
浅見雅男/角川ソフィア文庫
皇室関係には疎い私。「宮中某重大事件」は知っていたが、本件は知らなかった。本件はいわば、もう一つの「宮中某重大事件」である。
大正天皇が皇太子時代に、禎子女王との婚約が決まっていながら、禎子女王に健康上の問題があるといった話や、彼女と血の繋がっていない「母」が精神病患者だとか、そんな理由をぶちあげられ、婚約は解消され、新たに九条節子と婚約したという事件だ。
九条節子は確かに健康そのものであり、大正天皇との間に4人の親王をもうけた。一方、禎子女王はそんな九条節子より長生きしたのであるから、健康問題がさほどのものでなかったことが窺われる。
裏には、どうやら皇族との結婚を阻止ししたい伊藤博文らの意向があった模様。本件に関わった人の日記からこの事件の様子が近年わかってきたとのこと。失意だったであろう禎子女王の元には明治天皇からの数々のご配慮があった模様なのであるが・・・。
昔も今も、皇族の結婚は大変なことですな。
一般人である私ですら大変で、まだ結婚してないのだから・・






