無知の知

ほたるぶくろの日記

家事は科学だ!3- まずは洗濯

2014-09-21 16:12:41 | 生命科学

洗濯は主に化学、微生物学の知識を総動員するべし の巻

 

前回は私の洗濯機に関する最近のとほほ体験を書きました。あまりここまでお間抜けなことをやる人はいないだろうなぁ、という体験ではありましたが、そうして分かったことは「洗濯においてある程度の水は必要」ということです。「節水」も大事ですが、洗濯時の節水が過ぎますと、結局2度3度と洗濯を繰り返すことになり、さらに水を使うことにもなります。時間と水を無駄にして、さらに衣服も痛めているということになります。私が購入した洗濯機は「節水」がデフォルト設定になっていましたが、これはもうかえって無駄な機能なのではないでしょうか。

大昔、私が子どもの頃の洗濯機は水を出しっぱなしですすぎをやっていました。それは確かに無駄なことでした。その記憶から「節水」への過剰な期待をしてしまったのかもしれません。これまでの洗濯機の進化はすごいものです。水を流しながらの1槽式、脱水機がついた2槽式になり、いつ頃からか溜めすすぎになりました。いつの時点で溜めすすぎになったのかあまり記憶がありません。そして全自動洗濯機が出てきました。当初はこの全自動には皆さん懐疑的だったかもしれません。私も随分最後まで2槽式を使っていました。ドイツに行って洗濯機を購入する際、初めて全自動にしたと思います。ドイツの洗濯機はドアが手前に開くものでしたが、ドアに強化ガラスの窓があり、中で起こっていることが見られたので、ジッと観察していたこともあります。

そうして帰国して、超多忙であったため、迷わず全自動を購入。でも乾燥機には手を出しませんでした。その後主人が乾燥機を使っていたことから、自然に乾燥機を使うようになりました。そうしてこの乾燥機が壊れたのを機に出始めの洗濯乾燥機にトライしました。それが前回の洗濯機。その辺りから「節水」「エコ」が目玉になっていたと思います。そこまではいろいろ失敗もありましたが、洗濯機自体に問題を感じたことはありませんでした。

この前回の「節水型」洗濯機になってから「あれ?」なことが多く、しかもこの洗濯機、洗濯中は中の様子が確認できなかったため、何が問題なのか分からなかったのでした。まあ、確かにもう少し気をまわしていればよかったのですが、あの頃は今から比べますと本当に忙しく、とても洗濯機の問題点を考える余裕はありませんでした。今年になってやっと少し余裕のある生活になったため、こうして洗濯機のことを考えることができている次第。

さて、前置きが長くなり過ぎました。子どもに伝えたい洗濯マニュアルに行きましょう。

 

1)面倒だけど分類しないと

洗濯機での洗濯でもっとも重要な下準備は分類です。何でも一緒に洗濯してしまうと悲惨なことになります。

分類のカギと分類する順番は、まずは「素材」で分類し、さらに色移りを警戒して「白いものと色の強いもの」に分類。

さらにその中でも汚れの強いもの、例えば汗だくのもの、泥汚れのものを別にします。

子どもが小さい頃は食べ物がべっとりついたお洋服、どろんこの服、などはさっとすすいで洗剤液に浸しておきました。

 

<素材による分類>

(1)洗濯して干すもの:化学繊維(熱に弱いし、さっと乾く)たとえばストッキング、フリースなど

            綿と化学繊維の混紡のもの

            麻

            ウール製品

            ワイシャツなど(綿製品でも乾燥機ではしわができるので)

  小さめの洗濯ネット(必須!!)に入れて、洗濯中に表面が傷まないようにします。表面の毛羽立ち、毛玉のようなものをある程度予防できます。

 

(2)洗濯乾燥できるもの(乾燥機にかけられるもの)

           :綿製品、たとえばTシャツ、下着類、靴下、タオル、ハンカチ、ふきん

 

<色による分類>

(1)白いもの

(2)色が出そうなもの:色の濃いもの(できれば色の系統にも注意)

 

