
山崎豊子/新潮文庫
本作は本当に面白かった。
主人公のモデルは、吉本興業の創始者・吉本せい。
商売センスもやる気もない夫と死別後、女手一つ・・いや、がま口というあだ名の有能なサポート役と二人三脚で寄席を経営し、商売を成長させていく姿は読んでいて小気味よい。
良い噺家を得るために便所に隠れて、通りかかるのを待っていたり、風呂屋で金貸しの背中を流したり・・そんな苦労までする反面、金をかけるべきところにはドンとかける。私には絶対できない芸当である。
ただ昨年の朝ドラのブギウギを見た人間としては、笠置シヅ子が登場してくれなかったのはちょっと寂しいかも。まぁ、吉本せいはあくまでもモデルであって、吉本せいさんの伝記ではないですから。
しかし、大阪でのものの言い方とか、私には馴染みがないだけに、そういうところも含めて興味深かった。






