無知の知

ほたるぶくろの日記

遺伝子について1

2016-09-23 23:24:20 | 生命科学

遺伝とそれを担う物質的実体である遺伝子について現代の私たちはどこまで理解しているのでしょうか。

遺伝子の実体である、DNAやRNAが同定され、それらはA,T(RNAの場合はU),G,Cの4種類のヌクレオチドがつながったものであることがわかりました。たった4種類の要素が3個ずつ組になって20種類のアミノ酸を表現しています。これが遺伝子の単位。ですから遺伝子配列はタンパク質をコードしている、と言います。

ふつう「遺伝子が」と人が言うとき、それは何を指しているのでしょう。生活感覚的にはゲノムを意味しています。ゲノムという言葉は細胞の中にある核内のDNAセットを指しています。生物のその生物たらしめている全ての情報がその中に入っている、と言いたいところですが、そうでもありません。細胞の中にはミトコンドリアがあって、これは太古の昔に動物細胞に住み着いた細菌で、この細胞内小器官は独自のDNA=遺伝子を持ちます。

ミトコンドリアのDNA配列が変異を起すことでいろいろな遺伝病も起こります。またこの遺伝子はある種類の薬剤に対する反応に影響を及ぼしたりします。

したがって、正確にはゲノムだけではその個体の情報全て、とは言えません。ただ、基本的な部分はゲノムでほぼ決まっているといってよいでしょう。

ゲノムとはなんでしょうか。遺伝子とはイコールではありません。遺伝子はゲノムの中の意味のある部分、とくにタンパク質をコードする部分を言います。ゲノム中の塩基配列はタンパク質をコードしている領域(コーディング領域)だけでなく、様々な制御領域、繰り返し配列、意味の無い領域(今のところは) を大量に含んでいます。

90年代にゲノムプロジェクトが世界的に始まり、10年足らずの間にヒトの全ゲノム配列が決定されました。その過程でDNA配列を決定する技術も長足の進歩を遂げました。(続く)


家事は科学だ!8 -またまた洗濯

2016-09-21 15:09:18 | 生命科学

暑い夏もやっと終わり、今はすっかり秋めいています。なにしろ陽射しが違います。柔らかで陽が当たっていると暖かいな〜、やや暑いかな、という程度。

ただ、季節の変わり目は身体の不調が出やすい時でもあります。風邪をひかれている方も良く見かけます。家人は歯茎が腫れて往生していました。私も古傷が痛んだりして。

そんな中、洗濯槽の中がちょっと匂っているので(そろそろ掃除だな〜)と思いつつ、久しぶりに酸素系漂白剤を使って洗濯をしました。すると、その後洗濯槽の匂いが無くなっていることに気づきました。

当たり前と言えばそうなんですが、確かに洗濯槽もきれいになるわけです。と、いうことで洗濯槽のお掃除をもうちょっと先延ばしにすることにしました。

このシリーズでは強調してきませんでしたが、ちょっと微生物が繁殖してそうな洗濯物を洗うときには、酸素系漂白剤を使います。

これは通常の洗濯だけでは他の洗濯物や洗濯槽に菌をばらまくだけになってしまうからです。そういうときには強い味方です。これだけで洗濯物の悪臭はかなり抑えられます。さらに洗濯槽のお掃除にもなりますね。

上手に使うとより快適です。


配慮が大切

2016-09-17 09:55:59 | 日記

東京都築地市場移転問題で豊洲新市場の盛り土問題が大きく取り上げられています。先日から共産党を始めとする都議団が新市場の建物地下を調査に行って床に溜まっている水を採取する映像が流れています。

あんなに水が溜まっているんですね〜 カビを始めとする微生物も繁殖し、蚊も繁殖するでしょうね。あの状況を隠し通して11月に移転する予定だったと。

移転してからの発覚では、市場で働く人たちがかなりいろいろな被害を受けたでしょうから、その前に明るみに出てよかったのではないでしょうか?

それにしても、ここまで公にならないで来てしまったことが本当に驚きです。沢山の方がこの決定、事業の進行に参画されているでしょうに。。。もう少し「子どもたちの未来のために」というビジョンを持って頂けないものでしょうか。とりあえず今の自分が生活できることがもちろん最優先ではあるでしょう。それでもできることはあったはずです。

生鮮食料品を扱う施設なのです。衛生と安全性は何処までも追求されなくてはならないでしょう。数年前から豊洲新市場に関してはちらほら「おかしい」という話しが漏れ伝わってはいました。それらの声がやっと組織化されて表面化しました。しかし、こういう事案も今回の「都知事選実施のポテンシャルパワー」と都知事選の結果に寄与しているのでしょう。遅きに失したとはいえ、正しいプロセスを踏んでことが事前に公になったことは良かったと思います。

ただし、今回の映像を見て、都議団の方に苦言を一つ。

何が空気中に漂っているか分からない、もしかしたらベンゼンが空中に出ているかもしれないと疑われるところに行くのですから、まずは空気の検査をするべきです。空気中に何も無いことが確認されたら、それなりの装備をして検査をするべきです。

