ECMでお馴染みジョン・テイラーの初リーダー作です。ベースはマーク・ジョンソン、ドラムスがジョーイ・バロンというエンリコ・ピアラヌンツィでお馴染みのご両人を従えたトリオ編成で、試しに購入してみたんですが、中身は私好みな、いかにもヨーロッパ的な感性が横溢するピアノ・トリオ作品で大当たり!。
基本的には現在人気上昇中のトルド・グスタフセンの先輩格のような、耽美的なムードと静謐な空間がベースとなったいかにもECM系な音楽ですが、時に散文的にフリーな空間が隠し味的に見え隠れしたり、キースのスタンダーズっぽいモダンな4ビートもそつなくこなしているあたり、ジョン・テイラーという人の世代を感じさせます。
また、ジョン・テイラーは英国出身らしく、音楽がややくすんだ落ち着きあるものになっているのも、特徴といえば特徴でしょうね。カキーンとピアノがクリアに響くのてはなく、ちょいとくぐもったような、ほんの少し温度が高いような音色になっている点や、耽美的フレーズなどを繰り出しても、そこはかとなく控えめで、ちょいと抑圧的なセンスを感じさせるのは、いかにもイギリス人の感性だと思います。
アルバムで気に入ったのは、やや沈んだトーンの中で耽美的ソロが展開される1曲目やアルペジオの繰り返しが、なにやら眩惑的効果と不思議なリラクゼーションを感じさせる4曲目、これまた妖しげなアルペジオが魅力的な空間を作り出す8曲目等が気に入りました。2曲目でスタンダード「ハウ・ディープ・イズ・ザ・オーシャン」を取り上げているのはやや異色ですが、きっちりテイラーの音楽の枠組みに収まっているのはさすというべきでしょう。
ついでに書けば、録音は非常に優秀で(特に2曲目)、時々聴こえるバス・ドラムの音圧なんかけっこう凄いものがあって、HiFiオーディオ・ソースとして楽しめる作品でもありますね。SACDで聴けたらなもっと良かったのに....。
基本的には現在人気上昇中のトルド・グスタフセンの先輩格のような、耽美的なムードと静謐な空間がベースとなったいかにもECM系な音楽ですが、時に散文的にフリーな空間が隠し味的に見え隠れしたり、キースのスタンダーズっぽいモダンな4ビートもそつなくこなしているあたり、ジョン・テイラーという人の世代を感じさせます。
また、ジョン・テイラーは英国出身らしく、音楽がややくすんだ落ち着きあるものになっているのも、特徴といえば特徴でしょうね。カキーンとピアノがクリアに響くのてはなく、ちょいとくぐもったような、ほんの少し温度が高いような音色になっている点や、耽美的フレーズなどを繰り出しても、そこはかとなく控えめで、ちょいと抑圧的なセンスを感じさせるのは、いかにもイギリス人の感性だと思います。
アルバムで気に入ったのは、やや沈んだトーンの中で耽美的ソロが展開される1曲目やアルペジオの繰り返しが、なにやら眩惑的効果と不思議なリラクゼーションを感じさせる4曲目、これまた妖しげなアルペジオが魅力的な空間を作り出す8曲目等が気に入りました。2曲目でスタンダード「ハウ・ディープ・イズ・ザ・オーシャン」を取り上げているのはやや異色ですが、きっちりテイラーの音楽の枠組みに収まっているのはさすというべきでしょう。
ついでに書けば、録音は非常に優秀で(特に2曲目)、時々聴こえるバス・ドラムの音圧なんかけっこう凄いものがあって、HiFiオーディオ・ソースとして楽しめる作品でもありますね。SACDで聴けたらなもっと良かったのに....。
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