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今日、久しぶりに入った中華料理屋で、ある品が目に留まった。
「串焼きラムのズーラン風味(孜然羊肉串)」
う~ん、ズーラシアは2回ほど行ったな。女盗賊ズーラン・・・いや、あれはプーランだ・・・・ズーランドット・・・ズーラン節・・・もうこれくらいにしとこう。
とにかく「ズーランって何よ?」という思いが頭の中を駆け巡り、思わず頼んでしまった。
世の中には二種類の人間がいる。
聞きなれない&見慣れない食べ物が出てきたら、「それを食べている他人の様子をじっくり見て、自分も食べるかどうかを慎重に検討する人間」と「何も考えずに真っ先に手を出す人間」。私は言うまでもなく後者である。まぁ、ちゃんとしたレストランで変なものが出てくるわけがない・・・と安心していることも背景にあるのだが。
だがいつもなら「〇〇って何ですか」と頼む時に聞くのであるが、今日は聞きもしないで頼んでしまった。ま、過去の経験上、聞いても良くわかんない率が高いから・・・でもあるのだが。
で、料理が出てくる前にスマホのWeb検索で調べたら、「ズーラン」とは「クミン」のことだった。
な~んだ。
今年は私にとって「クミン」と縁のある年である。そもそも「クミン」ってカレー粉の中に入っていることが多いから、クミン単独の味を知らなかったのだが、まずモンゴル料理店で羊肉にクミンをかけて焼いたものを食べて、クミンの味を知った。そして友人のキューバ料理店で、鶏肉にクミンが使われている料理を食べて病み付きになった。
初夏の、ちょっと暑くなりだして、体がついていかないころ、クミンのマイルドなスパイシーさがまるで薬のように自分に活力を与えてくれたのを思い出す。毎日のようにタジン鍋に野菜+鶏肉を入れ、クミンをたくさんぶっ掛けて蒸し焼きにして食べたなぁ。
体が欲していたのかもしれない。クミンは漢方では胃薬として用いられるらしいから・・・。
などと考え事をしている間に、頼んでいた「串焼きラムのズーラン風味(孜然羊肉串)」が出てきた。
一口かじっただけでアラビアンな気分に。まさにシシカバブだ!
味覚が私の脳みそを、中国→インド→アラビア→アフリカへと運び、大西洋を渡ってキューバまでたどり着いた。
なぜここまで心の旅をしてしまうのか。
多分それは、これが和食にはほとんど取り入れられていない香辛料であるため、即エスニックを連想してしまうからではないだろうか。
クミンの原産はエジプトだという。中国の中でもクミン(ズーラン)が豊富に使われる料理は西安料理だという。シルクロードを通じて入ってきた中東の文化の中にこれがあったのだろう。なのになぜ日本ではあまり使われないのだろう。一応、クミンの和名はある。馬芹(ばきん、まきん、うまぜり)などと呼ばれ、おおよそ美味しそうではない。
クミンは肉に合うスパイスで、特に羊肉に合うことを考えると、肉食が一般的ではなかった江戸時代までの日本では、クミンもあまり親しまれなかったということなのだろうか。
クミンをかぶせて焼いた肉を目の前にすると、最初はワキガのような臭いが鼻をつく。でもそれは一瞬で、それ以降はカレーのようなよい香りになるのである。カレーの香りの大部分がクミンで構成されていることを否が応でも認識せざるをえない。
この「串焼きラムのズーラン風味(孜然羊肉串)」一皿にどの程度のクミンが使われているのか知らないが、やたらジョリジョリするスパイス類と一緒に羊肉を堪能し、脳裏に浮かんでくるさまざまな景色を楽しんだ。
「串焼きラムのズーラン風味(孜然羊肉串)」
う~ん、ズーラシアは2回ほど行ったな。女盗賊ズーラン・・・いや、あれはプーランだ・・・・ズーランドット・・・ズーラン節・・・もうこれくらいにしとこう。
とにかく「ズーランって何よ?」という思いが頭の中を駆け巡り、思わず頼んでしまった。
世の中には二種類の人間がいる。
聞きなれない&見慣れない食べ物が出てきたら、「それを食べている他人の様子をじっくり見て、自分も食べるかどうかを慎重に検討する人間」と「何も考えずに真っ先に手を出す人間」。私は言うまでもなく後者である。まぁ、ちゃんとしたレストランで変なものが出てくるわけがない・・・と安心していることも背景にあるのだが。
だがいつもなら「〇〇って何ですか」と頼む時に聞くのであるが、今日は聞きもしないで頼んでしまった。ま、過去の経験上、聞いても良くわかんない率が高いから・・・でもあるのだが。
で、料理が出てくる前にスマホのWeb検索で調べたら、「ズーラン」とは「クミン」のことだった。
な~んだ。
今年は私にとって「クミン」と縁のある年である。そもそも「クミン」ってカレー粉の中に入っていることが多いから、クミン単独の味を知らなかったのだが、まずモンゴル料理店で羊肉にクミンをかけて焼いたものを食べて、クミンの味を知った。そして友人のキューバ料理店で、鶏肉にクミンが使われている料理を食べて病み付きになった。
初夏の、ちょっと暑くなりだして、体がついていかないころ、クミンのマイルドなスパイシーさがまるで薬のように自分に活力を与えてくれたのを思い出す。毎日のようにタジン鍋に野菜+鶏肉を入れ、クミンをたくさんぶっ掛けて蒸し焼きにして食べたなぁ。
体が欲していたのかもしれない。クミンは漢方では胃薬として用いられるらしいから・・・。
などと考え事をしている間に、頼んでいた「串焼きラムのズーラン風味(孜然羊肉串)」が出てきた。
一口かじっただけでアラビアンな気分に。まさにシシカバブだ!
味覚が私の脳みそを、中国→インド→アラビア→アフリカへと運び、大西洋を渡ってキューバまでたどり着いた。
なぜここまで心の旅をしてしまうのか。
多分それは、これが和食にはほとんど取り入れられていない香辛料であるため、即エスニックを連想してしまうからではないだろうか。
クミンの原産はエジプトだという。中国の中でもクミン(ズーラン)が豊富に使われる料理は西安料理だという。シルクロードを通じて入ってきた中東の文化の中にこれがあったのだろう。なのになぜ日本ではあまり使われないのだろう。一応、クミンの和名はある。馬芹(ばきん、まきん、うまぜり)などと呼ばれ、おおよそ美味しそうではない。
クミンは肉に合うスパイスで、特に羊肉に合うことを考えると、肉食が一般的ではなかった江戸時代までの日本では、クミンもあまり親しまれなかったということなのだろうか。
クミンをかぶせて焼いた肉を目の前にすると、最初はワキガのような臭いが鼻をつく。でもそれは一瞬で、それ以降はカレーのようなよい香りになるのである。カレーの香りの大部分がクミンで構成されていることを否が応でも認識せざるをえない。
この「串焼きラムのズーラン風味(孜然羊肉串)」一皿にどの程度のクミンが使われているのか知らないが、やたらジョリジョリするスパイス類と一緒に羊肉を堪能し、脳裏に浮かんでくるさまざまな景色を楽しんだ。