ピカソ・マニマニア

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SF 2111年

2011-04-11 23:36:07 | 物語詩


「茨城産の野菜? へっちゃらよ、 洗えば平気、 進んで買って じゃんじゃん食べちゃうわ」

昨日 ジムで50代半ばと思しき女性が 誰かに話しておられました。

進んで買うの・・・  偉い!





 SF 2111年


100年前にエネルギー源
原子力発電所が
大ツナミで破壊され

放射能が大量に洩れた
かの国は

外国人という
外国人が

天地異変を察した
野生動物のごとく
一斉にいなくなり

そのまた100年昔のように
鎖国状態になった

海に囲まれた
かの国は


ツナミだけは恐いので
高台に建物は建てて
夜が暗い生活に戻って


心優しいシニアは
年齢が高い順に
放射能値の高い
食物を食べた

子・孫世代の
人柱になろうと


癌患者が
健康になったり

それは思わぬ効果を生み

少しずつ少しずつ
放射能になれて免疫がつき

100年前の大ツナミを体験した人が
大勢生き残っている


放射能が恐い他国人が
近寄らないうちに

かの国の人は
これまでにない
強靭な人類へと変化していった


ある日地球が形を変えるほどの
大地震が起きて

大国が
地中深く埋めた
放射能がことごとく洩れ
か細き人類は死滅した

絶滅した筈だった


100年前の大ツナミで
文明と決別した
放射能に免疫のある
かの国の人々を除いて


想定外に振り回され
地震にも慣れっこの
かの国の人は

用心に用心を重ねた
かの国の人は

相変わらず鎖国のまま

他国の出来事に
興味もなく 

夜の暗い日々を過ごしている




あさって しあさって の物語。


        風呼r  でした     



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