私が「ロゼッタ再登場」に興味を持っているのは、かねがね考えてきた、将来のデジタルデバイスの収斂を予感させるからです。
今ある、スマホやタブレットやPC。
それらがこのまま、ずっと存在し続けるのかどうか、とても疑問なのです。自分自身もこれから何を使うべきか、ずっと迷っていました。
PCが発展し、使えるデバイスとして定着したのが、おそらく2000年以降。
そして2007年にiPhoneが発売され、2010年にiPad。またアンドロイドを始めとするその他OSのスマホやタブレットもその間に登場、定着してきました。
画面をスワイプすることでいろいろできるなんていうのは驚愕の技術ではありました。しかし、スマホもタブレットも、PCと携帯電話の機能を中途半端に融合したような感じで、まだこの先があるだろうなと思っていました。
その一方で、PCは高度化しすぎて、普通の生活や仕事にそこまで高度な機能は必要?という面もありました。どんどん進化するOSに対応したソフトウェアのバージョンアップも有料のことが多くなって、経済的な負担も馬鹿になりませんでした。
1990年代〜2010年頃まで、そんなPCの発展に翻弄されてきた感があります。そうして、私も含め皆さん、PCは便利なようで実は不便かも、というちょっと複雑な感じも持ち始めていました。そんな頃にスマホやタブレットが出てきたのです。
高度になりすぎたPCよりもより身近な、直感的な操作で様々なことができるデバイス。キーボードがないことでいわゆるPCらしくなく、とっつきやすかったかもしれません。父も最初はPCでしたが、度重なるバージョンアップに音を上げ、今はタブレットです。
何かを閲覧したり、調べたりのためにはいいのです。検索し、閲覧する、というアーカイブ機能については圧巻のものがあります。大体、辞書ひとつとってもすごいことになっています。今や何種類もの分厚い辞書をスマホやタブレットに「入れて」あるいは最近は「クラウドにおいて」いつどこでも単語を調べることができます。
あるいは世界中の図書館や図書ライブラリとつながっていれば、理論的にはどんな文献でも見られることになります。可能性の問題ですが。これは実にすごいことです。
ただ、仕事をするにはやはりPCが必要。そしてPCがあれば、追加としてのタブレットの選択肢はない(少なくとも私は)。
ところが、そうこうしていたらタブレットにキーボードを合体させる、という選択肢が出てきました。まあ、入力の助けにはなりますが、だからといって劇的に状況が変化するわけではない。
で、アップルはこの先どうするのかな、というのが気になっていました。
いつまでもこのスマホ、タブレット、PCのラインアップを続けるのか?
それともどこかに収束していくのか?
ここ10年くらい、この疑問はずっと頭の片隅にありました。その間にもPCのスペックは確実に上がり、その他通信などのインフラもかなり良くなりました。
そして、この「ロゼッタ再登場」の情報が来たのです。
PCのCPUをiPhoneやiPadのものと同じにし、PCをiPadに近づける。するといよいよiPadはPCと一体化するのか?
と思っていたら、新しいCPUを搭載した次のモバイルPCはタブレットとPCの機能を併せ持ったPC、との情報が。来年あたりに市場に出てくるようですね。
そう来ましたか。。。この到達点は腑に落ちます。アップルの解答ですかね。
するとスマホはどう進化していくのか?電話機能はどうなっていくのか?
携帯電話の通信についても4Gから5Gへと変わろうとしています。災害の時に最後まで機能するのはどれ?というのも重要。軽くてどこへでも持ち歩けるサイズのデバイスは必須です。なくなることはあり得ないでしょう。