タイでクーデターが発生した。これまでもタクシン派と反タクシン派との衝突を繰り返していたタイである。さらにインラック首相が裁判所の判決により、失職して、混乱は深まっていたところである。このクーデターはさらなる混乱をタイに及ぼすことになるだろう。その影響はすぐさま、タイに進出している日本企業に出始めている。アジアは最近、急激に政情が不安定化し始めている。タイはその中心だが、ベトナムやフリッピンでの反中でもや韓国の客船事故後の北朝鮮との砲撃戦。中国ではウルムチでの相次ぐ爆発事件など、習近平政権を揺さぶり続けている。マレーシアではナジブ政権がマレーシア航空機事故以来、弱体化があらわになりつつある。インドネシアもインドも政権の変動がありそうである。国と国との対立があり、国内政情が不安定化しているのである。これはこれらの国に生産拠点を作っている外国企業、特に日本企業への影響もある。円安という追い風もあり、日本企業の日本回帰への動きも起こるかもしれない。