東京の世田谷区でサルが出没して、警察官などが追いかけまわした末に、見失ったということが最近あった。動物と言うのは自然の中に溶け込むと見つけるのは難しい。特に、捕食動物ともなると隠れることが天性の才能なので、都会暮らしで、自然の力を失った人間などが太刀打ちできるわけがない。さて、熊本県菊池市の観光牧場、「菊池エミュー観光牧場」で、飼育していた54羽のエミューのうち23羽が7日に脱走した。大脱走である。そのうちの20羽が確保されたが、いまだ3羽が行方不明になっている。熊本の菊池市周辺は自然豊かなところだろうし、動物が逃げるには楽な場所かもしれない。しかし、この動物は大型の鳥、エミューである。目撃者の一人や二人が出てきてもおかしくないのである。それが忽然と姿を消して2日が経つ。各地で、動物園から脱走した動物が日本の自然に適合して、子孫を増やしている例は多い。問題は脱走したエミューの雄、雌の割合で、公表されていないが、いつの日か、菊池の山がエミューだらけになって、農地を荒らすなどと言うことにならなければ良いがと思うのである。(くちなし亭、2021.10.10)
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