参議院選挙戦がスタートし、日本も財政赤字が大きなテーマになろうとしている。日本はすでに極端な財政赤字国になってしまったのである。ざらに、麻生内閣以降、財政健全化の御旗までおろしてしまったので、国の借金の総額が800兆円を越えて、約500兆円の日本のGDPの1,7倍に達している。ただ、これを許しているのは日本人の個人の家計資産の額が1400兆円あるからであると言われているのであるが、でも、気づかれたであろうか、借金の額と個人資産の額が年々、着実に接近してきているのである。今、資本主義がおおきな軋みをあげているのは確かである。その原因は1971年のニクソンショックで、金とドルとの交換停止に始まる。それまではブレトンウッズ協定により、曲がりなりにも紙幣は現物との交換が可能であったのだが、この時より紙幣には何の裏付けもなくなった。それでも発行する政府機関がそれなりの秩序を保っていれば、紙幣というのはとても便利なものなので、有効に活用されていたのである。だが、近年、どこの政府も不況が起こると紙幣を乱発した。特に、この数年の大不況である。紙幣の増刷を繰り返したのである。結果として、世界は不況の最大の原因である過剰流動性を終焉させることは出来なかった。そして、ついには、ギリシャのような財政赤字国の国債に火をつけることになった。金利の暴騰という形で・・・・。
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