風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

はみパン営業

2007年10月18日 | 出版
昨晩は牛込柳町駅にある古書店「樂園書林」さんへ閉店後だというのに押しかけ、店主Tさんをつかまえてお話しさせていただいた。Tさんに句会のお誘いをしていただき、早速来週の土曜日に参加させていただくことになった。はたして教養のないマタンゴに俳句が詠めるものなのか、と不安な面持ちでいると、Tさんがおもむろに書棚から黛まどか著『聖夜の朝』(講談社)を抜き取り、手渡される。パラパラとページをめくるたびに飛び込んでくる句の美しさに自然と胸が高鳴るのがわかる。な、なんて女性的で美しく、そして切ない俳句なんだろう。恋心を刺激されたマタンゴは頬が熱くなる。ということで、本書を迷わず購入。
21時頃Tさんとお別れし、その足でB湯へ向かう。アツアツ風呂に少し長めにつかってから、大急ぎでボロアパートに帰る。風呂で上がった体温のまま布団にもぐりこみ、早速『聖夜の朝』を一気に読んだ。
読後の興奮によりなかなか寝つけないマタンゴだが、もう一つ気になることがある。それはボロアパートの住人の一人であるAさんの消息だ。近頃、Aさんの引き戸には請求書や荷物配達票などが多数差し込まれていて、その数は日に日に増えている。それなのに部屋の電気はいつも煌々と点けられていて消える気配がなく、それなのに物音一つしないのだ。いつもはテレビの音が聞こえてくるのに。そんなわけで、Aさんは孤独死しているのでは、という疑惑がマタンゴの中で浮上し、深夜共同トイレへ向かうたびに「ナムナム」唱えている。死後どのくらいで腐臭が漂い始めるのだろうか、なんて考え出すと眠れなくなる。

今日は昨日定休日で商談できなかった藤沢の有隣堂からスタートする。食欲の秋なのに最近胃腸の調子がすぐれずあまり食べられないためか、少し体重が落ちてズボンがずり下がるようになった。そのせいで、営業中にハミ出しパンツをしていることに気づきビックリ仰天。なんというだらしない姿を晒しながら、わたしは営業していたんだろう。情けない気持ちをこらえて、藤沢、大船、戸塚、東戸塚の書店をまわる。

聖夜の朝
黛 まどか
講談社

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-10-19 11:49:51
マタンゴ様、毎日、興味深く読んでいます。      書店営業って大変そうですね、でもメゲズにがんばってください。でも、ハミパンは・・・
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コメントありがとうございます。 (マタンゴ)
2007-10-19 17:22:16
応援ありがとうございます。
ハミパンという言葉自体、中学校卒業とともに忘れていましたが(ブルマからハミダシパンツってやつですね)、まさかこの年でヤッてしまうとは…。運悪く目に入ってしまった皆様に謝りたいです。
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Unknown (和田)
2007-10-20 15:58:59
恋心を刺激する句集ってステキそう~。
最近そういうのをすっかり置き去りにしてるから
ワシも読むか。。。。
マタンゴちゃん、しかし、ムフフ。ムフフフフ
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こんにちは! (マタンゴ)
2007-10-22 09:38:12
和田さま

コメントありがとうございます。
黛さんの句集は、秋の夜長にピッタリでした!が、翌日の寝不足はしんどかったですよう。

寂しいことに、ムフフがナイ今日この頃です。
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