無知の知

ほたるぶくろの日記

私の湿疹歴

2016-03-27 19:53:29 | 生命科学

花粉症関連を調べていたところ、湿疹のことが頭から離れなくなりました。何を隠そう、私は子どもの頃から鼻炎と湿疹に悩まされてきました。私の鼻炎と湿疹はどちらもアレルギー反応と考えていいでしょう。酷かったのは20代の頃。その後もちょくちょく出ますが、少しずつ改善して来ています。

今でもときどき首の周辺に慢性湿疹が出ることがあります。しかし、気にせずに放っときますと、そのうちには治ります。汗の季節が多いので、汗の成分に反応しているのかも、と思い、汗をマメに拭いていますと、大分違います。

今でこそ、そんな悠長な対応をしていますが、若い時はなんだかもっと必死、というか余裕がなかったように思います。まあ、そういうものですね。

私が最初に酷い蕁麻疹を経験したのは小学校5年生のときでした。ある風邪薬を飲んだあとにばーっと出たのだったと思います。ただ食べ物か薬か、という話しが大分されたように記憶していますが、結局それは特定されずに終わりました。ともかく肘の内側、膝の裏、脇、など皮膚の柔らかいところの発疹が潰瘍のようになって、浸出液のでる湿疹へ発展。なかなか治らなくて皮膚科にかかったと記憶しています。そこで処方された軟膏をぬるも治らず。別の小児科にかかり、そこで処方された薬が劇的に効いたのでした。これがおそらくステロイド剤を使った初めての時だったのではと思います。

その後はしばらくは湿疹が出ることはなく推移しました。が、20代後半にまたもや湿疹が出ました。この時は本当に酷くなりました。もう大分記憶が曖昧になりましたが、数年にわたって悩まされたと記憶しています。知り合いの皮膚科に観てもらいましたが貨幣状湿疹ということで、通常は年寄りの病気だと言われました。ステロイド剤の強いものを処方され、しっかり塗るようにとのことでした。場所は肩、腕の外側、ふくらはぎの外側でした。

そこでかなりまじめに塗ったのですが、お風呂に入って患部をきれいにしてさて塗ろうとしますとものすごい浸出液。落ち着くまで待とうとしても、いつまでたっても止まらず。仕方なくぐしゃぐしゃの患部に塗るのですが、浸出液をまわりに塗り広げることになり、何だか変な気がしました。

案の定、ステロイドはもはや効かず、浸出液が洋服に付かないようガーゼをして絆創膏をしますとその絆創膏のところが腫れ上がり、新たな湿疹が出始めました。そこで包帯に変えたのでした。昼頃までは良いのですが、夕方6時頃になると浸出液が出始め、ガーゼも包帯も抜けて洋服にも浸出液が滲みていました。

そんな日々が続き、母の勧めで漢方を処方してもらいました。インチンコウ湯と十味敗毒湯にオウゴンを足したものだったと思います。それを飲み始め、数日後、ある晩のことです。急に患部はもちろん、身体中の骨のあたりが痒くなったのでした。そのかゆみは酷いもので、夜中でしたが、構わずお風呂に飛び込み、患部を石けんでごしごし洗いました。何故かは分からないのですが、そうしました。そうして出てきますと、やや、落ち着いた気がしましたが、身体が熱っぽく、顔にも赤い小さな発疹が出ていました。

そうしてその後少しずつ快方に向かいました。まずは浸出液が出なくなり、患部が乾燥し、少しずつちゃんした皮膚ができてきました。治った患部は長期のステロイド塗布で薄くなってうっすらと茶色くなっていました。また毛のうは無くなり、つるつるでした。それを見るたびにステロイドの皮膚に対する作用の強さを思いました。

お陰さまで今はすっかり痕はなくなりました。しかし、しばらくはあのちくちくした掻痒感が蘇り、ぞっとしたものです。

今たまに慢性湿疹が出るのは首の後ろ側辺りです。右側に出たり左側に出たり、いろいろですが、季節もいろいろです。ただ、夏の方が多いように感じまして、汗をマメに拭き取ることで改善するので、汗の成分に対して反応しているのでは、と思っています。薬は塗りません。掻痒感もそれほどではないので、何とかなっています。

