今日は初レッスンの日。
我々はホテルの朝食に一番乗り。
スイスは永世中立国なので、小麦は3年間備蓄し、3年経ったものから使っていくルールになっているとか。この硬いパンをナイフで切るのですが、まな板がすのこ状になっているのか気に入りました。新しい小麦を使ってないのに、それを感じさせないほど美味しかった。
チーズやハムもいろんな種類があるが、ぜんぶ美味しかった。
スイスでは卵1個の値段が100円だそうで、そう聞くとめっちゃ貴重に思えてくる。半熟玉子の状態で出されるのが普通。当然ながらとても美味しかった。
朝のアインジーデルン駅。向こうに肌色の電車が止まっている。なんか光線が強いねぇ。スイスの紫外線の強さは日本の10倍。7人に1人が皮膚ガンになるという。なので、紫外線対策は万全に。かつサングラスもしてきた。
チューリッヒに向かうのは昨日も乗った、銀色のこの電車。
車窓から望む青いチューリッヒ湖。
チューリッヒ中央駅の駅ナカのチョコレート屋さん。
チューリッヒにはチョコレートの有名店が沢山ある。みんなどんだけ甘党なの?
街中をトラムが行き交う。
4番のトラムでスイス国立チューリッヒ芸術大学へ。
これが、スイス国立チューリッヒ芸術大学。近代的な建物なのでびっくり。音楽に限らず芸術全般の総合大学だそうだ。
昔の校舎は、この後ろの建物のように宮殿風だったという。
現在の校舎は昔ヨーグルト工場だったそうだ。
まるでオフィスのようなエントランス。みんな美術館や学生の作ったものを売るショップなども併設されている。
こちらが学生食堂。
幅広い階段を上ってレッスン室へ。音大らしく、各階にたくさんのレッスン室がある。上の方からは吹奏楽団の練習っぽい音がするが、音色がとてもクリアだ。
レッスンではテノール歌手の教授が指導してくださった。レッスンはドイツ語で、付き添いのピアノの先生が通訳と伴奏をしてくださる。声楽参加者は私も含め二人。もう一人の方は音大出身の若くてとても綺麗な方で、とても明るく美しい声をお持ちの方。交代で発声や、用意してきた曲を見ていただいた。教授はお歳を召してはおられるものの、甘〜いテノールで、王子様役や恋人役が合いそうな方。お話の内容がすばらしく、感動的で、みんなで涙ぐんだことも。
コンクールなどでは、最初の3つの音で、歌い手がオペラの内容を理解しているかが審査員にバレるという。なのでどういうオペラのどういう人で、どういう場面の曲なのかは最初にちゃんと答えられなければいけない。また私の場合、中音域の音色が暗いという。Happy Surprise があった時の顔の形を作り、その状態で歌ったり、音域別の頬骨の上げ方とか、細かく指導していただいた。超高い音域で頬骨を上げるのはわかっていたが、一番低い音域でも意外に上げなきゃいけないことが分かった。(下がりすぎていたから音色が暗かったのか)。マノンのガヴォットを見てもらったが、ほぼほぼ良い評価をいただいたが、もっと声の中に真珠のような輝きを作り出すためにあなたはもっとコロラトゥーラの練習をすべきだと言われた。私の声はコロ向きではなく、重めの曲が合っていると、方々で言われるが、それでもコロの曲を練習する意味があることが納得できて安心した。その練習はなにも高い音域で大きな声でで練習するのだけではなく、小さい声で中音域でやる方法もあるそうだ。また、舌を前に突き出した状態でリップトリルのような訓練方法もあった。私がやるとトリルにならずベベベベという音になってしまったが、これも練習するとできるようになるのかなぁ?
みっちりしたレッスンの後は、市内見学。これはオペラハウス。
ちょうどマノンを上演しているではないか!
こちらの横断歩道は、黄色だ!
のどかなチューリッヒ湖。
短期間でヨーロッパに2回くると何か感覚が狂ってくるなぁ。自分がまだナントにいて、ぞうさんツァーの続きをやってるかのような錯覚に囚われた。
白鳥も沢山泳いでいた。
トラムは2両連結の時もあれば、このように長いこともある。
TGVラッピングのトラムが来たぞ!
こんな白いやつもある。
アンティークショップなどがある、いい感じの通り。
背景に見えるのはグロース・ミュンスター。カール大帝の気づいた教会跡に11世紀から12世紀初にかけて建てられた。宗教改革で有名なツヴィングリはここの第一説教師だった。
扉には聖書の中の物語のシーンを表現したレリーフが沢山。
こちらはフラウ・ミュンスター。12世紀から15世紀に建てられたゴシック建築。
こちらの時計塔は聖ペーター教会のもの。時計塔は1534年に建てられており文字盤は直径8.7メートルもあり、時針3メートル、分針4メートルと、ヨーロッパ最大だとか。
チューリッヒ湖に通ずるリマト川。
出窓が有名な商店街。
その中で特に張り出している出窓を持つレストランで夕食。
店内はとても良い雰囲気。
天井画も面白い。
フラムクーヘン(FLAMM-KUC hEN)という薄いピザのようなもの。ナントで食べたガレット同様、こんなに薄いのに食べ応え抜群!
オリーブ油に唐辛子を浸した薬味。そんなに辛くない。
Ittinger Klosterbrau(aはウムラウト)というビールでいただく。黒ビールだが癖は少なく、飲みやすい。
ピスタチオのアイスで、お腹いっぱい。いい気分になったところで、アインジーデルンに向けてホテルに戻る。
チューリッヒ中央駅で見つけた機関車。ここは電車タイプに混じって、機関車タイプが時折見られる。