風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

腹巻、早退

2007年02月20日 | 出版
目覚めと同時にクシャミ2連発。ああ昨日に引き続き花粉症に悩まされるのか、そう思うとやや気落ちする。睡眠中に垂れた鼻水のせいで出来てしまった鼻下のオデキが気になるマタンゴだ。花粉対策には野菜が一番効果的だと考えているので、朝からほうれん草ソテーをアルカリイオン水で流し込み、鼻炎薬を飲んでから出社した。
電車で1発、壱岐坂で4発クシャミを放つと、社に到着する頃には既に疲れていた。

出荷作業を終え、メールチェックをしていると見慣れない中年男性が出社。よく見ると、腹巻オヤジだった。紺色のぴちぴちのニット帽をかぶり、花粉対策用のマスクを装着している。ア、アヤシイ。笑ったら殴りかかってくるだろうから、平静を装って挨拶をする。アレルギー持ちのオヤジはさらに症状が悪化している様子で、マタンゴが笑おうともおそらく何のアクションも起こさなかっただろう。それほど今日のオヤジは元気がなかった。
打ち合わせ中にオヤジの頬を見たら湿疹が出ていた。きっと今オヤジを丸裸にしたら、全身ブツブツだらけなんだろうな。想像したら急にかわいそうになってくる。

今日は返品日。予想以上に多く戻ってきてしまい、すっかり打ちひしがれたオヤジは机に顔を伏せて、「マタンゴ君、もうわしはダメじゃ。あとは君、よきにはからえ。よきにはからえ」という言葉を残し、ひとり奈落の底へと落ちていった。というのも、3月の資金繰りがとてつもなく厳しい状態で、その上に今日のドッカン返品が重なってしまったため、お先真っ暗になってしまったのだ。こうなると誰が声を掛けても効果なし。その後も親和紙業さんや越後堂製本さん、吉原印刷さんが集金に来ても笑みの一つも出てこない状態だった。

マタンゴはひたすらテープ起こしの一日となる。
オヤジがひっきりなしにブヒブヒ鼻をかんでいた。そのため、鼻にやさしい柔らかティシュがあっという間になくなった。鼻をかむ時に音を鳴らす人と鳴らさない人とではかみ方にどんな違いがあるのだろう。マタンゴは後者だ。その上、ブヒブヒ鼻かみやイビキ、歯ぎしりやオナラ、荒い鼻息など「生きている証」のような音が気になってしかたがない。

16時頃、限界を感じたオヤジは早退することなった。顔がドス黒い。朝来た通り、紺色のニット帽をかぶり、マスクをし、背中に陰を背負い込みながら帰っていった。眠れば治るといっていたが、オヤジの安否が気になる。

P舎営業部長と話していたら、急に「おれは妾の連れ子だから、ひがみっぺえんだよ!」なんて大声で言い出すもんだから、すっかりビックリしてしまう。時々、なんて返答したらよいのかわからなくなるフシギな舎内だ。

明日は、あきやま先生生出演予定の「いっと6けん」の取材に同行させてもらう予定だ。渋谷でNHKのプロデューサー・Kさんに車で拾ってもらうことになっている。撮影の立会いはこれが初めてなのでワクワク小胸が躍る。


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