北海道の新千歳空港で17日午前、保安検査が中断した。空港が閉鎖されたわけではないが、それに次ぐ物々しさである。原因は空港内の売店で鎖につながれていたハサミが何者かに盗まれたからだという。犯罪慣れしたハイジャック犯ならば、ハサミ一つで、事件を起こすことも可能なのだ。空港は緊張し、離陸業務はすべてストップした。そして、午前中いっぱい、この状況は続いたのである。迷惑を受けたのはお盆で、帰省中の大勢の人たちだったが、空港当局もハサミ一つでの、この混乱とは言えなかったらしく、なにが起こっているのかも分からなかったらしい。そして、結局、ハサミも見つからず、原因もわからないままに、検査業務は再開し、日常に戻ったのであるが、いったい誰が、何の目的で、ハサミを持ち去ったのかもわからないままだ。例えば、子供がお菓子袋を開けようとちょっと借りただけかもしれない。（くちなし亭、2024.08.18）
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