除も実は自分たち家族と共生している(善玉の)微生物たちを上手に家の中で養生することにつながるのでは、とおもったのです。

そう考えますとお掃除という行為は「生物に毒性のあるものや病原菌が好みそうなものを取り除き、その場にいって手を触れたりすることで自分と共生する微生物をそこに蒔いてくる」ように見えてきます。なんとも「もやしもん」的な世界になってきますが、なんだかいかにも生物に良さそうな家事だと思いませんか?

ということで、私は過度の殺菌は自宅ではしないことにしました。次亜塩素酸(ハイターなど)も本当に必要なときにしか使いません。もちろん嗅覚をするどくして、おかしな微生物の気配を感じたら徹底的に探索します。そして大概の場合はそれら微生物の「えさ」と水分を取り除くことで問題は解決します。気になる場合や病原菌がいそうなときは殺菌をして、その後はその殺菌剤をちゃんと取り除いておくことも忘れません。微生物学的空白とは、実は病原菌の喜ぶ状況であるからです。たいてい、われわれと仲良しの微生物たちは病原菌の増殖を邪魔していますから。

なんてお気楽なことを考えていられることはとてもありがたいことです。これからも大難が小難に、無難になるよう、日本の国土と自然に感謝をしつつ、お掃除に励んでいきたいとおもいます。