無知の知

ほたるぶくろの日記

首肩こりのその後

2016-04-30 15:35:11 | 日記

肩こりや腰の凝りなど以前は関節に問題があるのでは、とばかり考えてきたのですが、最近は大分考えを変えています。骨や関節を支えている腱、筋肉、それも特に筋を覆う筋膜に問題があったという指摘は重要でした。

私が何年も前から気づいていたのは、ストレス、とくに時間的に余裕がない仕事をしなくてはならない、という仕事ができると、首の右側から右耳にかけて首の奥の方が凝ってくる、ことでした。神経を使うことがあると右の腰の奥に固いしこりができることにも気づいていました。いずれも固い部分をマッサージすることと安静にすることでいつの間にか治るので、そんなもんか、で済ませていました。そうして主に骨関節系が原因として、背骨が曲がっているからか、関節がおかしくなっているからか、姿勢が悪いからか、枕のせい、などなど考えてきました。

なるべく姿勢を良く保つようにし、首の位置が身体の重心に乗るように気をつけてみたりもしました。寝る時の枕の高さも首にあまり負担がかからないようにいろいろ工夫もしました。それでも上記の首肩腰の凝りが良くならないので、何かが違うんだな、と思ってきました。

今回筋膜リリースストレッチをやりながら、首の付け根が柔らかくなってきているのを実感しています。寝るときも枕を外したくなり、首を今までとは異なった方向へ曲げながら寝るのが気持ちよく感じられるようになってきました。そして長らく違和感を覚えていた右の凝りはどうも右肩関節周りの奥の方の筋肉が固くなっていることが分かりました。この肩関節は実は右鎖骨の動きを制限し、首の筋肉にも影響を与えていたらしい。などなど、気になっていたいろいろなことがつながってきています。

まだ1週間ですが、これからの変化がとても楽しみです。


首肩こり

2016-04-24 22:42:53 | 日記

10代の頃から肩が凝ることがありました。最近はそれほど酷くはないのですが、30代くらいからは首が凝るようになって、今は首肩こりがメインでかなり頻繁にあります。

緊張した日が続きますと、右耳の周りの筋肉が固くなってきて、耳が聞こえにくくなることがあります。肩や首を触っても凝っていないのですが、耳の中の方の筋肉が凝っているのが分かるのです。どうすればこの凝りがとれるのかよくわからないまま、耳に来ると、これは限界、というシグナルなので、ともかく気を休めることに心をくだだくばかりです。そのようなわけで、以前からこの「首肩こり」は何なんだろう、と思っていました。

最近になって気がついたのはどうも骨を支える深いところにある筋肉が最も凝っているのではないか、ということ。皮膚のすぐしたにある大きな筋肉ではなく、骨のごく近くにある筋肉の凝り。どうやってほぐせばいいのか探っていたところ、少しは効果のある方法にはたどり着きました。大きな筋肉のすきまから固い内側の凝った筋肉に触れるところがあります。そこをマッサージしたり、ストレッチを試みたり。それによってある程度はよくなるので、それで間に合わせてきていました。

先日たまたま目にした何かの記事で、昨年9月に放送された「ためしてガッテン」『首肩凝り』で紹介された「筋膜リリース」が良く効くと評判だとありました。そこで早速観てみました。肩こりとは「筋膜性疼痛症候群(MPS)」だという説(殆ど実証されている?)。なるほど。筋膜のしわが癒着して、そのしわに筋肉が引っ張られて凝ってしまう。ということのようです。最近はその癒着部分に生理食塩水を注入したりしてはがす治療をしているところもあるんですね。

肩こりを根本的に直すには、この筋膜のしわを伸ばさないといけない道理です。ちなみにこのHPにはストレッチもありましたので、しばらく参考にしてやってみることにします。

ということで今年度は「怒りの90秒我慢」と「筋膜リリースストレッチ」、この二つの課題をがんばります。

 

 

 

 


お見舞い

2016-04-17 11:54:06 | 日記

熊本大地震の犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。また、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。支援物資がくま無く行き届くことを祈っています。

