風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

スラヴォイ・ジジェク

2009年05月29日 | 出版
昨日は早々に帰宅し、早々に寝こける。おかげ本日は6:00起床。外はドシャ降りの音がするので、起き上がる意欲を喪失し、再び寝入り、7:00起床。まずはトイレへ。ジョボジョボとおしっこを始めるが、いつまでたってもジョボジョボが終わらない。何リットルが放出されたのか、もちろん計測するわけがないが、よくもまあ、膀胱の内部にこんなにもおしっこが溜まっていたものだと人体の不思議に朝から感動。
そこで朝食を食べるが、ドシャ降りの音を聞いているとなにも活動意欲がわかず、弁当を作るのはパスし、テレビを見ながら寝転がる。本日も雨の日の猫状態である。ようやく起き出し、シャワーを浴びて、8:45には家を出る。いつの間にか小降りになっているので、そのまま池袋まで歩いていくことにするが、ズボンの太ももの部分が濡れてきたので、地下鉄に乗ればよかったといささか後悔するも、所詮はあとの祭りなり。
池袋駅で、版元MのS氏と遭遇。「景気はどうよ」とたずねると「そんなに変わりがないんじゃないかな」というので、本当にボチボチなのだろう。二人で会社に向かって歩きながら、「ジジェクの欧文表記って、どうしてるの?」と聞いてみる。昨日ふれた『難解な本を読む技術』でもスラヴォイ・ジジェクの『厄介なる主体』が取り上げられていたが、日本語の「ジ」の字がスロベニア語では「Z」の上にV字状のハーチェクがくっついた文字で、当然のことながらIMEには入っていない文字である。下請け仕事でジジェックの欧文表記をしなければならない場合、仕方がないから、いつも作字する運命となる。そのため、「早く死ね、この野郎」と死刑廃止論者にはふさわしくない呪いを胸中に抱きつつ、作字をすることになる。
ところが、版元Mは東欧語の翻訳ものもよく刊行している出版社なので、チェコ語、ポーランド語あたりに慣れているそうだ(ジジェクはスロベニア人)。「ああ、あれね。ベースラインシフトで-1000とかにすればいいんだよ」と、こともなげに言うから小憎たらしい。「でも、『ポーランド文学史』を作ったときはさすがに表記が大変で、作った人が死んでたよね。クゥワッハッハ」。ということで壱岐坂下交差点でS氏と別れ、10:00前出社。
そこで出荷作業でもするかと思うが、書店さんから届いている注文短冊が、あまりにペラペラでうんざりしてしまう。おかしいなあ、つい先日までランク入りが云々と騒いでいたはずであったのに、25日を境に元のペラペ~ラ状態になってしまった。うんざりしすぎて、出荷作業をやる意欲もわかず、月曜日に出荷することにする。しょうがないから、あちこちにメールを打つ。雨降りの猫状態は、なにをやっても気が乗らない。
昼飯後、某注文書を作ろうかと思うが、某出演がいつだったのかを忘れてしまった。そのうえ、もうオープンにしても差支えがないのかも気になる。ということで、あきやまさんに電話してみるがつながらない。というわけで、作業は中止。取次宛の請求書を作ることにする。
ありがたくもないが、今月も月末が休日のため、取次から支払計算書が届くのが少し早いような気がする。そんなことはどうでもいいか。とりあえずは、請求書を作成する。ついでに、決算処理以来パソコン回りに山積みとなっている請求書関係の整理。整理を怠っていたから、昨日のミスが生じてしまったのだ。
整理作業中、救援連絡センターSさんから電話が入る。忘れていたが、Sさんの登場する芝居がすでに始まっているそうだ。といって、Sさんはもちろん端役に過ぎないのであるが、そのくせに2日目には頭が真っ白になって台詞が出てこなくなり、舞台上でフリーズしてしまったというから笑っちゃう。
ついでにチケットを何枚か預かりますよ、という話になった。ということで、下記の前売りを風塵社でも取り扱っております。ご希望の方は、メールをお寄せください。くれぐれも申し上げておきますが、Sさんはあくまでも端役であり、決して素人芝居ではありません。また、直接のお問い合わせは、ticket@suizokukangekijou.comまで。弊社にたずねられても、上記したように、詳細についてお答えできません。

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2009年春 水族館劇場新作公演「メランコリア 死の舞踏」
《神は細部にやどりたもう。古代の記憶の痕跡を忘れられたひとびとの物語に刻みながらふたたび水のカーニヴァルが幕をあける。悪い星のもとに生まれたメランコリックな精神が、人間の消滅を予感しながら世界を揺蕩い、異神の森へと帰還した。初夏の夜空に爆発する水族館劇場渾身の空中スペクタクル!今年も大観音に蜃気楼をたちあげる》
☆駒込大観音境内(光源寺)特設蜃気楼劇場 異神の森
東京メトロ南北線 本駒込駅下車(エレベータ出口)徒歩3分。
都営三田線 白山駅下車(団子坂口)徒歩5分。
東京メトロ千代田線 千駄木駅下車(A2,A3出口)徒歩7分。
☆5/29(金)30(土)31(日)
6/2(火)3(水)4(木)5(金)6(土)7(日)8(月)
全公演桟敷自由席 夜7時スタート
※入場整理券は全公演、毎夕5時から立ち見席をのぞいて先着順に配付します。
☆木戸錢
前売券◆3,500円/当日券◆4,000円

厄介なる主体1―政治的存在論の空虚な中心
スラヴォイ・ジジェク,鈴木 俊弘,増田 久美子,Slavoj Zizek
青土社

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