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” レオニー ”

2021-01-11 00:20:55 | 映画

 

2000年に刊行された ドウス昌代さんのノンフィクシォン、『 イサム・ノグチ 』

イサム・ノグチの母親の生き方に深く感動された 松井久子さんの 制作・脚本・監督の 日米合作映画です。

 

レオニー・ギルモアは NYで 日本人留学生の野口米次郎に 英文の添削にやとわれます。

レオニーは 米次郎の感性をよく理解しその英文を見事に補筆、 米次郎は文壇で脚光を浴びるようになります。

 

やがて レオニ―は米次郎の子を身ごもりますが  米次郎は帰国。

 

イサムの生まれた1904年は 父親のいない子には厳しい時代でした。

母と妹と共に レオニーは知り合いのないカリフォルニアの田舎へ 移り住みます。

 

アメリカで名を挙げた米次郎ですが 帰国をしたものの 英文にはレオニーの補筆が必要でした。

米次郎は レオニーを日本へ呼び寄せます。

妻として来日したつもりのレオニーでしたが 米次郎は日本人と家庭を持ちます。

 

米次郎から離れ、英語を教えて レオニーは生計を立てます。

 

やがて生徒の一人の日本人との間に アイリスと名付ける娘が誕生。

その父親の名を レオニーは生涯明かしませんでした。

未来あるエリート学生だったと思われます。

 

イサムの美への天分を見抜いたレオニーは アーティストとして育てることを決意、13才のイサムを単身アメリカに行かせます。

 

100年前の 自立した女性の話です。

貧困にめげず 誇り高く生きる様を 情感たっぷりな映像で見せてくれます。

 

レオニーに エミリー・モーティマー、米次郎に 中村獅童、レオニーを助ける小泉セツ(八雲の妻)に 竹下景子、アイリスの父と思われる学生に 柏原崇、上半身裸で黙々とノミをふるう 晩年のイサムに 勅使河原三郎。

 

柏原崇の純情と イサム・ノグチが乗り移ったような勅使川原三郎の表情が 印象に残りました。

 

 

    by   風呼      

 

 

 

 

 

 

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