さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

大河ドラマ「光る君へ」第37話を見て

2024-09-30 22:59:11 | ドラマ鑑賞

子というものは同性の親に反発するものである。ましてや性格が似てるとなると・・・でも言っていいことと悪いことがある。母が嫡妻じゃなかったから自分は貧しい・・ってそれは違うだろ・・為時パパも違うことはバシッと言わないと・・・言えないか・・・。娘に悪口雑言言われても耐えるまひろ・・偉い。

しかしまぁ、彰子&女房たちで作る美しき源氏物語の冊子・・作っているシーンはなかなか興味深かった。いい紙を使っていても紫に黒じゃ見にくいんじゃないかね?とか、そんな刀でそんな厚さの紙が切れるんかい?とかツッコミどころはあったけど面白かった。

そして、道綱と実資の会話はまるで狂言回し。道綱が質問して実資が解説者のごとく答える。道綱はようやく本作での居場所を見つけたね。

性懲りも無く、ぼっちで呪術に励む伊周。壮大なる気力・体力・木の無駄遣い。あの時代は呪えは人が殺せると信じられていたとはいえ、ここまで効果ないのになぜやり続けるのかね? むしろ呪い道具が発見された時のリスクの方が大きいのに。

現代でも子供たちは、てるてる坊主なんて作ったところで晴れはしないことを、誰に教わらなくても経験上知っていて、てるてる坊主を作り続ける子供なんていないではないか? 私も1〜2度しか作った覚えないね。


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【読書録】書記バートルビー/漂流船

2024-09-29 23:06:30 | 読書録

メルヴィル/牧野有通訳/光文社古典新訳文庫

これは面白かった!

以前、アメリカ文学史の本を読んで、詠んでみたいと思ってた本だ。

バートルビーについては、少し筋を知っていたが、漂流船については驚きだ。

困っているようだから、色々助けてやろうと思って乗り込んでみたら、それはなんとも怪しい船だった。そうと分からないように乗組員は演技しまくってるが、色々となんだか怪しい点に気づいていき・・・身の危険を感じつつ・・・。

恐々した思いで読み進んだが、読み通せてよかったよ。メルヴィルの作品を読んだのは初めてなので、ぜひ他の作品も読んでみたいと思った。


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【100分de名著】ウェイリー版「源氏物語」

2024-09-28 23:40:52 | 読書録

これは素晴らしい書物を番組でとり上げてくれたものだ。

源氏物語は今でこそ、何人もの文学者に現代語訳され、漫画にもなり、親しまれているが、初めて現代語に訳したのは与謝野晶子なのだという。与謝野晶子は2回源氏物語を現代語訳しているが、その1回目と2回目の間の時期に大英博物館の学芸員であったウェイリーが、日本語を一から学んで源氏物語を英訳したのだという。ウェイリー氏も素晴らしいし、そこまでの熱意をウェイリー氏に起こさせた源氏物語もまたすごいと思うのだが、一度英訳された源氏物語を元にそれを日本語に訳し直した源氏物語をベースに番組は進んでいく。

我々にとって古典とは典雅な響きのものであり、意味がよく分からなくてもその響きを楽しんで、深く突っ込む気になれないようなところがある。それはそれで良いと思うのだが、一度英訳する際に徹底的に分析され、わかりやすい表現になっているところを活かしつつ毬矢まりえさんと森山恵さんによって和訳されたものを読むと、原作では隠れていたイメージが明らかになってくるというのである。

私は若い頃、源氏物語を与謝野晶子訳で読んだし、大和和紀さんの「あさきゆめみし」も読んだ。しかし今まで光源氏について、恋愛に苦しみながらいろんな力を獲得し、人を救う存在になったなどということは考えもしなかったが、ウェイリー訳を読むと、例えばそういう要素が見えてくるというのである。

ウェイリーが英語に訳してくれたからこそ、源氏物語は世界に知られ、世界最古の小説として、我々日本人も誇らしく源氏物語を語ることができる。改めてウェイリー訳の更なる和訳で源氏物語を読み直してみたいと思うのであった。


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朝ドラ「虎に翼」を見終わって

2024-09-27 22:24:16 | ドラマ鑑賞

何十年も朝ドラを見てこなかった私が、ブギウギの後半から見るようになり、この虎に翼では最後まで大変に惹きつけられた。

常に攻めているドラマだった。

当時LGBTQに対する皆の意識が低い頃から、意識高い人たちが登場する違和感を言う人達もいたが、不利な立場であった女性達が頑張って地位を獲得していく中で、逆に自分たちは誰かを差別してはいないだろうかということを忘れない意味でも、現代に繋がる問題意識をドラマの中で出してきたことは良かったと思う。

