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ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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雪の夜道

2014-02-19 22:49:40 | 詩作

 

シャリシャリシャリ

 

轍の跡を

いっぽ一歩 踏みしめて

 

融けた雪が 凍り始め

思うように 歩が進まない

 

右の轍の跡のほうが

歩きやすそうかな

 

右に行ったり

 

車を

やり過ごしやすそう

 

左に戻ったり

 

歩道の埋もれた

慣れない雪道を

 

二倍の時間をかけて

進む

 

急げないんだから

しょうがない

 

なるようにしか 

ならないサ

 

 

      

           by   風呼             

 

 

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スノーノイズ

2014-02-17 22:23:21 | 詩作

 

例年になく

雪が振り積もり

 

足元が

決まってしまうからか

 

外出時の

服装に迷う

 

品薄の スーパーの店頭で

やっと献立を考えついたのに

 

あっ エノキ とか

一品が 足りない

 

何日も

自転車に乗れないし

 

慌てて

走れないし

 

時間が 

思ったように計れない

 

 

頭の中で

シャー ジャー と 音がする

 

砂嵐 =

まさに スノーノイズ  

 

 

 

         by   風呼                 

 

 

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約束 と 予定

2014-02-11 15:19:31 | 詩作

 

 

約束が 苦手だ

 

例えば 先日の

都知事選

 

9日の夜8時までに

行けば良かったのだけれど

 

ちょっとした予定があると

 (例えば遠出のジムとか)

出かけるタイミングを逃して

結局 行きそびれたりする

 

”ねばならぬ” に

プレッシャーを感じて

 

どうしてもの約束の日は

 (例えばジャズヴォーカルレッスン)

他に予定は入れない

 

選挙は 期日前投票にしている

 

 

私の中で 予定は

いつでもキャンセル出来る

個人的なもの

 

でも明日

久しぶりにレッスン時間が前後した

みどりさんと 

待ち合わせの約束をした

 

約束のダブル?

 

いえいえこれは

連なった 一つの約束

 

前売りのチケットは 大概一枚しか買わない。

予定にしておきたいから。

 

 

 

      小心者の 風呼     でした         

 

 

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ビッグフッド ヘミングウェイの猫

2014-01-26 21:30:10 | 詩作

 

 

フロリダ州 キース諸島 最南端

マイアミよりも ハバナが近い

キーウェスト島

 

じいさんも 

そのまた爺さんの じいさんも

 

ビッグフッド

6本指だった

 

戦後この町に移り住んだ

大作家が

堂々たる風格の猫に惚れ

その指が6本と気付いた時から

 

俺たちは

町の人たちに守られ

 

今では立派な

観光目玉だ

 

さて 一目で一族とわかるが

今では何匹に増えたやら

 

時々

塀の上に いたりもするが

犬がうるさく吠えるからで

 

大抵は 居心地のいい場所で

ゆったりと 寝そべっている

 

そんな猫を見つけたら

足の指を数えて ごー、ろく !

 

大作家は

幸運を呼ぶ猫と信じたが

 

そんな事は

俺たちの知ったこっちゃない

 

 

 

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”始まり” の予感

2014-01-08 00:02:21 | 詩作

 

15分 進んでいた

洗面所の時計が 止まった

12時20分を指していた

 

いつ取り換えたか記憶にない

20年以上前から家にある

体重計の電池が切れた

 

そして 真打登場

マウスが いかれたとばかり思っていた

パソコンが毀れた

 

すべて

大晦日を跨いだ刻

 

正月2日を過ぎ

罅(ひび)の入った飯茶碗や

欠けた小鉢が 次々と割れ

 

正月4日

my愛ママチャリの前輪が

パンクしているのに気付いた

 

乗り始めて2年半、

初めてのことだった

 

 

私の人生のサイクルが 大きく変わる

節目の時と 教えてくれている

 

何かが やってくる

思いつくままに蒔いた種が

一度に芽吹きそうな

 

この際だから

あいまいな物事は全部処分して

忘れ去って

まっさらにして

 

どっしりと 構え

全身で受け止めてやろうじゃないの

きっと暁天の 私の すぐそこにある 未来

 

 

 

わくわくしながら

         by  風呼                

 

 

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明日と云う来年

2013-12-31 13:10:27 | 詩作

 

連続3日の晴れ

明日もきっと晴れる

 

淡々と続いているような

毎日だけれど

 

今日だけは違う

大晦日

 

一年中で 一番

決断の冴える日

 

ごみの収集は

来年までないのに

 

迷っていた物を捨てる

取り敢えずおいてあった物も

 

ああ そうだ これとこれ

メールアドレスも消してしまおう

 

でもやっぱり この人にはと

明日からの為に年賀状を書いたりもして

 

 

今日という日は

思い切りの悪い私にとって

もしかして誕生日よりも 大事な日

 

 

 

今年も読んでいただきまして 有難うございました。

来年も どうぞよろしくお願いします。

 

 

        by   風呼             

   

 

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17才の一瞬

2013-12-10 23:35:29 | 詩作

 

もし一日が

100時間だったとしても

 

200時間でも17才でいられる

リアル17才なら

 

今の私だったら

連続10時間くらいかしら

17才でいられるのは

 

次の17才をできるまで

3日は休養が必要だけれど

 

 

心身ともに 17才が

そのひとの最高のかたちなら。

 

 

