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ピカソ・マニマニア

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千切れた眠り

2013-08-02 23:48:10 | 詩作

 

 

汗びっしょりで

目が覚めた

 

夢は見ていなかった

 

アラームに起こされた時には

夢の断面が 一瞬 見えるのだが

 

今日の夢は 掌に

千切れて残った 眠りの中にあり

 

もう 永遠に

見られないのかもしれない

 

去っていく 大きな眠りの塊に

尻尾のように くっつけて

 

今日の夢を

早く 見てしまわなくては

 

 

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好きでも嫌いでもなく

2013-05-17 23:42:08 | 詩作

 

 

 

      好きでも嫌いでもなく

 

わたし あの人

あんまり好きじゃなくって

 

と 彼女は言う

 

 

好きとか 嫌いとかって

その人に関心があるからでしょう

 

私は どうでもいいのよ

別に 

親しくなりたい訳じゃなし

 

好きとか嫌いとかの

枠に入ってもいないし

 

 

 

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夕日の雨

2013-05-10 23:45:45 | 詩作

 

 

雨傘に ぽっつん ぽっつん

音を響かせ

 

私の行く手に (だけ?)

雨が降る

 

渇ききった材木が

のどをうるおす

 

その乾いた匂い

 

通り雨 だから

にわか雨 だから

 

傘に透かして

夕日があるから

 

 

 

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十七夜の月  

2013-04-29 15:35:54 | 詩作

 

 

立ち待ちの。

 

 

     十七夜の月

 

満つる前ならば

転がるようにやって参りますものを

 

これで良いものかと

居住まいをただし 正して

出を待つうちに昏くなりました

 

十六夜(いざよい)ならば

いざ知らず

 

 

欠けはじめは

曖昧に雰しまして

見せていたい はぼ満月と

 

臆れ おくれの出会い

 

十七夜の 月の身を

 

 

 

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同じ車両に

2013-04-08 23:52:39 | 詩作

 

 

 

    同じ車両に

 

ジャズヴォーカルのレッスンに

向かう電車の中で

 

今日の曲を

心のなかで 浚(さら)っていた

 

知っていたのは先生くらい

戦前のかなりレアな歌

 

この車両の中の誰かが

一緒に歌っている

声には出さず

 

こっくりこっくり

寄りかかってくる

右隣の女性にばかり気をとられていたが

 

一つ空いた左隣の座席

そこからだ

 

前を向いたまま

思いっきり目玉を左に寄せてみると

 

シルバーブロンドの白人の若者

待てよ 耳が尖っているような !!

 

歌い終え 下りる気配に

見定めると

 

背の高い 

普通の若者だった

 

確かに歌っていた

心で聞いた

 

億万長者気分で 繰り出そう

と 歌う

 

" Puttin` on the Ritz "

 

 

     

               by    風呼                  

 

 

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夢の終りにいつもいる

2013-04-06 23:49:15 | 詩作

 

 

 

     夢の終りにいつもいる

 

夢を見ていた

 

朝6時15分

目覚まし時計を止めるまで

 

夢の中身は

濃いものだったけれど

 

目覚めと同時に

いつものように忘れてしまったが

 

残像のように残る

左端に腰掛け

私と目が合った 君は誰?

 

今日は 日焼けした 

ラテン系の男の子だった

 

思い出だけで生きているよう

北欧の老婦人だったり

 

弓矢を背負った

凛々しい若武者だった事もある

 

夢の終わりの一瞬 

会うそれぞれの目の中には

同じ魂が宿っている

 

きっと 同一人物なのだ

 

きみは 誰で

私に何を伝えたいのだろうか

 

 

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風を着る

2013-03-25 14:22:42 | 詩作

 

 

     風を着る

 

春のあらしと

云うけれど

 

日ざしはほんのり

桜色

 

思い切って

ババシャツ脱いで

 

素肌にブラウス

身に着ける

 

Vのセーターひっかけ

ペダルを踏んで

 

ハンチング押さえた背に

漕ぎ初め

一番風が止まって

 

ああ 

春が 暖かい

 

 

 

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泥春 (でいしゅん)

2013-03-17 11:38:32 | 詩作

 

 

     泥春

 

朝いちばんに

雨戸を開ける

 

こんな天気の日には

去年までは

大山がくっきり見えていたのに

今年は稜線が

かすんでいます

 

曇ってなんかいないのに

太陽もおぼろ

 

私は家の中でも

マスクが離せなく(鼻せなく?)なりました

 

と 遠くに行った人に

したためる

 

もっと もっと

西に住んでいる人に

 

 

 

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いい人振り    シジュフォスの輩

2013-03-12 23:56:33 | 詩作

 

 

     いい人振り

 

単なる嫁姑の問題じゃないって

貴女は言うけれど

 

ただの嫁姑の問題としか思えない

他人の私には

 

感謝も何もないって愚痴るんなら

止めれば?