ドラマ中で語り尽くせないことであっても、「あなたならどうする?」と視聴者に突きつけてくるような構成。ドラマの中で示されたことは一つの例であって、答えは一つではない。ヒロインは日本の法曹界で女性が活躍する道を開いた重要人物をモデルにしているが、描かれ方は等身大で不完全な人間である。等身大な人が悩みながら一つ一つ解決法を見出していく。

ヒロインの寅子も良かったが、友人の男装のよねが個人的には共感するところが多いな。かくいう私も二十年は男装して仕事してたわけだし。「俺たちの轟」も良かったし、いつも憎まれ口を叩く桂場も憎めなくて面白かった。そして結局全く年を取らなかったライアン・・・。


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【読書録】大人が知っておきたい教養としての美術史

2024-09-26 23:34:44 | 読書録

ナカムラクニオ/イースト・プレス

これはなかなかコンパクトにまとまっていて、奥が深い。

ただ少し残念なのは、右ページに例示してある作品イメージが白黒のため、よく見知っている絵であれば良いのであれば、イメージが湧くのであるが、現代に近づくほど内容がどんどん難しくなってきて、白黒だとなかなかイメージが湧かない・・ということだ。

だが、この本を読んで、自分は美術ついて割と知っている方だと思っていたけれど、実は全く知らないということに気づかされた。

これからもこの分野の本をもっと読んで勉強しようと思った。


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【読書録】65歳からの知っておきたい時間栄養学

2024-09-25 23:25:47 | 読書録

柴田重信/家の光協会

私はまだ60にもなっていないのだが、未だ若い頃と同じような食べ方をしているので、このままではいけないと思って、将来的にどういう食事をするかのヒントを得るために借りてみた。

色々参考になる話はあったのだが、一番おっと思ったのは、朝食をちゃんと食べることで、体が朝型にセットされるということ。

私は本当に朝弱で・・かと言って最近夜もすぐ眠くなってしまい・・実は昼も眠かったりして・・とりあえず、朝食を食べれば朝型になるというのであれば、今まで朝は牛乳とプロテインで済ませていたところを、もう少し固形物を口に入れるように心がけることにした。特にお米がいいそうだな。朝カレーもいいそうなので、2日ほど試してみたが、ちょっともたれるな。量を半分くらいにしたほうが良いかも。

朝フルーツがいいっていう話もよく聞く話だな。逆に牛乳は朝より夜が良いとか。

不眠症には夕食に大豆・・ということなんで、もっと納豆を食べることにしよう。夜、小腹が空いたら、お菓子ではなくて納豆をご飯なしで食べてみよう。

さぁて、私の不摂生な生活は改善されるかな?


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大河ドラマ「光る君へ」第36話を見て

2024-09-24 23:42:07 | ドラマ鑑賞

ようやく彰子に皇子誕生!

圧巻だったのだ、出産に際し、悪霊を宿らせた巫女の迷演技。

招かれずにひたすら彰子人形に刃を突き立てる伊周の呪術とシンクロしているかのように見える半狂乱の巫女。演技とわかっていても、伊周の刃が折れ、巫女が倒れ、オギャーと皇子が誕生した瞬間は感動してしまった。

そして無礼講と称し、皆を招き、皇子誕生を祝う道長。

公任が「若紫はどこ〜?」と藤式部にちょっかいを出すあたりは、昔、古典か歴史の授業で出てきたかも。

しかしまぁ、気の大きくなった道長・・余計なことを!

藤式部に歌を詠ませたまではいいとして、それを受けて自分も詠んでしまうとは・・・。倫子にも一首ぐらい詠んであげておくべきだったね。もしくは「あらかじめ二人で用意しておきました」とでもシラを切りたまえ!