<汚れによる分類>

汚れが酷いもの(皮脂、汗の酷いもの、油汚れなども)は下洗いしてから、その他のものと一緒に洗います。完全に別にする必要はないとおもいます。この作業は小さい子どもさんががいると必須。うちも子どもが3、4歳くらいまでは子どもの食べこぼしの服など、洗剤液に浸け置きしていました。これをしませんと、汚れが残り、そこにカビが発生します。子どもの前掛けの黒い点々がカビだと気づいたときは動転しました。これも私のとほほ体験です。

酷い汗のもの(私の判断基準は絞れるくらい)は水で汗をざっと流すのは必須です。

私の判断基準は「この酷い汚れが洗濯液に溶けて他の洗濯物にもくっつくかも?」と想像したときにぞっとしたらわける、というものです。

汗や尿などには大量の尿素や塩類が入っています。この汚れは水に溶かして流して行くしかないのですが、普通の洗濯機の洗い、すすぎの過程では流し切れない量のようです。水での下洗いが必須です。

運動部の子どもさんがいらっしゃれば下洗い必須かもしれません。汗と泥は水でまず流しませんと洗濯機の中に尿素、塩類、土、砂が溜まって行きます。これはカビや細菌類の餌です。子どもさんがお風呂に入るときに、ついでに水洗いをしてもらったらいいかもしれません。

脇の汗や襟首などは汗の他にかなりの量の皮脂がついています。セスキ酸や重曹の水溶液をスプレーし、5分以上おいてからさっと水で流します。子どもの制服の汗じみはこれで撃退しました。

 

2)洗剤は主に2種類

私はもっぱら合成洗剤です。洗濯石けんの使用は石けんかすの対策を万全にしませんと大変です。それに関してはネット上に沢山の情報がありますので、そちらを参照されることをお勧めします。洗濯洗剤の種類は主には2種類です。pHの違い。大抵は弱アルカリか中性洗剤です。

(1)ウール、シルクなどを洗うには専用の洗剤がありますが、これは中性。ウール、シルクなどの動物性タンパクでできた衣服は絶対にこれで洗います。

(2)普通の洗濯洗剤は主に弱アルカリです。中には中性のものもありますが、洗濯液が酸性に傾かないようにビルダー(洗浄助剤)が配合されています。汚れは水を酸性にするものが殆どだからです。あまりその辺りは深く考えても仕方ないのですが、洗濯石けんを使うときは要注意です。合成洗剤を使用している限りはあまり考えなくても大丈夫です。ただし、洗剤の量はメーカーが勧める量を厳守するべきです。洗浄に至適な濃度をメーカは実験で確かめているからです。少なくても多くても洗浄力は落ちます。

その他に最近の洗濯洗剤の多くには酵素が配合されています。酵素は小さなタンパク質で、脂肪を分解する酵素、タンパクを分解する酵素、が主に洗剤には使われています。効果を発揮させるためには浸け置きが必須です。忙しいときには洗濯機の1時間ほどの浸け置き洗濯コースなどで使用するのがいいかもしれません。手間をかけられるときには人肌のお湯で1時間ほど浸け置きをしてすすいでから、普通の洗濯をするときれいになります。

血液がついたら水でまずきれいに流し、酵素洗剤液かセスキ酸水溶液か重曹水溶液につけて1時間置き、すすいで普通にお洗濯。

(3)セスキ酸と重曹

どちらもアルカリ性水溶液として脂質、タンパク質の分解をしてくれます。台所の手ふきなど、調理中の手を拭きますから、油とタンパク質がべっとりついています。こういうものはセスキ酸水溶液にしばらく浸けてからすすいで洗濯をすると本当にすっきり洗濯ができます。上の方にも書きましたが、運動や重労働で汗みどろになったシャツなどは、皮脂もたっぷりついていますからセスキ酸水溶液につけてすすぎ落としてからのお洗濯が必要です。

 

3)洗濯の前に確認!干す時間があるかを確認してから洗濯すること

洗濯は終わったら速攻で干すべし。これは洗濯物のためにも洗濯機のためにも最重要です。洗濯のみした場合は槽乾燥コース(あれば)か蓋を開けて洗濯槽を乾燥させることも重要です。カビの増殖は温度、水分、栄養分です。どれかがなければ増えません。乾燥しておくことは最も簡単で効果的なカビ防止策です。

 