お嫁さんはそんな事して欲しくないのよ

 

手は出さない

頼まれた時以外は

 

貴女 誰からも

いい人って思われたいんでしょう

 

でも意外と他人は

偽善を見破っている

 

だから いい人振るの

止めてみない?

 

何もしなければ

文句も出ない

 

始めはちょっと孤独が増すけど

 

どうせ 誰もが

始めから独りなんだし。

 

 

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二重構造の都会(まち)

2013-02-12 00:25:14 | 詩作

 

 

小田急線 下北沢駅は 3月23日から プラットホームが地下に

なります。  両隣の駅も 地下になるそうです。

 

経堂駅は 高架なんだけれど 成城学園は地下になったし いずれ

小田急線も 地下鉄になってしまうんだろうか。

 

 

 

    二重構造の都会(まち)

 

2a3b・・・ 地下道の出口表示に

右往左往

やっと目的地の上に出ると

駅からすぐだったり

 

通りなれた駅

改札口をひとつでも間違えると

地下道は迷路になる

 

都会はどんどん地下が掘られ

骨粗鬆症になっているのに

 

恐くないんだろうか みんな

恐いなんて言ってられないんだろうか みんな

 

地下道が怖いと思う時

コツコツコツ

私の真上の道を もう一人の私が

足音高く歩いていたりするのです

 

 

          風呼   でした                 

 

 

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ラストソング

2013-02-09 12:00:35 | 詩作

 

一緒に歌った 10ヶ月。

 

 

    ラストソング

 

「二番は

 一人で歌わせて」

 

彼女が言った

 

ハワイアンバンドの練習

ラストは私の十八番(おはこ)

”北上夜曲”

 

歌い足りない私に

リーダーのいつもの気遣い

 

声帯半分にまで及んでいた

彼女のCANCER(癌)

 

全身をふり絞っての彼女の歌声は

病など微塵も感じさせないものだった

 

歌い終わった彼女は

私に抱きついてきて

小さく声を出して泣いた

 

 

それから一か月後 年明けに

彼女の訃報を聞いた

享年70。

 

昨夏

母親を見送られたばかりだった

 

 

 

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年賀状を書く前に

2012-12-30 02:09:25 | 詩作

 

 

いつも会っている人には 新年のあいさつは メールになって。

 

 

     年賀状を書く前に

 

古い年賀状を手に取って

いちまい一枚

ていねいに破って捨てる

 

来年こそ会いたいと

思う人のものだけ残して

 

年賀状の数を

競った頃もあったけれど

 

もういいのだ

形式だけの事なんて

 

心のままに

過ごしていこう

 

 

出すあてもないのに

どうしても破けない年賀状が

幾枚か残った

 

会いたくても

会えなくなった人からのもの

 

あと暫く

残しておこう

 

思い出にふけりたい

時もある

 

 

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季節のない街

2012-12-09 23:42:50 | 詩作

 

 

    季節のない街

 

前に来たのは

夏だった

 

電車を止める程の

強い北風が吹いている今日

 

海辺のこの街は

夏と同じ顔をしている

 

空に向かって生えている

ビルという名の灌木

 

無機質の街

 

水平線のすぐ上に

雲が並行して細く伸び

 

燃える大きな大きな太陽だけが

これぞ命と 沈んでゆく

 

 

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新月に祈る

2012-10-16 22:36:53 | 詩作

 

 

   新月に祈る

 

星がきれいです

 

新月なのですね

 

今宵祈れば

満月に叶う

 

ささやかな願いを

夜空に飛ばします

 

今年も叶いますように

 

 

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もどり道

2012-10-07 13:58:29 | 詩作

 

 

 

   もどり道

 

この辺りは行ったことがある と

地図を頭に叩き込んで

目的地に急ぐ

 

けれど 行けども行けども

それらしい場所はなく

行き過ぎたのだろうか

すれ違った人に聞いた

 

目的地はすぐ左手の建物だった

 

 

これで良かったのだろうか と

いつも迷う 自分で決めたこと

 

ためらったら

取り敢えず 踵(きびす)を返す

 

もどり道は あっという間

 

 

      

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