それにしても酔って女性の袖口を一枚二枚と数える秋山実資のおかしさは後を引くなぁ。(本当のことらしいけど)。同じ重ね着でも襟元を数えたら明らかにセクハラだけど、袖口っていうのが微妙でおかしいね。何が楽しいんだろう。でもロバート秋山が真面目な顔でやっていると笑えてしまう。


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ゆめが丘ソラトスに行って、キングダム「大将軍の帰還」を見る

2024-09-23 20:12:25 | 映画・番組等、各種鑑賞録

昨日は激疲れで一日中頭が痛く、ほぼ何もできずに過ごしたが、今日は今朝から予約していた整体へ。先週に比べて体がゴチゴチに固くなっている。

そんな中で、整体師さんと松原商店街のカツオの藁焼きの話をしていたら猛烈に食べたくなってしまった。だがそのお店は11時からなのである。なのでとりあえずスタバで空腹を癒やし、ついでなら最近できたゆめが丘ソラトスに行ってみようと、初めてゆめが丘駅に行ってみる。

なんかめっちゃ混んでいるなぁ。高齢者と子供が多いせいか、エスカレーターが超低速。

映画館の横にはセリアが。今日急に涼しくなったのに、Tシャツ一枚で来てしまった私は映画館が寒かった時のために、事務用品の袖カバーを買う。肘を温めれば長袖を着ているのと同じになり、結構あったかい。

行徳に住んでいた頃は、隣駅の妙典にしょっちゅう映画を見に行っていたのに、市川に越してからはさっぱり。そして今の地で映画館に行こうとすれば、横浜に出るか、このゆめが丘に来るしかない。でもなかなかここは綺麗で、整然としていて気に入った。

で、キングダムの大将軍の帰還だが、結構よかったんじゃなの? キングダムの一作目は、始皇帝をここまで持ち上げるか?と違和感があったのだが、それ以降は信をはじめとする兵隊たちや、将軍たちの話が中心になっていて、その方がリアリティがあると思った。

王騎将軍は史実では秦王政の時代の序盤で亡くなっている人と言われているので、どう描かれるのか興味があったけれど、演技も語りも素晴らしかったですね。本シリーズの心に残る名セリフのほとんどは、この人がオネエ混じりの言葉で語ったものだ。それを受け止める信も良かったけれど、何よりもその信を支えよう、守ろう、機会を与えようとする人たちの美しさが目立った。

ということで色々感服して映画館を出たが、突如空腹が襲ってきた。ソラトスで食べるという選択肢もあったけれどどこも混んでいて、結局初志貫徹・・天王町の松原商店街へ。

ああ、この景色好きよ。

藁を炊いた煙で燻されるカツオ。

一口目からとろける美味しさ。ああ・・幸せ。何度でも食べに来たい。


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疲労困憊な一週間・・1勝2敗

2024-09-22 23:31:53 | ただの日記

今週は本当に疲れた。なぜかというと1週間に3つもコンクールを受けたからである。

16日・・所属音楽教室のコンクール金管部門地区予選:トランペットで「ヘリング6」と「チロルのテーマ」

19日・・有給休暇をとり、声楽コンクールの歌曲部門准本選:中田喜直の「歌をください」

21日・・声楽コンクールの愛好者A部門准本選:ドビュッシーの放蕩息子より「アザエル・・・」

たった5分の演奏時間のために片道2時間をかけて行く。横浜に引っ越したから、こういうものが全て遠くなってしまった。そして前後の待ち時間を入れれば一日仕事になる。

3つとも個人的には実力を出し切れた。たった5分の間に自分を出せたと思う。

でも結果は、トランペットも歌曲も僅差で通過できず。

最後の愛好者部門だけ、本選に駒を進めることができた。このコンクールを受けるようになって初めての東日本1位通過である。でも本選では別の曲を歌わなければならない。ロベルト・デヴリューを歌う予定であるが、今日の出来を考えると、逆にした方がよかったか・・・嬉しさも半分くらいで、気も引き締まる結果となった。

ドビュッシーの放蕩息子・・舞台映像がほとんどないなか、自分で色々考えてこの衣装にした。

自分では後ろ姿に全然気づいていなかったが、ピアニストさんがこの後ろを気に入ってくださり・・・・。

会場には、以前一緒の舞台で歌った友人にも会えたし、専門の写真家の方に一緒に写真を撮っていただいたりした。

審査を待っている間や、先生方のコメントをいただくために待っている間などに、他の受験生の方から声をかけていただいた。みんなとっても勉強しているなぁ。いろんなことをやりすぎて、歌なんてほとんど練習していない私は本選に向けて猛反省しなければならないようだ。

これでこの夏からのコンクールは5つ受けて、2つ敗退したので、続いているのは3つ(声楽2、バイオリン1)。疲労困憊だけど、体にだけは気をつけなければ。


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さきたま古墳群、山手教会などを描いてみる

2024-09-21 23:59:47 | イラスト(その他)

