聴衆を熱狂させる選挙演説と言うのは、簡潔で、誰にも分る言葉で、自分の主張を貫くことにあるようだ。オバマ元大統領の「Yes,We Can」、トランプ元大統領の「America First」も、とてもわかりやすいフレーズである。これらは日本の選挙にも持ち込まれ、小池百合子東京都知事は「都民フアースト」というフレーズで、選挙戦を戦ったのである。さて、オバマ元大統領の夫人ミッシェルさんは一部からバイデン大統領の後継にも押された逸材なのだが、その彼女がシカゴで開かれている民主党大会で、ハリス氏の応援演説を行った。その時に、彼女が使ったフレーズが聴衆を熱狂させたという。「Do Somothing（文句ばかり言うのではなく、何かをしなければならない。）」「Hope is making a comeback(希望が戻ってきている)」などの言葉をちりばめ、最後に、「Go higher（もっと高みに行こう）」と結んだ。それは2016年大統領選挙当時の有名な支援演説、「When they go low,we go high(
我々は品格をもって行こう)を思い出させるものだ。そう言えば、この大会でもオバマ元大統領のフレーズが使われている。「Yes,We Can」の代わりに「Yes,She Can」である。もちろん、Sheとは大統領候補のハリス氏である。.（くちなし亭、2024.08.22）
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