書いていて気がつきましたが、子どもの時は鼻炎で悩み、それが収まった20代後半になって酷い湿疹が始まったのですね。う~ん。そうしてそれが収まったら花粉症。次はなんなんでしょう?体質が変わったんだといいんですが。


花粉症の薬2

2016-03-26 23:25:41 | 生命科学

すごくいろいろなサイトがありました。その中ではここがいいかな、と。

説明は感覚的なものが多いですが、裏付けのある感覚かもしれないと思います。使用感を知りたいと思う方にはぴったりの情報で、上手に説明されています。

注意する事項はいくつもありますが、とくに点鼻薬などに含まれる血管収縮剤の副作用は危険なものがあります。内服の場合は血圧などにも影響します。危険性には十分気をつけられることをお勧めします。私はこれの入った点鼻薬を今は1シーズンに数回使うくらいにしています。即効性があって、感動的です。

今回調べていて、ステロイドの点鼻薬は全身には影響が無い程度と説明されていることが気になりました。良さそうには思いますが、ステロイドの影響の広さを考えますと、やはりどうかと思ってしまいます。ステロイドよりはやはり抗ヒスタミン剤の方がまだ安心します。

もうひとつ目についたのは、抗ヒスタミン剤の湿疹のかゆみへの効果です。これまで抗ヒスタミン剤の内服はしたことがありませんが、貨幣状湿疹で苦しんだときには使うべきだったかも、とちょっと後悔しています。慢性湿疹もときどき出ますが、かゆみの酷い時は寝る前にエピナスチン塩酸塩 10mgかフェキソフェナジン塩酸塩 120mgか、を内服するといいかもしれませんね。

ただ、どれもこれも症状を抑えることが主眼の薬。アレルギーの本態が解決しませんとどうにもなりません。私の場合、まちがいなくアレルギー体質で、以前血液の分画が健康診断に入っていた時は、大抵好酸球が高いと指摘がありました。

最近の指摘では歯周病菌の影響、というものがあって、確かに歯周病の治療をしてからは酷い湿疹は出ていません。また、もちろんストレスの影響はあるでしょう。これは心理的な解決も可能ではあります。何はともあれ現状の有り難いことを見つけながら生きて行くのはストレスの薬です。

最近はこの薬が効いているのか、湿疹も酷くなりません。ありがたいことです。


花粉症2

2016-03-25 08:09:09 | 生命科学

私が花粉が飛んできたことをどう知るか、といいますと、味です。独特の苦みを感じます。その後、目が痒い、鼻水などの症状が出てきます。この味についていろいろ調べてみましたが、原因として1)口渇(鼻呼吸ができないため口呼吸となったことによる) 2)薬の影響などが挙げられています。1)は鼻づまりが起こったあとの話しなので、違いますし、2)はそもそも薬を使ってないので違います。

花粉が口に入って、直接苦いと感じる原因は口の中でのアレルギー反応のため、と考えるのが妥当かと思っています。口中のヒスタミン産生細胞が反応して、ヒスタミンが口の中に放出されているのかもしれません。

ヒスタミン中毒の際、ヒスタミンの増えた食品にはpeppery tasteがある。と書かれていて、日本語ではぴりっとした味、とか金属様の味、などと言われているみたいですが、これは人によって違う可能性があります。私の場合は苦い、と感じるのかもしれません。ともかく、私には花粉の味(?)として記憶されています。

もう一つのセンサーは鼻の鼻骨より入り口に近いあたりのちくちくっとする感覚。この感覚を初めて知ったのはドイツでアレルギーの検査を受けたとき。パッチテストでアレルギーがありそうだとわかったダニとげっ歯類アレルゲンの鼻粘膜でのテストでした。

1万倍希釈(だったかな?)から始め、反応がなければ濃度を上げて行きます。げっ歯類では高い濃度になっても何も起こりませんでした。そこで次にダニアレルゲンへ。最初の1万倍希釈水溶液に浸した綿棒を鼻の中へ。。。その瞬間でした。

ちくちくっ!!!

