今年の3月8日、マレーシア航空370便が消息を絶って、すでに2か月以上が経つ。当初、その行くえに最大の関心を払っていた日本のマスコミも、今や、その後に発生した韓国の客船事故に関心を移してしまった。同じような多くの犠牲者が出た事故はトルコの炭鉱でも発生しているのだが、日が経つにつれて、事故は瞬く間に過去のものとなっていくようである。マレーシア航空370便はそのブラックボックスもいまだに発見されていない。たぶん、オーストラリア西方のインド洋上で、水平飛行中に空中分解したのではないかと思われている。事故の原因が不確かなので、補償交渉もまだ先ではないかと言われているが、一部には、相変わらず、テロによるものではないかという観測が根強い。事故が起こるとそこに搭乗していた人たちが細かく洗い出される。中には偽パスポートで搭乗していた人たちが4人いたとか、乗っているはずのない人、例えば、牢獄に収監されている人が乗っていたとか、まことしやかに報道されているのである。さて、それはさておき、事故を起こしたマレーシア航空の株価が急落している。マレーシアのナジブ首相が同社の破たんもあると言明したことが急落に拍車をかけている。もともと、マレーシア航空の社員の規律は悪かったようだ。操縦士がコクピットに知り合いの女性を入れた写真などが公開されていた。きれいなキャビンアテンダントが多い航空会社として、有名だっただけに残念である。