さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ブーメランは実際の狩ではどのように使われたのか

2012-05-17 23:53:51 | 読書録
(【読書録】週刊古代文明14)

今日も週刊古代文明のバックナンバーより。

カメハメハ大王の特集も面白かったんだけど、やはりコメントを書くとするとブーメランの話かな。

ブーメランって、子供の頃から憧れてた。とにかく投げたら自分の手元に戻ってくる不思議を一度でも経験してみたいものだね。手裏剣だったら、折り紙で沢山作って、投げて遊んだけど、さすがにブーメランクラスになると紙じゃ無理だもんね。本物を入手したとしても、広い場所がないと投げられないしね。

アメリカに留学していた時、ホストブラザーがブーメランをお土産にもらったことを覚えている。自宅の牧場で思い切り投げたが、戻ってこなくて、牧場の真ん中にポトンと落ちた。拾いに行った彼の回りに牛が沢山寄ってきて・・・・。牛って言うのは想像以上に好奇心旺盛なのだ。牧場の真ん中にトラクターなんか置いたままにして置こうものなら~もう~・・・。

で、話をブーメランに戻すと、昔から憧れていた割に、全然知らないのであった。本巻を読んで、結構目から鱗だったので、書き留めてみる。

■ブーメランは、太古からアボリジニの狩猟道具として使われていた。
少なくとも1万年前から使われていたという。

 
■ブーメランの中には戻ってこないタイプのものもある。
・戻ってこないタイプ→重量を重くすることで衝突力を強めたもの。
            カンガルーなどの大型動物を狩る時などに。
・戻ってくるタイプ→軽いので、水鳥など小型動物に使う。

■ブーメランは実は世界各地にある。
オーストラリアのアボリジニ以外にも、アメリカ南西部のインディアンがウサギ狩りに使っていたり、ツタンカーメン王の墓からも発見されているし、コロンビアやインドでも発見されているそうだ。だがほとんどは戻ってこないタイプのもので、投げ手に戻ってくるブーメランはオーストラリアからしか発見されていないそうだ。

では、このブーメラン、狩りにどうやって使うのだろうか? 最初湾曲している内側で、動物の頭でもコツンとやるのかと思ったが、弓矢の方がどう考えても殺傷能力は強そうではないか! どうして長いこと使われてきたんだろう・・と疑問に思っていた。

週刊古代文明には、そんな長年の疑問に答えてくれる記述があった。

(方法1)
単純に鳥の群れへブーメランを投げ当てる。このやり方だと1、2羽に当たればいい方。

(方法2)
あらかじめ鳥たちの周囲に網を仕掛け、ブーメランで鳥を脅して網の方へと追い込む方法。鷹の鳴きまねをしながらやると、効果絶大だとか。

なるほど、殺すんじゃなくて、脅すための武器なのか。

オーストラリアではライオンなどの大型で獰猛な肉食獣が少なく、人間同士の大規模な争いもなかったので、殺傷力よりも携帯に便利なブーメランが発達したのではないかと考えられているそうだ。

そーかぁ~、平和な武器なんだな。
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