風塵社的業務日誌

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マタンゴ改造計画(第一回)

2006年08月07日 | 出版
――われわれの教育方針は、教育を受ける者を、徳育・知育・体育のいずれの面でもみな発展させ、社会主義的自覚をもち文化をもった勤労者に育てあげることである。(毛沢東)

マタンゴの営業成績の悪さに業を煮やした風塵社は、ついに「恐怖の頭脳改革」をマタンゴに行うことを決定した。

「マタンゴ君、こっちに来なさい」
「へ~い」
ボコバコボコっ。
無警戒に腹巻オヤジに近づいたマタンゴは、亀田兄のようなビッグマウスパンチを喰らい失神してしまった。気がつくと、きたならしい手術台の上に寝ている。両手両足が縛られていて動くことができない。
「これから改造人間手術を行う」
「イッー」
頭上から腹巻と部下どもの不気味な声が聞こえてきた。
キュイーンインインイン。
麻酔もかけらていないマタンゴの脳天に、ドリルが突き刺さる。
「ギョエーエエエエ、グエー」
マタンゴの絶叫には耳も傾けず、腹巻が部下に指示を告げる。
「早くマタンゴの腐った海馬を取り除き、健全な勤労精神と取替えなさい」
数分後、手術は無事成功した。
「マタンゴ君、それでは書店訪問に行ってきてくれたまえ」
「エーッ、そんなことより賃上げ交渉のほうが先です」
マタンゴは、すっかり筋金入りの組合活動家になっていた。

恐怖の頭脳改革
エマーソン・レイク&パーマー
ビクターエンタテインメント

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ジャケットデザインはH・R・ギーガー。写真は手術台横のモニターです。


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