
(【読書録】そーなんだ!歴史編36)
「そーなんだ!」の歴史編を初めて買ってみた。何故しばらく手に取らなかったかというと、最初の方の巻は、自分が全巻持ってる週刊古代文明と何となくかぶりそうな気がしたから。でもこの歴史編ってありがたいことに、日本史も世界史も、古代史も近現代史もカバーしてくれてるのよね。私は古代史しか詳しくないので、もっと新しい時代の歴史をもう一度学ぼうと思って、歴史編も手にしてみることにした。
いやぁ~、もっと早く購読してれば良かったね。この36巻目、超面白い。ワンテーマ選ぶの大変だけど、しいて言うなら大航海時代の話が良かったかな。
大航海時代の話って、教科書だとエンリケ航海王子が出てきて、バーソロミュー・ディアスが出てきて、バスコ・ダ・ガマまでは淡々と書いてるじゃない。コロンブスとマゼランは、子供用の読み物なんかにもされるから、まだもう少し細かいところまでみんな知ってるだろうと思うけど、バスコ・ダ・ガマって「インド航路発見」の一言で済まされてなかったっけ?
「そーなんだ!」を読んで、いやいやバスコ・ダ・ガマにも激しいドラマがあったんだってことを初めて認識したよ。ただ、確かに子供向けの冒険談にはならないね。大人向けの極道小説的な読み物にしたら面白いかも。
ヨーロッパ人として初めて海路でインドのカリカットへ到着したガマは、実はインドに3回行った。
1回目はたった4隻でリスボンを出発。カリカットの地元の王(ラージャ)のもとを訪れるが贈り物が粗末だと馬鹿にされたり、イスラム商人に妨害されたりしながら、何とか香辛料をポルトガルに持ち帰った。
2回目は20隻を率いて行き、女性や子供、無抵抗の捕虜をなぶり殺しにするなど、力づくで通商権を奪い取った。
3回目はインド到着3ヶ月後に病死。
ビックリしたのは2度目の航海の話だな。こんな人だったとは知らなかった。ちなみにウィキペディアには次のように書いてあった。
---Quote---
2度目にカリカットを訪れた際には、要求を通すためにカリカット近くを通りかかった船を拿捕し、乗組員を処刑してマストにぶら下げた。また砲撃で大型船を拿捕し人が乗ったまま火をつけたとの記録もある。
--Unquote--
今の教科書はどうか知らないけど、少なくとも私が学んだ時の教科書って、人間臭さとか汚さといった、読み手の感情を増幅させる要素を極力排除した無機質的な表現がなされていたと思う。そのことについては良い点(極端にとらえないように等)もあると思うが、この歳になってみると、あの時もう少し血と肉のついた教えを受けたかったなあ・・・と思ってしまう。
「そーなんだ!」の歴史編を初めて買ってみた。何故しばらく手に取らなかったかというと、最初の方の巻は、自分が全巻持ってる週刊古代文明と何となくかぶりそうな気がしたから。でもこの歴史編ってありがたいことに、日本史も世界史も、古代史も近現代史もカバーしてくれてるのよね。私は古代史しか詳しくないので、もっと新しい時代の歴史をもう一度学ぼうと思って、歴史編も手にしてみることにした。
いやぁ~、もっと早く購読してれば良かったね。この36巻目、超面白い。ワンテーマ選ぶの大変だけど、しいて言うなら大航海時代の話が良かったかな。
大航海時代の話って、教科書だとエンリケ航海王子が出てきて、バーソロミュー・ディアスが出てきて、バスコ・ダ・ガマまでは淡々と書いてるじゃない。コロンブスとマゼランは、子供用の読み物なんかにもされるから、まだもう少し細かいところまでみんな知ってるだろうと思うけど、バスコ・ダ・ガマって「インド航路発見」の一言で済まされてなかったっけ?
「そーなんだ!」を読んで、いやいやバスコ・ダ・ガマにも激しいドラマがあったんだってことを初めて認識したよ。ただ、確かに子供向けの冒険談にはならないね。大人向けの極道小説的な読み物にしたら面白いかも。
ヨーロッパ人として初めて海路でインドのカリカットへ到着したガマは、実はインドに3回行った。
1回目はたった4隻でリスボンを出発。カリカットの地元の王(ラージャ)のもとを訪れるが贈り物が粗末だと馬鹿にされたり、イスラム商人に妨害されたりしながら、何とか香辛料をポルトガルに持ち帰った。
2回目は20隻を率いて行き、女性や子供、無抵抗の捕虜をなぶり殺しにするなど、力づくで通商権を奪い取った。
3回目はインド到着3ヶ月後に病死。
ビックリしたのは2度目の航海の話だな。こんな人だったとは知らなかった。ちなみにウィキペディアには次のように書いてあった。
---Quote---
2度目にカリカットを訪れた際には、要求を通すためにカリカット近くを通りかかった船を拿捕し、乗組員を処刑してマストにぶら下げた。また砲撃で大型船を拿捕し人が乗ったまま火をつけたとの記録もある。
--Unquote--
今の教科書はどうか知らないけど、少なくとも私が学んだ時の教科書って、人間臭さとか汚さといった、読み手の感情を増幅させる要素を極力排除した無機質的な表現がなされていたと思う。そのことについては良い点(極端にとらえないように等)もあると思うが、この歳になってみると、あの時もう少し血と肉のついた教えを受けたかったなあ・・・と思ってしまう。