例えば素手で水を触る、検体の水を採取する、などは考えられないことです。何か危険な物質が溶け込んでいるかもしれないのですよ。ありえません。

水質検査の専門家はその場にいたのでしょうか?東京都の都議団です。そのくらいの手配をし、万全の体制で臨んで頂きたいものです。


ネット広告について

2016-09-04 18:16:41 | 日記

最近、ちょっと困っていることがあります。

スマホを使い始めていやだな〜と思うのがモバイルアンカー広告。そしてこちらは以前から感じていたPCでの下着などの広告。

確かにいろいろなコンテンツを無料で見せて頂いているのもこの広告のお陰ですし、広告の中にはハッと思うものもあって、その時のお困りごとの解決に至ったことも多々あります。これまでは嫌だなと思う広告があってもかなり我慢し、いよいよの時はブロックする、という手段でやってきました。

しかし、スマホの広告はそのような対処をするのも面倒だったり、PCの広告よりも品性に欠けるものが多く、一気に我慢の限界が来てしまいました。そのようなわけで最近はPCの広告にも以前より寛容ではいられなくなってきています。

調べてみますとネット広告についてはいろいろな議論がなされていているようです。議論の一つとしてネット広告を非表示にできるようにするべき、というものがありますが、上記した理由から非表示は行き過ぎだと思います。出資している業者に失礼というものです。

しかし、だからといってどんな広告でもいいのか?というのが私の提起です。論点としてはいくつかあって、

1)ネット広告の対象選択性

2)ネット広告の質

またこれらについてユーザーのニーズや意見を殆ど聴取しようとしていない独善的なあり方も問題だと思います。テレビのCMでは公共性ということが広く認知されていてあまり酷いと放映中止となりますが、ネット広告はまだ発達途上であるせいか、その質などについての評価があまり話題に上ってきていません。

具体的に私がどんな広告に困っているのか、書いてみます。

現在子どもが何かネットで買い物をしたいときには、決済は私がしています。すると次の日からネットショップの広告は子どもが購入した商品に関連するものになり、うんざりすることになります。流石にこれはないでしょ、と思ったのは下着の広告。これは広告の質も関係しています。

朝、何かの記事を見ようとしてHPを開けると、ばーんと下着の宣伝が出る。しかも下着姿のお嬢さんがあられもないポーズをしている写真。朝から下着の写真をこれでもか、と見せられるのも興ざめですが、殆どポルノまがいの写真など嫌がらせです。

下着の会社の広告です。だから下着を出すのは仕方がないとして、それにしても、です。

この案件での問題点は

- 商品を購入したPCの使用者が必ずしもその商品に興味を持っているとは限らないことが広告の選択の際に考慮されていない。

- HPは公共の場であること、ネット広告は目に触れる時間がテレビ等のCMよりも長いのに、質の検討が不十分かつ不注意。

これらの点に是非もっと配慮したネット広告を出して頂きたいと思います。決してネット広告が悪いことばかりではなく、素晴らしいな、と思うものも多々ありますし、大変役に立った広告もあります。調達し忘れていた商品についてリマインドされることは忙しい人間にはとても助かります。働く家庭人にとって、大変に頼りになる存在になる可能性も秘めています。

 

さて、スマホでの困った広告についても書いてみます。これは実はスマホに限ったことではなく、PCでも嫌だな、と思う広告ですが、特に画面の大きさが小さいスマホの場合には困る広告です。

上記したモバイルアンカー広告はそれ自体の存在がコンテンツの閲覧を邪魔し、良くないと思うのですが、さらに困るのは最近ぴかぴかしたり、点滅したり、やたらに眼を引こうとした広告があることです。またスマホ広告では何故か品性に欠ける広告が目につきます。

点滅するものは流石に嫌なので、一時的に非表示にしています。それができるのでまだなんとか我慢が続いていますが、それができなかったらきっとどこかに連絡していると思います。PCでもやたらと動きがあって、コンテンツの閲覧の邪魔になるものもあります。これはやはり本末転倒でしょう。みなコンテンツを見にそのページを閲覧しているわけで、コンテンツを邪魔してはダメだと思います。

 

もうひとつうんざりする例を上げてみます。出張等で出かける先の情報を集めたりしますと、出張が終わった後、いつまでもその出張先に関する広告が出続けることです。旅行会社やレンタカー会社などの広告ですが、ある人間がある場所へ行ったからといって、その後一ヶ月以上もそれに関する広告を見続けなくてはならない、というのはどうなのでしょうか?

もう少し気の効いた、例えば別の場所の提案をしてみるなり、次にはどんなニーズがあるのか探るような努力はできないものでしょうか?

 

何にせよ、現在のネット広告はテレビのCMと同様の一方的な発信に偏り過ぎています。ネットではもう少し双方向性を生かし、カスタマイズが可能なはずなのですが、それが購買行動による予測に偏り過ぎていて、閲覧者のニーズとは完全にずれています。

また、広告の質についても閲覧者のニーズを無視し続けていればブロックされる憂き目にあうかもしれません。それではあまりに非生産的であり、発展性がありません。閲覧者のパターン分類ぐらいはおこなって、少しでもニーズに沿った広告を出すようにするべきなのではないでしょうか?

今後の改善を強く願っています。