エディット・ピアフといえば、「愛の讃歌」「ミロード」「ばら色の人生」「パダン・パダン」などを知っていたけれど、他にもたくさん素敵な曲があるのね。
特に、あなたに曲を献上したい・・と、2回ほど男性が曲を献じるシーンがあったけれど、両方ともいい曲だったわ。
貧しい地区に生まれ、売春宿を経営する父方祖母のもとに預けられ・・フランス社会の底辺を見てきたエディット・ピアフ。今や全フランス人が尊敬し、世界中で愛される存在に。
47歳の若さで没しているが、体を酷使したせいか、映画ではまるで80代後半の人のような感じ。語気の荒いセリフが多く、周りの人が振り回されるシーンはなかなか見ていて辛いものがあり、休み休み見た。でも最愛のマルセルの飛行機事故死を知った、半狂乱のエディット・ピアフに愛の讃歌が重なるシーンは泣けた。
この愛の讃歌という曲を私に教えてくれたのは、高校の同級生で、彼女のオルガン演奏はまだよく覚えているのだが、先日の同窓会で、同窓会の少し前に亡くなってしまっていたことを知り、とてもショックだった。愛の讃歌というのはいろんな人の思いを乗せて演奏される曲なんだなとつくづく思う。