以上、とりあえず今子どもに洗濯の方法として知っておいて欲しいことをまとめてみました。

今回は柔軟剤のこと、色落ちのこと、大物の洗濯、しみ抜き、漂白剤のことなど特殊な洗濯については何も書きませんでした。漂白剤は余程のことがない限り私は使いません。柔軟剤も静電気防止のために使いますが、香りの強いものなどは避けています。香りの化学成分でアレルギーをおこしたり、周囲の香りに敏感な方(特に病気で治療を受けている方など)のご迷惑にもなりますので、使っていません。

清潔で気持ちのよい生活のためにも大事にしたい洗濯です。


家事は科学だ!2 -とほほな経験談-

2014-09-15 20:06:05 | 生命科学

使い初めの最初の数ヶ月はまずまずでした。交換したのは3月頃だったと記憶しています。洗濯乾燥機の初期でしたから、乾燥機能はあまり完全ではないと注意書きにありました。それでも大分助かります。タオルはすっきりと乾いていましたし、問題は感じませんでした。それがしばらくするときちんと乾かなくなってきたのです。しかも汚れが今ひとつ落ちていない。生乾きで洗濯機の中に入っていたものは細菌が増えていて、例の悪臭がしていました。仕方なくもう一度洗濯するのですが、すると今度は乾いているのでした。

この辺りから、ひょっとして汚れがきちんと落ちていないからちゃんと乾燥しないのでは?と思い始めました。しかし、思考はそこまで。次に洗濯をするときにはすっかりそれが頭から抜けていました。うまく乾燥しない時はもう一度、というのを繰り返しつつ、夏になりました。

夏にはさらにこの状況はひどくなり、殆ど毎回二度洗いをしていました。特に汗を大量にかく夫の洗濯物でそれが頻発。さらに汚れがとれていないせいか、乾いてもなにか変な匂いがするのでした。仕方なく、もう一度洗濯をする。そんなことを繰り返しながら、次第に汗が問題なことが分かってきましたので、主人のものだけは一度水洗いをし、それから洗濯機に入れることにしました。

これでしばらくは何とかなることがわかり、汗の成分とはすごいものだなぁ、などと思いながらこの洗濯機とおつき合いしていきました。以前の洗濯機は一槽式の全自動でしたが、こんなことは一度もありませんでした。ここで本当は何が原因なのか追求するべきだったのです。しかし、仕事と子育ての忙しい日々で、そこまで突き詰めて考えることはありませんでした。ともかく洗濯ができれば、との思いで毎日を過ごしていたのです。今になってみれば、なんでそこで考えない!とその時の自分に突っ込んでしまうのですが、洗濯機を信じていたんですね。メーカーさんのマニュアルと、洗剤の説明は何度も読みましたが、実際に目の前に起こっていることからの考察が全然なかった。本当に情けなくなります。もう少し自分で考えろ、ですね。

それはさておき、そうして一昨年の暮れ、この洗濯機はとうとうスイッチが入らなくなり、突然に約10年の生涯を終えました。冬とはいえ、洗濯機のない生活は殆ど成り立たないので、徹夜で次の洗濯機のリサーチをしました。まずドラム式の振動と音に参っていたので、ドラム式はパス。また、うすうす感じていた水での洗浄の大切さから、某メーカーの縦型洗濯乾燥機を選定し購入しました。このリサーチのときにも目についたのはやはり「節水」「エコ」。そうはいっても縦型なので大丈夫だろう、と思っていたわけですが、それは実は甘かった。

使い始めてまず不審に思ったのは、色の濃いものを洗った際にべっとり糸くずがついていることでした。最初見たときには随分驚きました。なんじゃこりゃ~ あ~やっちまった~ なんて洗濯機を選んでしまったんだ。。。と随分後悔したものです。そしてこの問題が解決するまで一年近い時間がかかりました。ともかく、そういう問題を抱えつつも、仕方がありません使い続けました。しかし、夏になってまたもや前回の洗濯機と同様の問題が起こったのです。一度の洗濯ではきれいになっていない。二度三度の洗濯でやっとすっきりする。という状況です。愚かにも洗剤の問題かもしれない、などと考え、洗剤も変えてみたりしました。しかし、全く関係ありませんでした。