若い男性に介護される

96才の老女に見た

可憐な はじらい

 

一瞬でも 17才が 

あるうちは

 

 

 

ずっとドキドキしていたい

      風呼   でした           

 

 

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スリッパ

2013-11-17 12:51:18 | 詩作

 

「ただいま」

 

玄関に

君のスリッパがあれば

君は外出中

 

齢(よわい)70にして

全てを失い

この小さなアパートに越してから

5年続く そんな日々

 

ある朝

君は起きてこなかった

 

息がないのに気付いた時

君はまだ 暖かかった

 

大きな家を明け渡すにあたって

殆どの物を処分していたし

入院をすることもなかった

 

君の始末のいい死が

いじらしい

 

 

玄関に

君のスリッパを揃える

 

君はちょっと

ひとり暮らしの妹の家に

泊りに行っているだけなのだ

 

 

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冬の蝶

2013-11-08 23:47:13 | 詩作

 

夏は盛りと誇った

花壇のセージの花も

今はちらほら

 

色あせた一羽の蝶が

小さな羽を せわしく動かして

セージの花に来る

 

短かかった秋に

乗り遅れて

 

これから何処へ

行くのだろうか

 

ねえ 貴方

ひとりぼっちなのよ

 

 

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’ゐのち’たれのもの

2013-10-30 21:02:03 | 詩作

 

今月の日経新聞の ”私の履歴書” は 1987年ノーベル生理学・医学賞を

受賞された 利根川進さんです。

 

今日(10月30日)は 家族について。

ノーベル賞受賞後に 元NHKディレクターで MITとハーバードで脳について

(現在も)研究されている 吉成真由美 さんと再婚されています。

           (前の結婚についての記述はありません。)

 

二男一女を儲けられましたが ピアノ、チェロ等、 優れた音楽性にも恵まれ

父と同じ科学の道を志した二男 知(さと)さんが 2011年 MIT(マサチュー

セッツ工科大学)の寮内で自死されます。入学してから わずか2か月でした。

 

利根川氏は余りにも幸運に恵まれきたので 天が禍福を調整したのではない

かと思われるのです。

 

        

ちょっとミステリアスなところのある 大変魅力的な若者だったそうです。

 

 

 

     ’ゐのち’たれのもの

 

栄光は みんな

返してしまってもいい

 

代われるものなら

今からでも

 

君の陥った

闇の深さを 測り知れない

親の愚かさ

 

誰にも何も言わず

逝ってしまった18才

 

せめてもう少し

’ゐのち’

親のものであって欲しかった

と。

 

 

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金木犀の雨

2013-10-08 00:44:22 | 詩作

 

あなたは何処? 

訪ねて行きたい

 

小雨降る

日暮れ

 

雨の粒に閉じ込められた

心懐かしい薫りが

 

切ない思いを甦えらせる

 

どこまでついて来るの?

 

あの人の住む町にも

金木犀の薫り際立たせ

霧のような雨が

降るのだろうか

 

そんな夕べは

思い出して欲しい

私の事も

 

 

 

        by   風呼                         

 

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蝶の道

2013-09-22 12:37:08 | 詩作

       

東西に長い

我が家の庭は

蝶の通り道

 

門脇の花壇にはびこる

セージの花蜜がお目当てで

 

時に 他の花にも

寄り道

 

      

 

時に 鳥と見まがう

こんなに 大きい蝶も

 

いつも 西からやって来て

東へと翔んで行く

 

誰が訪ねて来て

呉れたのかしら? と 思う

 

時に そっと近づいても

逃げない蝶

 

逝く夏を 惜しむ頃

 

 

 

夏を惜しむなんて  やっと涼しくなったから 言えるんだけど。

 

         by   風呼               

 

 

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月と彼岸花

2013-09-21 00:34:46 | 詩作

          

 

燃える花に

恋した月は

 

一番美しい自分を

見せたいと

 

精一杯 輝いて

仲秋の名月となる

 

けれど 全身毒の

炎の花は 

気負いを忘れる

夕陽が好き

 

月が どんなに

照らそうとも

 

 

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柩の中のひと

2013-09-07 00:47:19 | 詩作

 

 

「私の身体の調子が

 良くなったらね」

 

会おう と言った 

10年前

 

「私の人生は

 何だったのかしら」

 

電話口で泣いていた

5年前

 

もう 電話にも出てくれなくなった

3年前

 

お別れの日

柩の中のひとは

白髪交じりの

私の知らない 小母さんで

 

私の馴染んだ 少女の

面影はどこにもなく

 

だから きっと

みっちゃんは死んでなんか

いないんだ と

 

これからも

ずっと 会えないだけなんだ と

 

 

           by   風呼            

 

 

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優しい夫    シジュフォスの輩

2013-09-03 13:28:21 | 詩作

 

 

何処かへ行きたい

 

と 言えば

 

いつの間にか

予定が出来ている

 

「貴女の

 行きたいところは?」

 

と 聞かれても。

 

夫と行動を共にする時

妻が意志を持つと

必ず喧嘩になるので

 

仲睦まじい夫婦でいるには

妻は 夫の言うままにする

 

費用は全額 夫持ちだし

夫を置いて 一人で行くのは 

もっと面倒だし

 

連れて行って貰えるだけ幸せ と

 

きっと これからも

ずっとそう

 

収入のない

もう 若くはない 妻は。

 

 

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