私達はお金がたくさんあれば、あるほど、幸せであるはずだと思っている人が多いようですが、実は、そんなことはありません。多すぎても、不幸せだとは言いませんが、比例して、幸せになることは無いのです。内閣府が平成26年2月に発表した『人々の幸福感と所得について(中長期、マクロ的観点からの分析2)』で、年収と幸福度の関係を調べています。それによれば、年収400万円と1,000万円で大きく区切りがあるようです。世帯年収400万円までは金額に比例して幸福度が上がっていきます。やはり、低収入は人々を幸せにはしません。ところが、400万円を超え、1,000万円近くの収入のある人たちの幸福度には、それほどの差はありません。同じような幸福度なので、500万円の人も、700万円の人も、妬みもなく、友人として付き合えます。ところが、1,000万円を超えると再び幸福度は上がります。ですが、1,200万円を超え、1,400万円以上になると、徐々に幸福度は下がっていきます。その年収を維持するためのストレスが、家庭にも、身体にも、ストレスとなって、あらわれてくるのかもしれません。これはたぶん、貯蓄にもいえるのかもしれません。ある程度の貯蓄は絶対に必要ですが、貯蓄のための貯蓄が過ぎると、何のための人生かと言わざるを得なくなります。お金は自分のために使ってこそ、幸せをもたらすのです。(2017.05.25)
Y-FP Office Japanのホームページ上で、「家計のキャッシュフロー表、自分で作成」コーナーを設けましたので、ご活用ください。