風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

ゴッカン

2009年01月13日 | 出版
1月12日(月)
10:00ころ、ダラけて起床。当然のことながら寒い。ガスヒーターの前で固まっていると、妻も起き出して「寒い、寒い」を連発している。こごえながら「今日もゴッカンだ」と言うので、こちらは鬼の首でも取ったかのように意気揚々と、「それはキョッカン」じゃないのかと指摘してやる。すると敵は、「なに言ってるのよ!ゴッカンに決まっているでしょ」「じゃあ、辞書を引いてみろよ」。
クソ寒いのに、さっそく敵は『広辞苑』を広げ、「ゴッカン」を引き始めた。「あった!ゴッカン。きわめて寒いこと。キョッカンなんて、寒い意味ではないわよ」。ギョエッ。朝からカウンターのストレートを顔面にくらい、こちらはKO寸前だ。しかし、「極寒」と書いて「ゴッカン」と読むのはかなりおかしいと思う。というのは、「ゴク」という発音は呉音(仏教用語などによく使われる古い発音)であるから、漢音である「カン」と合わせるには漢音の発音である「キョク」を使うほうが一般的のはずだ。と抗弁すると、「まだそんなことを言ってるの?だからあんたの作る本は売れないのよ!」と、今度はボディにきつい一発。あえなく、反吐と一緒にマットに沈みこむ羽目になった。南無三。嗚呼、日本語は難しい。
憎たらしいことに、勝ち誇った妻はやけに機嫌がいい。小鼻をうごめかせながら「本日はいろいろと買い物があって、書店にも行くつもりなので、付き合ったら好きな本を1冊買ってやる」と勝者の威光を笠に、要するに買い物に行くからポーターをしろと、そういうことだ。そこでこちらも抜け目なく、「いつも1500円以上の本しか買わないけれど、今回は新書にするから2冊買ってもいい?」と要求すると、あっさりとOKとなる。まあ、なんでも言ってみるものだ。
ということで、遅い朝飯を食べてから、池袋まで歩いて出かける。本日は少々空が翳っているが、風は穏やかである。ジュンク堂で、新書を2冊妻に買っていただき、イルムス館に寄り、無印良品に寄り、その後西武線で江古田に出る。江古田になんの用事かと思ったら、ミスドの新製品を買いたいとのこと。アホか、こいつは。
ついでに、武蔵野稲荷神社と浅間神社に参詣。そういえば、元旦に浅間神社の富士塚に登るのを忘れていた。ここは1/1~3の間、裏の富士塚を開放しているのだ。それから歩いて、自宅近くのスーパーまで。すると、元衆議院議員が買い物をしている姿を発見。事務所がこのスーパーの近くなので、何か買出しに来たのだろう。
自宅にもどってから、もんじゃ焼きと鍋で夕食。ついでにワインを飲んで酔っ払ってしばし睡眠。23:00近くに起き出し、小生が秘密裏に行っている某ミニコミ誌に掲載する予定の『生きる―大阪拘置所・死刑囚房から』の読者評を書き、3:00くらいに本格的に睡眠。

1月13日(火)
というわけで朝から眠い。前にも書いたが、連休になるとすぐに昼夜逆転が始まるので、連休明けの朝はつらい。なかなか夜型人間から脱却できないのだ。それでも、9:00前には家を出て、9:45出社。本日は連休明けの返品日なので、ウカウカしていられない。早速に出版共同流通と大阪屋が返品を持ってきやがる。例によって注文分の返品は少ないが、新刊返品の多さにはいささか閉口。いい加減、なんとかならないものかねえ。
夜中に書きためたブログ記事をアップしたり、返品伝票の処理をしていたら、あっという間に午前中は終了。まいったなあ、資金が枯渇しそうだ。1・15決戦をどう乗り切るか、かなり頭が痛い。まずいなあ。
しかし、社内で頭を抱えていても仕方がないので、新橋某所まで集金に行く。まだ納品になっていないのに、支払いを先にしてくれるとは大変ありがたい。しかしここは、隣りのビルの1階にある「博多天神」のとんこつスープの匂いがすきっ腹を直撃してくれる。集金が終わって外に出たら、すぐさま「博多天神」でチャーシュー抜き博多ラーメンと替玉1丁。500円で腹を満たしてから銀行に行けば、集金したお金はまた右から左に消えていきやがる。このデフレスパイラルから早く脱却しないと、そろそろ体力・気力の限界なのだ。
14:00にもどり、ようやく会社の仕事だ。今月は営業日数が短いので、できるだけ書店周りに力を入れたいので、新刊案内の注文書を作らないといけない。そこにM印刷Sさんから電話。物分りの悪いクライアントがいて、合理的な作業段取りが理解できないらしい。また索引を作る作業をしなければならないのであるが、まだ本文の最終校正が終わっていないし、索引項目の拾い出しが適当なままである。そのうえ、もどってきた索引項目の指定がよくわからないときたもんだ。
先方はとりあえず索引を拾ってから修正の朱を入れると言っているらしいが、その孫請けにしてみればただの二度手間である。最終校の朱直しを終え、拾うべき索引項目の確定をしてから拾い出しをしなければ、拾ったページが本文と合わなくなってしまう。Sさんと小生は、当然そう理解しているわけであるが、そんなこともわかってもらえないとなるとどうしようもない。こちらは仕事ならばクソ仕事でもやるけれど、金額の問題もあるわけなので、Sさんにしてみれば頭の痛い話だろう。
16:30、こちらの注文書作成はひとまず終了。新宿の紀伊国屋南店から『映画はこうしてつくられる』の平積分の補充注文の電話が入る。つい先日もその電話があったので、売行がかなりよさそうだ。このままベストセラーになってくれるとありがたいのではあるが、はかない夢を見ている場合ではない。

これから某所へ。その後、六本木で美女と夜の闇に消える予定。


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2 コメント

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ちゃっっちゃっっちゃっちゃっ (河内君)
2009-01-15 06:04:41

俺2発が限界だわー(>_<;)) 何がって射 精だよw
3発出せたらちょうど10万貰えるのになぁ・・・
まぁその分週に2回ヤればいいだけなんだけど、3発出せる人が羨ましいよ('A`)
というわけで今日もこれからしゃぶってもらってきますm(_ _)m

http://XVwqvke.abaoa.net/
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残念だねえ (腹巻オヤジ)
2009-01-15 10:32:03
若いわりに、情けない。ワシが若いころは、3発4発当たり前だったけどね。
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