昨年は自分の仕事も異様に忙しかったため、原因がどこであるのかまじめに考えることもせず、ともかく何度か洗濯することでやり過ごしていました。そしてまた冬がきて、色の濃いものとくにフリースの類いを洗濯するたび、乾かしたあとびっしりとついた細かい糸くずを洋服ブラシで落としながら、前の洗濯機の方がまだましだった、と溜め息をついていました。しかしあるとき、それは非常にタイトなスケジュールの早朝にこの作業をしつつ、ついにスイッチが入りました。ふざけるな。一体何が問題なんだ。

それから洗濯物につく糸くず問題を本気で考え始めました。もちろん、マニュアルは隅から隅まで読みましたが、せいぜい糸くずフィルターを掃除してね、の程度。してるよ。毎回。ネットのQ&Aの類いも検索。その中で、ヒントになった回答は、水量の問題に言及したものでした。汚れが落ちない、というものに対する回答だったと記憶しています。「水量」ということにピンと来るものがありました。私のこの十年間使ってきた洗濯機はいつも「節水」「エコ」型でありました。それで早速水量をチェック。何リットル、という数字では分からない。洗濯機の蓋を開けたまま、洗濯を開始。一体どういう状態で洗濯が行われているのかチェックすることにしました。

そこで本当にびっくりしたのはその水量の少なさでした。さらに注目したのは水の循環でした。洗濯機の中の水は常に吸い上げられ槽の一角にあるフィルターを通してまた槽にもどってくるようになっていました。そのときに洗濯槽内の洗濯液の糸くずは漉しとられるはずなのです。ところが水が少なすぎるため、吸い上げられた水はフィルターのある高さまで十分に上がらず、フィルターの下の方、たった一センチほどのところから戻ってきていました。殆ど糸くずが漉しとられていないはずの洗濯液をじっと見ると、はたして糸くずだらけ。たしかに洗濯後に多少の糸くずはフィルターに溜まっていたので、まさかこんなことになっているとは思いもよりませんでした。

そこで、手動で水量を増やし洗濯再開!濃い色のフリースを洗ってみました。前回の洗濯で糸くずがびっしりついたものをそのまま洗濯しました。そして洗濯は終わり、出してみたら!すっきり。濃い色のフリースにはまったく糸くずはなく、きれいな仕上がり。おお!そして糸くずフィルターにはごっそりとゴミが溜まっておりました。水量調節であっさり解決。なんてこった。

そして洗濯における水量は、別の問題も解決してくれることを確信していました。夏の汗の洗濯。汗は結局水に溶かし、洗い流すしかないのです。ある程度の量の汗にはある程度の水量が必須なのです。そしていよいよ暑い季節になり、汗でべっとりの洗濯をすることになりました。いざ、高水量の洗濯へ!結果はもちろんOK。すっきりとした洗濯物に感動。さらにセスキ酸も活用して、今年の夏はすっきりした洗濯物をたたむことができて幸せでした。

この洗濯問題の解決で、おもいがけずもう一つの問題も解決しました。

それは部屋の中の綿埃。思えば昨年から、ふわふわと年がら年中沢山の綿埃が部屋に漂よっていたのです。フローリングってこういうのがダメよね~などど、のんきなことを考えていたのですが、実は糸くずだらけの洋服からそれらの綿埃が発生していたのでした。高水量で洗濯を行うようになって、この綿埃もすっかりなくなりました。まったく何ということか、と唖然とした次第です。

 

ながなが私の失敗談を書いてしまいました。自分の頭で考えることが大事だと長年かかって気がついた経緯をまずは書いてみました。次からは私の子どもに伝えようと思う洗濯マニュアルをつくってみます。


生活は科学だ!

2014-09-13 20:20:11 | 生命科学

家事は科学の現場です。掃除、洗濯、炊事、子育て。これらは全て人間の健康を維持し、毎日の活動をスムーズに創造的におこなうための<重要な>仕事です。これは人間の叡智、知恵の結集でもあります。 

かつて「おばあちゃんの知恵」が喧伝されたときもありましたが、裏付けの説明が曖昧なため、応用がきかないことがままありました。そんなことから食いついてみたものの、結局余り身に付かずじまいになってしまいました。 

