
クロディーヌ・モンテイユ/内山奈緒美訳/中央公論社
先日、キュリー夫人の映画を観たので、その映画に描かれていたこと(例えばノーベル賞は最初夫ピエールしか名前がなく、ピエールによるマリーの実績の力説によりマリーも受賞出来たことなど)を改めてこの本でも確認した。
あえてこの本を読もうと思ったのは、ピエールとマリーの娘たちの人生に興味を持ったからである。
ノーベル賞については
ピエールとマリーの二人が受賞
マリーの単独受賞
娘イレーヌとフレデリック夫妻の二人の受賞
と、これだけで5回受賞しているわけであるが、イレーヌの娘、エーヴだけは受賞していない。
エーヴは晩婚で、その夫はユニセフの代表としてユニセフ側でノーベル賞をもらった人であり、ここまでノーベル賞一家でありながら、彼女だけは縁がなかった。
でも他の家族が、放射線に起因する病気で、天寿とは言えない年で亡くなる中、エーヴは102歳まで生きた。そのエーヴの生き様は凄まじい。母や姉のような化学・物理学方面の才能はなかったが、文筆力やプレゼン力があった。レジスタンス運動に身を投じ、ドゴールを助け、世界を股にかけて活躍した。キュリー夫人の伝記を書いたのもエーヴ。エーヴなくしては、キュリー一家の偉大さは伝わらなかっただろう。
姉・イレーヌは優秀であったかもしれないが、大局を見る目という意味ではエーヴに軍配が上がる。そんなエーヴの生き様に共感し、自分もそんなふうに出来たらいいなぁ・・・なんて思ってみたりする。