今日は午後からコンクールだけれど、朝は絵画教室へ。

先日誕生日を迎えた母を、大好きな古墳とともに描いてみた。

車は弟が運転していたレンタカー。私は車の生活をしたことがないので、自動車を描くのは大変でしたよ。このせいで、道ゆく車がいちいち気になっちゃってしょうがない。

こちらはカトリック山手教会。上の自動車と同様、陽光の照り返しは赤くなる・・ということを利用して描いた絵。輪郭線をべったり太く描かないように注意される。一部ホワイトを乗せて掠れさせてみたら味が出てきた。

こちらはどっかのユーチューブの動画から切り取ったライオンの赤ちゃん。顎の部分、忠実に輪郭を描くと骸骨みたいになってしまい、こちらもホワイトでぼかしてみたら、可愛らしさが出てきた。可愛らしいながらも野生を秘めているものって表現が難しいね。でもなんとか描けてよかった。


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サイエンスゼロ「アリに言葉あり!?農業するありの〝会話“に迫れ!」

2024-09-20 23:14:55 | 映画・番組等、各種鑑賞録

9月15日放送分のサイエンスゼロ、感動的でした。

ハキリアリの存在は前から知ってました。よくぞほぼ同じ大きさに葉っぱを切って、それを頭に掲げるようにして列をなして運ぶ姿はそれだけで感動的なのですが、さらにはその葉っぱを使って巣の中でキノコを育てて、それで幼虫を育てているというのも感動的。そのために働きアリの仕事は30以上に分業され、通常のフェロモンを使ったコミュニケーションに加え、音を出すことによるコミュニケーションをとっているというのである。

その音は、声帯を使って出すのではなく、打楽器のギロ(スティックと、円筒形の洗濯板のようなもの)と原理は同じで、腰の上にあるざらざらな部分を、スティックに対応する硬い器官に、お腹を動かすことで摩擦を生じさせて音を出すとのことであった。

例えば、ここに、ちょうどいい葉があるからみんな来いみたいな時は「ココココココ」という軽快な音を出し、同じ葉っぱでも適さない葉の場合には「キョッ」というような高い音が混じったりする。こういうアリ言葉が10以上知られているという。

ちなみにアリに接着剤をつける等より、音を発することをできないようにしてしまうと、彼らはキノコを育てられなくなってしまう。無意味に歩き回ったり、無意味に穴を掘ったりして、アリの社会は崩壊してしまうという。

アリについては、以前「働かないアリに意義がある」という本を読んで感銘を受けたことがあるが、アリの社会というものは面白く、指揮命令系統がなくても(女王は指揮をしない)ちゃんと機能するようにできている社会なのだ。

全てのアリがこのようにおしゃべりができるわけではないが、生き物というものはこんなふうにコミュニケーションをとって社会を機能させることができるのだということを、コミュニケーション下手な私としてはいたく感心せざるを得ないわけである。


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【読書録】日本列島の科学

2024-09-19 23:36:49 | 読書録

岩森 光/ニュートンプレス

文系のための東大の先生が教える・・という枕詞がついている本。これシリーズ化されているらしく、読みやすいので他も読んでみたいのであるが、最初は「ちょっと流石に文系を舐めてないか?」と思うようなレベルから始まる、文字の大きい本である。

個人的には、中央構造線について詳しく触れていたのが嬉しかったな。フォッサマグナについては別の本で読んだことがあるけれど、中央構造線は子供の頃から知っていた割には正体を知らなかった。

そもそも、日本列島がまだ大陸の一部であった時、当時南東方向から大陸に沈み混んでいたいざなぎプレートにより、北側にズレる横ずれ断層ができたのが、中央構造線が出来たきっかけである。(いざなぎプレートはその後ユーラシアプレートの下に沈み込んで消滅。)

その後、今から300万年前、日本列島が大陸から切り離された後、それまで北に向かって動いていたフィリピン海プレートが行き止まりになって北西に進路を変えた時、古傷である中央構造線にさらに横ずれ断層が起こった。この時期同時に日本列島自体が浮上して、海底に沈んでいた東日本が隆起したという。丹沢や伊豆半島もフィリピン海プレートによって日本列島にぶつけられた。

日本列島周辺のプレートが現在と違う動きをしていて、方向を変えたり消滅したりしていることに新鮮な驚きを感じた。

 