私も半世紀を生きてきて、家事は10代の頃からやってきました。子育ても経験し、ますます家事は科学だ~を実感している毎日です。

家事をしながらそろそろ子どもにも家事を伝えて行かないと行けない時期にきました。子どもも夫も炊事を中心に家事を手伝ってくれます。

ところがその度に「えぇ!?」という経験をします。その度に「なぜこうするべきなのか」と説明をするのですが、説明しながら、これって化学だよな~とか生物でやっただろ、とか物理法則的にこうなるでしょ、なことが多くて、結局理科の講義になって行きます。やっぱり理科って大事よね~と実感していました。

 

そんなときに前回の記事で書いた日米高校生の科学分野別の興味をグラフにしたものを見ました。

「科学がどう自分の生活に役に立つのか分からない

だから興味がない。分かっている人に任せておけばいいんじゃない?」

という状況にびっくりもしましたし、危険なことだと思いました。

科学がどんなに毎日の自分の生活に密着したものなのか、そのことを知らなくてどうする?学校での勉強が「受験のための道具」に成り下がっているこの現実。溜め息しかでないのですが、溜め息をついていてもどうにもなりません。

科学が生活から遊離した夢物語、立派な製品、病院での治療や薬、だけではないことを知ることが、まさに科学(理科)を高校まで学ぶ理由のはずです。最近では「ごちそうさん」で悠太郎さんが大五にスコッチエッグの調理法にヒントを提案したり、調理がいかに化学と物理であるかを説明していましたが、私も頷きながら観ておりました。

 

そんなわけで、家事をしながらどこにどういう科学分野の応用があるのか、毎日の自分の生活はいかに科学なのか、毎日家事をしながら子どもや夫に説明していることを書き残し、それが家事のマニュアル、あるいは基礎知識として定着してくれれば、とのおもいを込めて少しずつここに書いていくことにしました。それが科学(理科)のお勉強にどうつながって行くかは別の問題です。そんなことよりも日常の生活を科学をする眼を持つことで、より合理的で健康な日々を過ごすこと、さらに自分で応用することで、より楽しい家事になって行けばなあ、と思っています。

 

最初に何を書こうかと迷ったのです。やっぱり料理かな、と思ったのですが、いまどき食べることに関してはお惣菜を買うこともできますし、自分でやらなくともなんとかなります。何ともならないのは洗濯。特にクリーニングに出すことのない、下着やタオル、シーツなどの身の回りの洗濯。たかが洗濯、されど洗濯。あるとき、どうしても間に合わないので子どもに洗濯をやってもらわなくてはならなくなりました。そのとき「洗濯の仕方」を説明しながら、伝えることのあまりの多さに唖然としました。「えー!?洗濯機にいれて洗剤いれればいいんでしょー違うのー?」というのが子どものご意見。あのね、そんな簡単じゃないんだって。

ということで、まずは洗濯に関わるいろいろについて。

 

1. やっぱり洗濯

暑い夏も終わりました。夏のお洗濯はいかがでしたでしょう? 

私はこの10年間ほど節水型の洗濯機と戦ってきました。大げさかもしれませんが、仕事と家事をやっているとどうしても家事を考えずにやることが多く大失敗をすることがあります。夏の洗濯がまさにそうで、洗濯機の製造会社や洗剤の製造会社のいいなりに洗濯をしていて、大変なめにあいました。 

一昨年暮れに洗濯機が壊れたため、新しい洗濯機を購入した際、今度こそはとも思ったのですが、やはりマニュアルを読むばかりで自分の頭で考えず、昨年一年漫然と洗濯をしていました。昨年は仕事が異様に忙しかったこともありますが、愚かにも「まあ、洗濯は洗濯機と洗剤があればなんとかなるでしょ」と思っていた次第。これは先に書いた、子どもの理解とほとんど代わりありませんね。反省してます。 

子どもの理解と違っていたのは、一応洗濯物は分類しなくてはいけない、ということでした。素材や色の濃いもの、汚れの種類で流石に分類して洗濯することくらいは「常識」の範囲で分かっていました。しかし「エコ」の罠にかかってしまったのです。 

十年くらい前にそれまでの洗濯機がこわれ、出始めの洗濯乾燥機を購入しました。うたい文句は「節水」。ドラム式で脱水の際の振動はかなりのものがありましたが、ヨーロッパに住んでいた頃、やはりドラム式の洗濯機を使っていて、汚れの落ちのよさに感激していたこともあり、購入を決意。使い始めました。(つづく)