と先ほどの鼻入り口に近いあたりがしました。そしてその後鼻水がダー、その後入れた鼻の方の目から涙もダー、ぐしゃぐしゃになりました。それを見た検査官が「うわ、もう終わりにしましょう。」確か5分間くらい反応を見るはずだったのですが、3分ほどでこうなったため、途中で終了となりました。

アレルギー反応って、こんなに一瞬のことなんだ、とそのとき初めて知りました。つまりマスト細胞は常にその辺りにいて、ヒスタミン放出のためにスタンバイしているんですね。

花粉でも同じ、花粉がその辺りの空気中にありますと、鼻のその辺りがちくちくっとします。クロモグリク酸ナトリウム入の点鼻薬をつけてどうなのか、興味深いところですが、そこまでじっくり観察したことが無いので、はっきり分かりません。今度暇なときにでも、気をつけてみます。


花粉症の薬1

2016-03-21 11:16:29 | 生命科学

私の花粉症歴は12年と前回書きました。確かに花粉症はそうなのですが、それまでに慢性鼻炎をずっと患っていました。もう小学校2,3年生のときには罹っていたと思います。ともかく何時も鼻が詰まっていて、ティッシュは手放せない人でした。それがずっと続き、ある程度よくなったのは20代半ばだったでしょうか。その後30歳くらいまでときどき酷い慢性湿疹が出て、ステロイド剤(軟膏)を大分使ったこともあります。

それはさておき、12年前に花粉症になったとき、鼻が詰まって夜眠れないことがありました。そのときに初めて今時の点鼻薬と出会いました。以前にも点鼻薬を使うことはあったのですが、経験上「効かない」と思っていました。ところがその後ケミカルメディエーター遊離抑制剤も開発されて、どうやら状況が大分変わっているらしいと知りました。そこでクロモグリク酸ナトリウム配合、ステロイド無配合の点鼻薬を購入し、使ってみることに。

点鼻してたった数分、みるみる鼻の奥の腫れが引いて行くのが分かりました。そしてすっと鼻が通り、何とも気持ちのよい状況に。お陰さまでぐっすり眠ることができたのでした。もう本当に感動しました。10代の頃のあの慢性鼻炎に悩んでいた頃、この薬があったなら。と思ったことです。アレルギーの症状は寝る頃に、あるいは真夜中に酷くなります。睡眠が阻害されることが、何よりも辛いのです。人間がゆったりとする、副交感神経優位のときに症状が酷くなるとは、警告なんでしょう。しかしそうは言っても、前に進んで行かなくてはいけない時もあります。

クロモグリク酸ナトリウムの作用機序からしますと即効性は無いはずなので、即座に鼻が通ったのはナファゾリン塩酸塩の作用によるものでしょうか。ともかく一昔前の点鼻薬とは利き方が違いました。抗ヒスタミン剤自体も第2世代になっていて、よりH1受容体に特異性が高いものが出ているようですが、ここには第1世代の抗ヒスタミン剤、クロルフェニラミンマレイン酸が配合されていました。

ともかく、この点鼻薬には救われました。使い方で私が注意しているのは使い過ぎないことです。アレルギー症状は予防が大事、と症状の無いときに予防的に使ったとき、鼻血が出ました。寝る前に症状が少し出て、酷くなりそうだと思うときに使います。それでも夜中に使うと、翌朝、頭がぼうっとします。できるだけ寝る前に良く考えて、使います。また、目薬にもクロモグリク酸ナトリウム配合のものがあり、昼間、目に症状がある時は目薬を使いますが、そうすると点鼻薬が必要なくなることも多いです。寝る前には目薬を使いませんが、鼻の症状が重いときのみ点鼻薬、という程度で済んでいます。

