さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

Haupt probe(ハウプト・プローベ)

2012-10-16 23:57:24 | いまさら独逸語
1ヵ月前は知らなかった言葉がある。正確には、知ったのは2週間前。

オペラ「仮面舞踏会」の練習予定表に「HP」という用語があったこと。HPと言われると、私はホームページかヒューレットパッカードしか思い浮かばなかった。ただ先輩がHPのことをハーペーと読んでいるのを聴いて、これは何か特別な練習なのだろうということは感じていた。

社会人になって初めて合唱団に入った時、初めての演奏会のスケジュール表にゲネプロと書いてあったのをみて「どっかのプロの人に来てもらってチェックしてもらう練習」だと解釈した前科が私にはある。後年、ゲネプロとはGeneralprobe(ゲネラルプローベ)というドイツ語の略であり、「本番直前に、本番をイメージして行う通し稽古」を意味することを知るわけであるが、その経緯は当ブログでも既出である。

▼Generalprobe
http://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/cf1ed41b937bcfd7e9efb795879585a8

なので、HPもPが付く以上はprobe(=稽古)であるということはわかる。じゃぁ、Hは何だろう。

サイト検索で調べてみると、HPは舞台用語でHaupt probe(ハウプト・プローベ)の略で総練習・本稽古を意味するということが分かった。Generalprobe(ゲネラルプローベ)より一つ前の段階の稽古である。オーケストラや合唱だけやっていたのでは縁のない言葉だな。ちなみにHaupt―という言葉は「主たる―」「主要な―」という意味。実は今まで「立ち稽古」というのまではやっていた。小部屋を舞台に見立てて、ピアノ伴奏で演技をつけながら歌う。ただ我々合唱にとっては、自分達の出演するところ(歌わなくてもソリストと同一場面にいるところも含む)およびその前後を中心にやってもらえる。楽譜を持っている人もいるし、ちょくちょく止められるし、出来ないところは何回も練習する。

じゃぁHaupt probe(ハウプト・プローベ)になるとどうなるのだろう。初めて経験したが、本番会場ではないが舞台での練習となり、オーケストラ伴奏つきの通し稽古になっていた。ソリストだけの場面も延々と続くので、そうしたところは客席から見ながら楽しんだ。衣装は本番用ではないが、マントや剣、小道具類は使っている。

我々合唱は3幕で仮面をつける。色んな色の仮面(貸出用)が用意されていて、ソリストさんが選んだ残りの仮面から好きなのを選ぶ。私がとりあえず選んだのは冒頭の写真のもの。似合うかどうか分からないが確かめてる余裕もなかったので、感覚的にパッと選んだだけだ。合唱団員の中には「自前のを使いま~す!」というツワモノもいた。私は今出演している団体だけしか経験がないが、色んな場所で色んなオペラに出ている人達が多いのだ。(以前、当ブログでも紹介したヴェネチアで購入した仮面を、もし捨ててなかったとしても、今回のオペラでは場違いなので使えないな。)

Haupt probeでも、多少の止めや演技指導は入る。ソリストさんが立ち位置を変えることもある。個人的に出そびれた痛恨の場所があるのだが、合唱には返しのチャンスもなかったので、Generalprobe(ゲネラールプローベ)までにはちゃんと自主練しておかなければ。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
HP (ぐ。)
2012-10-17 06:49:34
こんにちは。コメントは初めてですね。KlavierhauptprobeとOrchesterhauptprobeという2種類を私は聞いたことがあります。前者はピアノ伴奏で、後者はオケが入ってそれぞれ立ち稽古をするもので、全曲通すのですが途中で止めてもいいことになっているようです。GPですとお客さんを入れてお金を取る場合があるので、止めないのが普通のようです。
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HPとかGPとか (さぶりん)
2012-10-20 08:30:58
ぐ。さん、コメントどうもありがとうございます。

お礼がおくれてどうもすみません。昨日がGPだったのですが、お金は取らなかったけれど、確かにお客さんを入れてました。

今回はOrchesterhauptprobeが初めてのオケ合わせで、その次に、演技なしのオケ合わせがあり、公開GPと続きました。多分Klavierhauptprobeはやる余裕がなかったか、その前の立ち稽古が全部ピアノ伴奏だったので十分とされたのかもしれません。

音楽については色々経験値をつんだつもりが、まだまだヒヨッ子であることを思い知らされました。
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