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風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

25日をしのぐ

2007年12月25日 | 出版
6:00起床、9:30出社。出社前、サッカー帰りの小5がマイクロバスから転落して亡くなったというニュースを、まったく無意味に見ている自分に気がつく。

本日はめでたいことに、予定どおり銀行の当座の口座がマイナスになっている。このマイナスを午後3時までに充当しないと、回ってきた小切手や手形が決済できないことになり、これを不渡りという。不渡りを出させないための裏技もいろいろあるのだけれど、そういうことは書かない。そして、半年以内に二度不渡りを出すと銀行取引が停止となり、会社は営業できなくなって倒産ということになる。実際は一度不渡りを出せば取り付け騒ぎとなり、たいていの会社はそのまま倒産することになる。ところが本郷のある出版社は、一度不渡りを出したにもかかわらず、なんとか6ヵ月をシノギきりいまも元気に営業中と、驚異的な生命力を誇っているところもある。そのゴキブリ並みの、失礼、趙治勲先生並みの強靭さを身につけたいものだ。
そしてありがたいことに、当座がマイナスだと銀行から9時過ぎには、口座がマイナスだとご丁寧なお電話が入る。常々、この電話が入るといたみいる。ついでに胃も痛くなる。予定していたことであり、それなりに手は打ってあるといつも明るく伝えてるのだが、先方にはカラ元気にしか聞こえないだろう。
本当に手を打っていたので、胃を押さえているわけにもいかず、出荷の準備と27日取次搬入予定の新刊『悪夢』の配本部数確認の電話をする。なにせ本年最後の〆日である。ピロリ菌に負けているわけにはいかない。と意気込んでみたものの、出荷はわずか。楽しい作業はすぐ終わってしまうのはなぜだろう。そのうえ、年内最後の返品までもどってきやがる。その後、かけたくない電話と、R社M社長からの朗報。11:45、越後堂製本N氏、請求書を持って来社。配本伝票を渡し、請求書は持ち帰っていただこうとするが鼻の先で笑われる。
今上陛下のご生誕記念に資金繰りとはなんたる不敬か!と先日M社長にからかわれたのだが、その成果があり、12:30に本日の不足を無事クリア。すべて想定内とはいえ、さすがに安堵する。だいたい、そこで酒を呑みたくなる。
しかし、今回は秘中の秘策を使ってどうにかしのいだものの、決して自慢するような話ではないのが一つと、結局年が明けてからの傷口を広げているだけだから、これでは気楽な気分になれない。囲碁で、攻められている弱い石の固まりがなんとかシノギきって生きても、その余波で別の石の固まりが薄くなって死んでしまうことがよくある。
本日をシノギ、年内にもう一つシノギ、年が明けて早々にでかいシノギをし、来月末にかけて別のシノギが来て……、嗚呼、シジフォスの神話である。早く、将軍様が超大型テポドンを東京にブチ込んでくれないものか。2008年なんて来なければいい。と、後ろ向きに考えていても何もいいことはないので、お仕事、お仕事。とにかく片付けなければ年は越せない、運気も回ってこない。
15:30、『シュルレアリスト落語宣言』(白夜書房刊、平岡正明著)の前書き部分が送られてくる。本文はこれで材料が全部揃ったことになる。年内には入稿したいところだけれど、できるかな?

運転のコーチら逮捕 「バスのドアロック忘れた」 小5転落死(産経新聞) - goo ニュース


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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来年は (mikogamitenzen)
2007-12-25 18:20:30
攻めの歳にしたいですね。
詰めろ逃れの詰めろをバシッと。
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囲碁派やねん (腹巻)
2007-12-25 18:59:18
弱いんだけれど、一応囲碁派なんだな、こっちは。毎週日曜のNHK教育を楽しみにしていて、囲碁の前に将棋を見ることもあるんだけど、先後が対峙した状態からパパパッと詰んじゃうところが、素人にはよくわからない。しかも情けないことに、詰んでいるのかどうかもよくわからない。そのパパパッが、将棋好きにはたまらない醍醐味なのだろうけれど、あまりにあっけなくて、理解が難しい。
それはともかく、年内の不渡りはなくなった(と思う)ので、来年は巻き返したいところです。
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