風塵社的業務日誌

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武蔵野線の旅

2010年12月06日 | 出版
そこで、12月4日(土)、西浦和にあるN倉庫さんの倉庫まで行き、今後の打ち合わせを行い、その後、現在そこに在庫してある商品の仕分けをすることにした。ちなみに、このN倉庫はE堂製本の子会社であり、ということは、新刊を作るたびにE堂製本にお支払いをし、それが返品になってもどってくると、再びE堂製本にお支払いしないといけないという構造になっているわけである。なんとも理不尽なと言うべきか、E堂製本にはすべてご厄介になっていると言うべきか、どう表現すべきか悩ましいところだ。
池袋から埼京線で武蔵浦和に行き、そこで武蔵野線に乗り換える。久しぶりに武蔵野線に乗ったような気がする。その昔、『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』の取材をしているときに、北尾トロさんと武蔵野線の旅をしたことがあるけれど、多分、それ以来のことだろう。このときは、意外に(失礼!)掘り出し物にめぐり合えて、トロさんと二人で充実感に包まれたものであった。詳しくは、文春文庫刊『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』をご参照。小生のろくでもない姿が描かれている(あくまでも自己申告であるが、トロさんの描いている腹巻オヤジのキャラと現実とにはギャップがあると思うのだ)。
しかし、旅情を味わうわけもなく、10:00にお次の西浦和で下車。そこで待っていただいてたE堂製本N氏に乗せられてN倉庫まで。Aさん、Kさん、Mさんに挨拶し、とりあえず今後の打ち合わせから始める。ところが、小生がいまだに勝手がよくわかっていないので、こちらの説明がしどろもどろ。そのわかりにくい説明では埒が明かなかったのか、Kさんが用意していた質問事項をこちらに振ってくれてそれに対しこちらの希望を述べ、今後のやり方を確認していく。いやいや、どうもすみません。
その後、AさんとMさんに、現在の付き物(カバー、オビ、スリップなど書籍本体の付属品のことをこう称する)のストックを確認していただくようお願いする。その状況次第では、付き物類を刷り増ししないといけないし、本体を断裁しないといけないことになるかもしれない。小生も経験があるけれど、付き物の管理というのは本当に面倒くさい。PPのかかっているカバーは、時間と共に勝手に丸まっていくし、そのうえ重いのだ。面倒な作業であることはわかりきっているけれど、その把握が出来ていないとこちらもしょうがない。
お次に、広い倉庫の一角を占めている弊社の在庫の仕分け作業。昨年のいまくらいに、事務所の場所を同じビル内で移動していて、そのときに一時的に置かしてもらっていた荷物の山がある。それを仕分けし、断裁に回すもの、在庫に入れ直すもの、弊社の新事務所まで持ってきてもらうものと、3種に選別していく。これはどうしようかと悩むものもあったが、そういうものは断裁処理に回すことになったのであった。
そこまでで午前の部が終了。午後からはN倉庫の大宮の倉庫へ。外はよく晴れていて、車から遠くに富士山が見える。暗い倉庫の中でモグラのように作業をしているよりも、どこかの山に登りに行きたいような陽気である。しかし、そんな甘っちょろいことを言っている場合ではない。N倉庫では、あまり動きのない在庫を田んぼの中の大きな倉庫に移してあり、それを確認しに行ったわけだ。きっちりと仕事をしないといけない。そこで、あるアイテムが大量にあったので、それは断裁することにする。これで一通りの作業が終ったので、N氏に再び西浦和まで送っていただき、そこからまた武蔵野線で会社に向かうことになる。久しぶりなので、少し武蔵野線に乗ってみようと思い立ち、西国分寺までそのまま向かい、そこから中央線に乗り換えることにする。
久しぶりに、ポケーと車中をすごし、16:00ころ会社に入る。すると、救援連絡センターS氏から、早速電話がかかってくる。おいおい、こちらはまだスイッチが入ってないよ。「腹巻君、あのねえ」「はい、なんですか」「7面のところだけどね」「ほいほい」「『恋の虜』じゃなくて『恋する虜』だから直しておいてね」「ほいほい」「それからねえ」「はいはい」「8面の空いているところ、あとでデータ送るからよろしく」。ガシャ。
指示されたところを直し、今回は名刺広告を入れるのでその製作をしていた時に気が付いた。計60枚分が入るのであるけれど、紙面を6×6で作っていたのだ。当然、6×5でなければならない。あまりの衝撃に、ガチョ~ンとなってしまう。いやあ、しまったしまった。しょうがないので、6×5に組み替えてみたけれど、名刺というよりも正方形っぽくなってしまった。しかし、どうしようもないので、Sさんに電話を入れてそのデータを送っておく。


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