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エディ・ヒギンズ・トリオ/クリスマス・ソングスII

2007年12月20日 23時36分53秒 | JAZZ-Piano Trio
 昨年の調度今頃レビュウしたエディ・ヒギンスのクリスマス・アルバムの続編です。確かあれをレビュウした前後に購入したはずですが、あれこれクリスマス・アルバムを聴いているうちに、こちらまで手が回らず来年のクリスマス・シーズンまで持ち越しになっていたものです。メンバーはベースのジェイ・レオンハートに変わってジョージ・ムラーツ、ドラムのジョー・アシオーネからベン・ライリーに替わって、2曲入ったボーナス・トラックにはスコット・ハミルトンのサックスがはいるという構成になっています。ライナーにも書かれていますが、本作では賛美歌系のトラディショナルな作品が沢山収められているのが特徴でしょう。この種の作品は前作でも何曲か入っていましたが、あの時はどちらかといえばいわゆるクリスマスのスタンダード作品がメインでしたから、本作ではあえて前作でやり残した沢山のクリスマスのスタンダードを手がけず、もっぱらトラディショナルな作品をやっているのはエディ・ヒギンスの趣味だったんでしょうか?。

 まぁ、そういう選曲がなされたアルバムなので、ディアム~スロー・テンポでアレンジされた曲が多く、全体としてはミかなり落ち着いた雰囲気が強いですが、1曲目の「もろびとこぞりて」の中間ではヒギンスらしいスウィンギーなアドリブが展開されますし、5曲目の「われら3人の東の王」では、かつての「魅せられし心」を思わせるハードボイルドな雰囲気でアレンジされたり、前回もあったボサノバ風なアレンジの作品としては、8曲目の「あめにはさかえ」があったりもしますから、まぁ、ヒギンスらしいところは十分感じさせるものの、やはり全体にちと地味かな....という気がしないでもないです。なお、スコット・ハミルトンが参加した2曲は「きよしこの夜」と「ジングルベル」というとてつもなく有名なクリスマス・ソングですが、けっこう直球なアレンジでもうひとひねり欲しかったところです。
 という訳で、こちらの続編ですが、酒場でBGMとして流しておくならいいかもしれないけれど、どうもひとりで音楽に耳を傾けるにはちと食い足りないという感じですかね。まぁ、ヒギンスもクリスマス・ミュージックという機能性に割り切ったアレンジ&プレイで、ここでは職人に徹しているのかもしれませんが。

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