地球表面のプレートがどんどん動く時期になっているようです。それは地球さまの事情なので、仕方ありません。乗せて頂いて、いろいろな恩恵を頂いて、生かしていただいています。なるべく、少しずつ動いて頂けますと助かりますが。

私たちも日々何かがあった時のために備えて、プレートの動きを見守りたいと思います。地図も変わるのでしょう。九州はもっと縦長になるのかもしれません。


5年後の報告

2016-04-10 21:41:25 | 日記

5年前に「怒りのコントロール」について書いていました(ここの後半部分)。 このこと実はすっかり忘れていました。最後に「乞うご期待」なんて書いていますが、

すっかり忘れていました。

今、改めて読み直し、あ~そうだった、と思っているところです。ことほど左様に私の決意も当てになりません。続けていられれば、この数ヶ月の怒りのコントロールももう少しスムーズに行ったのに。残念です。

ただ、こうして書き残しておくことで、将来に役に立つ、ということが分かりましたので、書くことのモチベーションにはなります。折角の年度始めでもありますから、「怒りのコントロール」についてもう一度今年の課題として掲げてみます。

問題は物語作りでしょう。増幅されるために必要な無限ループの負の物語。こんなところで無駄なエネルギーを使っても仕方ありません。

頭はもう少し素敵なことに使いましょうか。

 


過ぎ越しの種無しパン

2016-04-09 09:17:54 | 生命科学

「過ぎ越しの祭り」は種を入れないパンの祭り、とも言われるようです。ちなみに日本大百科全書(ニッポニカ)には過ぎ越しの祭りについて

「今日でもユダヤ教徒はニサンの月(3~4月)の13日の日没とともに家中のパン種を除いて火で焼き、14日から21日まで種入れぬパンを食す。晩餐(ばんさん)には家族が集い、出エジプトとその後の民族の艱難(かんなん)時代を象徴する食物をとって歴史をしのび、賛美の詩篇(しへん)を唱和して解放と自由の祭りを祝う。・・(中略)・・・後者は春分のころ豊作を祈願してパレスチナの農民の間で行われていた実りに有害な古い酵母菌を取り除く行事、除酵祭である。この両者の祭儀が結合して古代イスラエルに受け継がれ、さらにこれが出エジプトという民族の歴史的門出の記念行事に結び付けられて、独特の祭りとなったものと説明されよう。」

とあります。

ご承知のようにパンをつくるには酵母菌を使います。酵母菌は大体どこにでもいるのですが、おいしいパンやお酒などを作ってくれる酵母はその中のごく一部です。

酵母の仲間はいろいろいます。ちなみにWikiでみてみますと

「白癬菌(水虫)、膣炎や皮膚炎の原因となるカンジダ、過敏性腸症候群の原因となるイースト菌、アスペルギルス症を起こすコウジカビ属菌」

なども挙げられています。どうも上記の祭りについての記述を見ますと、酵母菌の更新、という側面もあったのか、と思われます。「家中のパン種を除いて火で焼き」(家にある酵母菌の付着したものを焼き尽くす)という記述は重要な手がかりです。

春を迎え気温が上がり、一気に微生物の活動が高まるとき、菌の更新を行うとは大変に重要な行事だと思います。古人の深い生活の知恵だといえましょう。もちろんこれは乾燥した彼の地であったからこそできることで、日本など湿度の高いアジアでは意味をなしません。そんなことでは菌の更新はできないのです。

日本では家屋自体を菌で満たすことで他の菌が入り込むことができない、状況をつくり出しています。古い味噌や醤油の醸造蔵には菌が住み着いています。マスとしての菌の管理といってもよいでしょう。焼酎やワインもそうですね。

日本酒は若干事情が異なっているようです。菌の種類が弱いのかもしれません。麹屋という商売が古くからある理由がここにあります。

菌の管理が何故必要なのかは、また次の機会に書きたいと思いますが、ともあれ、過ぎ越祭の種無しパンの意味を調べて、パレスチナの古人の深い知恵に触れることができました。宗教的な行事や戒律はときに人々の健康な暮らしのための生活の知恵と関係している、という好例だと思います。