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大人の人形劇:平家物語〜なつかしの田辺

2024-09-18 22:14:29 | ドラマ鑑賞

引き続き、毎週月曜日深夜の大人の人形劇平家物語を録画で見ている。

今は第五:無常(2)まで来た。毎回のように平家の武将が死んでいき、その武将を愛した女性が後を追って自殺する話が続く。壇ノ浦は間近に迫り、義経はどんどん頼朝に疎まれて日々悩んでいる。

大河ドラマ「光る君へ」を見た後にこの人形劇を見るととても不思議な感覚に囚われる。

平家物語に描かれているのは、光る君への150年後の世界。

光る君へと共通点もあれば、違うところもある。その微妙なバランスがなんとも言えず感慨深いのである。

例えば、平家物語で、重衡が死を目前にして琵琶を奏でるシーンがあった。

その音は、光る君へでまひろが開放弦をじゃららんと鳴らす琵琶の音と似通ってはいるが、時々フレットを押さえている感がある。そしてそこに琴と笛が加わると、えも言われぬ音楽になる。そうか琵琶は拍頭を担当しているのね。打楽器的でもあり、通奏低音的でもあり、それでいてメロディの一要素を構成している・・不思議な楽器だな・・琵琶は・・というふうに、光る君へで語り切れていない部分にまでイマジネーションが及ぶのである。

さて、今週見た「第五部 無常(1)紀伊の巨鯨」では、懐かしの田辺が出てきた。

そうだ、私も田辺にオペラ公演で行った帰りに、源氏につくか平家につくか闘鶏で決めたと伝わる地である闘鶏神社に行ってきたのだ。当ブログにも書いたことなので、久しぶりに読み返してみる。

▼鬪雞神社(とうけいじんじゃ)と弁慶

https://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/d70ec1c053a65155d5a50285aa1af31c

人形劇平家物語は吉川英治の新・平家物語を原作としている。私は子供の頃、平家物語を現代語訳にした子供向けの本を読んだが、田辺の闘鶏の話は載っていなかった。今ブログを読み返すと、それは義経記や神社に残された言い伝えに基づくものかもしれない。吉川英治の作品には、いろんな史料や研究成果が反映されるのが常であるから、平家物語にない話も色々入れ込んでいるのだと思う。

この人形劇平家物語に描かれた弁慶を見ると、改めて弁慶はその武勇だけでなく、諜報活動や調略に長けた参謀として、義経にはなくてはならない人であったと思うのである。


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新一万円札、ようやくGET

2024-09-17 23:22:16 | ただの日記

千円札、五千円札は新札を早々に入手していましたが、一万円札をようやくGET。

一万円札はお釣りでGETできないお札なので、預金をおろした時に出てきてくれないとなかなかGETできないですね。

でも、それは福沢先生とのお別れも意味しているので、個人的にはとっても寂しいです。

券面を見ると、渋沢栄一先生のお顔、福沢先生に比べて随分きめ細かいですね。

裏面は・・なんと慣れ親しんだ東京駅。今回の新札の裏面は、三種類とも、海外の人を相当に意識していると思うんですよ。表面については個人の好みとかあると思いますが、裏面については千円札、五千円札、一万円札とも大正解だと思います。


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大河ドラマ「光る君へ」第35話を見て

2024-09-16 22:51:08 | ドラマ鑑賞

出だしから、ファイト一発!金峯山。ちょっと一発と言えそうになるまで時間かかったけどね。

私も金峰山寺にお参りしたことがある。一人旅経験のほとんどない頃、一人で吉野に行って、金峰山の蔵王堂で役行者の存在を感じ、それだけで舞い上がってしまったんだけど、番組のような苦労はしなかった。なぜなら私はロープウェイで行ったからね。しかも蔵王堂まで、頂上には行かなかったから。

でも、番組後に解説で紹介されていた、道長が納めた経典の一つ(下部が切れてなくなっているもの)は、比較的近年発見された貴重なものなんでしょう?(それを言えばいいのにね)

重きをなしていくまひろとは裏腹にどんどん軽くなる弟。姉じゃなくても心配だわ。

そして、ようやく一条帝は彰子と本来の夫婦に。若い盛りの彰子を8年もほっとくなんて、ひどすぎますわ。

安堵する道長とまひろ。まるで二人とも彰子の親みたい。仲良く並んでいる二人を覗き見する怪しい女房の影。次回が心配ですわ。

でも、まひろははぐらかしの天才ですからなんとかするでしょうね。一度、物語に書いて仕舞えば、どれが本当のことやら分からなくなる・・・って都合良すぎません?

 


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