風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

ミッドナイト・ランブラー

2011年01月20日 | 出版
そういえば、最近は「タイガーマスク現象」なるものが流行っているそうだ。どうせこちらは貧乏人だから、ランドセルを寄付できるような条件にあるわけがない。それどころか、Dr.M氏からのメールに風塵社にも「伊達直人が現れるよう祈ってます(笑)」とからかわれてしまうような始末。そんなある日、どっかのテレビ局から電話があって、「『タイガーマスクに土下座しろ!』(河崎実著、弊社刊)の伊達直人のところを使わさせてほしい」という依頼の電話があった。快く了承しておいたが、どうせなんの反応もないだろうと思っていたら、案の定、なんの反応もない。だいたい本書そのものが品切れ状態なので、もしお問い合せいただいても注文をお受けすることはできない。そういう事情もあって、どこの局のなんという番組だったかなんて、速攻で忘れてしまったというわけ。
「タイガーマスク現象」については、いろいろと論議されているけれど、そんなに騒がなければならないことなのだろうか。匿名を希望する人が匿名で寄付行為をするときに、ガキのころ感動した『タイガーマスク』を利用したというだけのことであり、それでいいじゃないか。そういう素朴な慈善行為にどうして贅言を費やしたがるのか、そのほうが理解できない。報道機関は報道するニュースがなくて、よっぽど困っているのかもしれない。
そのうえ、善意のかたに冷や水をぶっ掛けるような物言いになってしまうが、ランドセルを受け取っても、きょうびのガキって喜ぶのかいな。学校がきらいだった小生は、ランドセルなんてのもきらいだったし、ずいぶんぞんざいに扱っていたような気がする。まるで坊主憎けりゃみたいであるけれど、子どものころの小さい体型にはなにせかさばるし、肉体的・心理的な重荷を背負わされているような感じがしたものだ。確かその後、通っていた小学校では、学校独自の統一されたバッグを支給され、それを使うよう義務付けられたので、喜んでランドセルをゴミにしたような記憶がある。
最近のランドセルは子どもの体型にフィットするように改良・改善が加えられているのだろうけれど、そもそも、あれは兵隊の背嚢から生まれたものである。そんなものを、民主国家日本が義務教育下のガキに強制していることがおかしい。日本は民主国家ではないという説得的な議論もあるけれどそれはそれとして、だいたい、どうしてガキの使うものをいちいち画一化していかなければならないのだろうか。学校カバンなんて、カーチャンかばあちゃんの作ってくれたずた袋で十分じゃないか。しかし、そんなことを言ったら、ランドセルで食っているかばん屋さんは路頭に迷うことになってしまう。
それはさておき、昨夜、A氏がお見えになられ鍋をつつく。A氏にはおみやげにハイライトを買ってきていただき、とりあえずの至福を一服。楽しく酒を飲んで24:00前にそそくさと帰宅の途につく。帰り道ふと思い出したが、昨年のある日、夜半に目が覚めてしまった。資金繰りストレスか、禁煙による禁断症状かはわからない。とにかくタバコが吸いたくて、居ても立ってもいられない。といってタバコを買うのもしゃくだし、シケモクでも拾いに出かけるかと、フラフラとミッドナイト・ランブリングに出かけることにした。ひたすら歩道を見つめながら歩いていく。いい掘り出し物にはなかなか出会わない。どうせポイ捨てをするのなら、再利用できるやつを捨ててほしいものだと社会を呪いつつ徘徊することになる。
そのまま歩き回っていたら、池袋のラブホ街に行き着く。そこで意外な光景を目にした。確か朝の3:00くらいだと思うが、その時間にラブホを出て行くカップルがいる。どうせなら朝まで寝てりゃあいいのにとこちらは思うが、こいつらはいまごろラブホを出てどこに行こうとしているのだろうか。彼ら・彼女らにはそれなりの事情があって、お楽しみもそこそこにこの時間にラブホを出て行くべきところがあるのだろうけれど、なにやらけなげで感動的な光景であった。そこで、おのれのバカバカしさにアホらしくなり、こちらもおうちに帰って朝まで寝ようと思ったのである。
そういうつまらない話もどうでもいいか。というか、このブログ上にまともなことを書いた記憶は、ない。本日も9:00出社。今朝は御茶ノ水から会社に向かうことにする。途中、サッカーミュージアムというこれまたどうでもいいような施設がある。朝そこに立っている警備員さんは行き交う人々に、必ず「おはようございます」とにこやかに挨拶をされている。それが施設側の強制なのか、警備員さんの自発的な行為なのかは知らないが、ここは後者ということにしておこう。そんなことを知らずに初めて挨拶されたときは、「こいつはだれに話しかけているのだろう」とあたりを見回してしまったものだ。どういうわけか知らないが、小生、制服を着た人は苦手なのだ。そのうえ、人見知りをするところがある。この先もその警備員さんに何回も挨拶の声をかけられることがあるだろうけれど、決して挨拶を返すことはないだろう。社会生活が苦手でどうもすみません。と、その警備員さんに届かないことはわかっていても、この場で謝罪しておこう。


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