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新年早々、考えているのは
「終わらせる論理」
何かを終わらせなくてはならない、ということがあらゆる局面であります。ところが「終わらせる」「やめる」というネガティブな結論は大概人々から忌避されます。もちろんそれは単なる「逃げ」であったり「責任放棄」であったりするために指弾されるわけですが、そういうことではない、どこからどう見ても終わらせなくてはならないコトというのが、世の中にはあります。
それも個人レベルから国家プロジェクトのレベルまで様々。最近は「終活」と称して個人レベルの終わり方、終わりへの準備がかなり積極的な方向性で行われるようになってきました。
機運としては、そろそろもう少し別のレベルでも「終活」の議論が行われても良い時期に来ていると思います。
積極的に「たたむ」論理が必要なのです。それは何かを始めるためにも必要。今まであった物を片付けなくては始まらないです。
最近植物をよく触るようになって、枯れかけた葉や花がらなどどんどん除いてやることが植物の活力を維持するために重要であることを実感しています。
それなのに、終わらせることに関して私たちはこんなにも不器用です。これではいけません。スマートに、きれいに、次へつながるよう、きっぱりとした終わらせ方を構築しなくてはいけません。なし崩し的な崩壊を待つ、とは愚かなことです。
今年のテーマとして取り組んで行きます。
トップダウンと言う言葉、カタカナ外来語で耳障りよく聞こえますが、これは独裁につながる非常に危険な制度でもあります。何にでもバランスが必要ですが、組織のあり方として民主的運営と独裁的運営のバランスが重要です。
現在の国立大学では60年代後半の大学紛争以来スーパー民主制で、物事が何も決まらない組織になっている、とはこの20年ほど言われ続けてきました。ただし、このスーパー民主制とは教授会以上のものであって、それ以下はブラック企業もいいところ。セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、あらゆるハラスメントの温床になっている点については何も手がついていません。
研究室の運営に関しては「教授」の裁量にまかされているためです。研究室内の労働に対する正当な報酬についても意識が薄い。自分以外は小間使いと思っている節があります。
この体制が変わらない限り、大学院生は増えないでしょう。また、若い研究者は育たないでしょう。
研究者の世界で恐ろしいのは仕事とプライベートの境界があいまいなことです。私は結婚相手まで押し付けられそうになって往生した経験があります。もちろんきっぱりお断りしました。以前はよくあったことです。昔の家内工業の親方、と言った風情。
研究の現場のあまりにぐだぐだな労働環境はもっと広く知られるべきでしょう。
今の大学には「教授」の自由はありますが、それ以外の方たちの自由はありません。一種の教授天国。大学院生の将来は教授次第。とても大学院生が自分のアイデアを膨らませるために教授を選ぶなどという組織にはなっていません。
たまに「物わかりの良い教授」もいます。しかしこういう方も要注意。よくよく観察が必要です。
大学の研究室組織に対する何らかの対策がなされない限り、研究不正も無くならないことでしょう。
以前何度か記事にした某組織。その後もそこにいる方からたまにメールが来ます。
昨年度の終わり頃にも、久しぶりのメールを受け取りました。またどなたかが辞める、との話しでした。しかし、今回の話しはちょっと驚くべき内容でした。辞められる方はもう40代半ば。その方は4月から某大学の獣医学科に行って獣医になる決意をされたとのことでした。
もう仰天しました。その方は件の将軍様に大事にされているように見えましたし、将軍様直轄の仕事に勤しんでいました。そのためいろいろな面で大変ではあったでしょうが、有利な条件も与えられていたと覚えています。
その方までも、とうとう。こうなるかもしれない、とはうすうす予感していましたが、他人の不幸を予測するのは不謹慎なので表立って発言したことはありません。あまり考えないようにしていましたので、その情報を見た瞬間はびっくりしました。
しかし、残念なことですが、何年も前からこうなることは予想されました。ご本人も何年も考えた挙げ句の結論だったでしょう。そのことを知って、それでは当時の人たちで送別会でも、と声をかけたのですが、ご本人はおろかどなたからも手が挙がらず、結局その話しは流れました。その後、大分たってから聞いた話では、静かに、文字通り消えるように組織を去られたとのこと。
そして昨年末、また一通のメールが来ました。今回は辞める方ご本人からのメールでした。その方は将軍様の側近に徹底的にパワハラを受けていた方です。将軍様の側近とは、長らく将軍様に虚仮にされながらも歯を食いしばり、頑張っていた方で、将軍様さながらのパワハラを行うミニ将軍様でした。
私がいたころからよく泣きつかれたのですが、今回も大分酷いことがあったようで流石に辞める決意をされた由。何と言いますか、もう負の連鎖です。その他にもいろいろありますが、もうどうにもなりそうにありません。このままこの組織は崩壊して行くのかもしれません。
私にはこうして組織ごと例の将軍様を葬り去ろうとしているアカデミアの人々の「知恵」が裏に見え、若干不快でもあります。つまり現在の法制度、組織制度では公にどうにもできない、ということだからです。それで今回のような「ソフトランディング」を狙っている。それで犠牲者は出るが仕方がない、ということのようです。
若い皆さん、状況を良く見て、これはと思ったら早いうちに対処する。重要なことです。酷いことが起こっているのに周りがまるで反応しない時は、組織全体がもはや世界から見捨てられていることを意味します。判断の時です。