もう一つ気づいているのは、花粉に反応している微粘膜は意外にも手前の方だ、ということです。ですから点鼻薬は鼻の奥には入れないようにしています。アレルゲンが入ってきたときに「チクチク」と反応する場所になるべく点鼻するようにしています。

この数年、こんなやり方で花粉の飛散量が多い年も乗り切ってきました。最近は目薬を昼間に何度か使うだけで、夜の点鼻薬は必要無いこともあります。私はこんなふうに薬を使っていますが、症状は人それぞれです。症状の出方に応じて使い方を考える必要があります。

私も今後もこともありますし、最近のアレルギー治療薬についてもう少し調べてみることにします。


花粉症

2016-03-19 09:53:48 | 生命科学

私の花粉症歴はかれこれ12年くらいです。もともとアレルギー性の湿疹など出ることがあったので、そのうちには出るかな、と思っていました。そうそう、20年ほど前にはアレルギーチェックもしていて、ダニに対して強烈なアレルギー、げっ歯類に弱いアレルギーがあることは確かめていました。そんなわけで、花粉症も時間の問題かな、とは思っていました。

そうしたある日、突然目が真っ赤になって、痛がゆくなったものです。その頃は郊外に住んでいて、まわりは畑。職場は都心のあまり空気のよろしくないところでした。丁度首都圏でディーゼル車規制条例が施行された頃です。結構な大気汚染があったと思います。

直接のアレルゲンはスギ花粉。しかし、どうしてもそれだけではない、と思えるのです。一つの理由は花粉の情報と必ずしも症状の重さが一致しないこと。例えばこの辺り、花粉は昨年の方が多かったはず。それがどうしても今年の方が症状は酷いのです。

また、ある年のこと、こんなことがありました。今くらいのある日。どうしようもなく目と鼻がぐしゃぐしゃになりました。それまでの数日、確かに多少の症状はありましたがそこまで酷くなかったのに、です。いよいよこれはアレルギーがひどくなったか、と病院へ行くことを考えました。ところが、その翌日以降は元に戻り、ときどき目薬、点鼻薬、で十分になりました。花粉情報によれば、その酷かった日が特に花粉の飛散量が多かったわけでもなかったのです。

どういうこと?と不思議に思っていました。その後、どうやらその酷かった日は黄砂の飛散量が多かった日ということがわかりました。どうやらあの症状は花粉だけではなく、黄砂に付着している様々なものが引き起こしていたのかもしれない、と思い当たりました。そう考えると、12年前の花粉症が始まった時のことが別の意味で納得できるのです。

自宅は畑に囲まれていたのですが、畑では今の季節農薬の散布がさかんにされていました。その農薬がついた土ぼこりが関東独特の強い春の風で巻上がり、土ぼこりとなって家の中まで入り込んでいました。それに加え仕事場近くでは酷い大気汚染。どうもそういう二重の化学物質暴露が原因の一つだったのではないかと気がついたのです。その後、今の場所に引っ越し、まわりには畑もなく、その後の排ガス規制で東京の空気は非常にきれいになりました。すると、花粉の多い年になっても点鼻薬が必要の無い年もあり、目薬だけで何とかなることも多くなったのでした。

今は花粉症、と言ってもそう単純ではないのでは、と思っています。アレルゲンは確かに花粉でも、その症状の軽重は多くの要因が関わっているのでしょう。化学物質も一つの要因ですが、その他、湿度、温度の急変も重要な要因のようです。別の季節でも急に湿度、気温の高い電車内に入った時など、くしゃみを連発する時があります。寒い朝、暖かい布団から出て冷たい空気の中、朝ご飯その他の準備を始めますと、くしゃみと鼻水でぐしゃぐしゃになります。

乾燥していた冬の空気から、春は一気に湿度の上がることがあります。よく雨上がりの良く晴れた暖かい春の日は花粉の飛散量が多いので症状が酷い、などと言われますが、実は湿度と気温の変化も大きな要因なのかもしれません。

今回本当は花粉症の薬について書こうとおもっていたら、ついつい花粉症そのものの話しが長くなってしまいました。薬のことはまた次に書きます。